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麻布から美大に行って起業した代表井村圭介ってどんな人?【後編】

こんにちは!ファンタラクティブPRの石原です。
前編では、代表井村の学生時代からファンタラクティブ起業までを中心にご紹介してきました。
後編では、ファンタラクティブ起業から今までを振り返ります。

前編の記事はこちら▼

ファンタラクティブの沿革

共同創業者の離脱

――共同創業者の方が抜けられた時はどんな状況や心境でしたか?

「『共同創業者』として期待というかこうあるべきみたいな考えは、相手に対して持ってしまっていました。
でも会社に他のメンバーも入ってきて組織になってきた頃から、徐々に彼と働き方や経営に関して考え方の違いが見えてきた感じがありました。
社長、役員、社員それぞれ考え方やスタンスは違うなということを改めて実感しましたね。今ファンタラクティブには僕しか役員がいませんが、今後の成長に向けて役員は非常に重要なので外部からの招聘・内部昇格含めて仲間集め頑張って行きたいと思っています。」

離職者が出て、改めて「働きやすい会社」とは何かを考える

――共同創業者の他にも、初めて離職者が出てしまった時はどのように捉えて考えられたのでしょうか。

「人それぞれの理由はありましたが、会社が居心地悪い状態だったのかなと反省しました。改めて、働きやすくて長くいたいと思える会社って何だろう、とこの時よく考えました。
創業4〜5年目くらいの頃はまだ10人にも満たない組織だったので、今後人を増やして新たなチームを作るという時に、他人のことを許容できる人たちを集めたいと思ったんですよね。それが働きやすさに繋がるなと。
今、ファンタラクティブでは一緒に働く上で大切にしていることとして3つの力を掲げています。『許容力』、『越境力』、『怠惰力』です。」

「他にも、『個人×人生の時間軸で働き方を選べる』というテーマで自由度の高い働き方を提唱し、キャリアや家庭、仕事以外のやりたいことなどを諦めなくて済むようにと考えて色々と整えました。」

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理想のリーダー像を描き、代表としての在り方を見直す

――2021年の年頭挨拶で、社長としての決意表明があったのをよく覚えています。その時の状況や考えられていたことについて教えてください。

「ちょうどその頃、大学時代の同級生だった中村くんがジョインしてくれて。彼にはメンバー全員との1on1をやってもらっていたのですが、僕とも1on1をやってもらいました。メンバー全員と話して中村くんが感じたことを聞き会社としての課題が見えて、改めて社長としての姿勢を見直しました。
そこで今後自分がどういう社長であるべきかというのを言語化して、年頭挨拶で決意表明しました。」

2021年の年始挨拶スライドにて

――今は面接時や社内で「社長はいい人」と言われてますが、井村さんのどこが直すべきところだと思ったのでしょうか。

「いくら会社として働きやすさを整えても、自分が会社のトップとしての器がないといけない。そうでないと会社は大きくならないし、人はついてきてくれない。自分が仕事ができるというのと、会社が成長するというのは全く別の話なんですよね。
僕は結構正論を言ってしまう癖があるんですが、正論は正しいけど伝わらない正論を言うのはリーダーの器じゃないと思いました。正論自体は悪いものだとは思ってないんですよ。正論を実現するために頑張れば良いだけだと思うので。
でも成長のスピードもキャパも人それぞれだし、会社や僕が考えを押し付けるのではなく本人が自分で気付いてやってみようと思えるように、もっとメンバーの視点で考えなきゃいけないなと思い直しました。」

――何か自分を見つめ直す時に参考になったものなどはありますか?

「この頃、中村くんに教えてもらった稲盛和夫さんの『心。』を読みました。京セラやKDDIを設立し誰もが知る大企業に育て上げた稲盛さんの言葉は、どれも感銘を受けるものばかりでした。特に利他の精神は稲盛さんから学んだことが多いです。
中村くんと『心。』について語り合うpodcastのエピソードもあるので、よかったら聴いてみてください。」

会社のカルチャーが形になってきて、離職者が減少

――中村さんはデザインマネージャーとしてジョインしましたが、組織開発の面でも色々と引っ張っていってくれていますよね。

「そうですね。カルチャー推進室長として、社内のカルチャー作りにおいてリーダーシップを発揮してくれています。おかげさまで中村くんが入って1年程でたくさんのカルチャー施策が立ち上がり、今もそのほとんどが運用されています。結果として社内のコミュニケーションが増え相互理解も深まったように思いますし退職者も減っています。」

――確かに、私もファンタに関わり始めて1年程経ちますが、初期に比べて空気変わった感じはありますね。全てオンラインでここまでの空気を作れたのはすごいなと思います。

「フルリモートワークの会社だからこそ、余計に良いカルチャーを保つのは大事だと思いましたね。僕自身もなるべくtimes(Slackの分報)で自分の状況や思考をつぶやくようにしています。Twitter自体は苦手なんですけど、社内のtimesにはよく投稿していますね。」

毎朝todoを投稿してくれる井村さん。社長が何やってるかわかるとメンバーは助かりますよね。
たまにお茶目な一面も

経営は山あり谷あり。なぜ頑張り続けられるのか

――会社経営を始めて8年間、色々あったと思いますが、頑張り続けられるのはなぜでしょうか。

「辛いこともありますが、経営は楽しいです。事業は数字としてわかりやすく結果が出るし、いいものを作れば売上が伸びてクライアントや社内のメンバー、作ったサービス・プロダクトのユーザーみんなが喜んでくれます。そこにやりがいを感じますね。
僕はApple社が大好きなんですが、それは新しいものや新しい体験が好きだからかなと。会社経営って、人生で経験したことがないことが経験できるんですよね。自分ができることだけやっているのはつまらなくて、困難なことに挑戦するのが好きなタイプみたいです。そういう意味では育児も楽しいです。」

――タフでストイックですよね。そうでないと経営を続けるってなかなかできなさそうです。先ほど稲盛さんの話で「利他の精神」というテーマが出てきましたが、井村さんは具体的には誰のために頑張っていますか?

「会社って本当に多くの人に影響を及ぼすんですよね。自分の家族はもちろん、クライアントや今までファンタラクティブや僕を応援してきてくれた人たち、社内のメンバー、メンバーの家族…多くの人たちのために頑張らなきゃという思いは常にあります。それはプレッシャーでもありますがモチベーションにもなっています。
クライアントのサービスで売上が伸びれば嬉しいし、メンバーがクライアントから褒められたりするのも嬉しいです。ファンタの仕事を通してメンバーが成長しているのを感じられるのもやりがいを感じられることですね。会社は成長の機会を提供する箱なんじゃないかなと思っています。」

今後のファンタラクティブをどうしていきたいか

――だいぶ井村さんのことがわかってきたところで、最後に今後のファンタラクティブをどうしていきたいかを教えてください。

「まず定量的なところで言うと、売上1,000億円の会社にすることを目指しています。そのためには今と同じことをやっていても売上は伸びていかないので、新しいことをやっていかないといけないです。
今はDXパートナー事業部で企業のサービス開発を支援することが主な事業ですが、今後は自社事業も始めるつもりです。自社事業は過去に一度作ったことがありますが、メンバーの色々な意見を聞きすぎて上手くまとまらず形にならなくて終わってしまったという失敗経験があります。今はその経験を反省して、メンバーに頼りつつも自分がリーダーシップを発揮して引っ張っていくように努めています。

新しいことを始めると抵抗があったり上手くいかないことがあるので、常に一貫性やインテグリティを持ってやっていかなきゃいけないと思っています。
今のメンバーにもついてきてもらいたいし、もっと仲間を増やしていきたい。そのためには今以上に皆が気持ちよく長く働けるような環境を整えていきます。メンバーは20〜30代が多く人生が大きく転換するタイミングでもあるので、それぞれのライフプランにもよりそっていきたいと思っています。具体的には今も既にやっていますが、長期休みや産休・育休を取りやすいように業務を調整したり、週3日勤務を承認したりですね。新しい仕組みももっと取り入れていきたいです。」

おまけ:メンバーから見た井村さん

社内のメンバーにも井村さんについてコメントをもらいました。

デザイナー水口さん:「いつも写真素材の提供ありがとうございます(?)。井村さんとは年齢・地元が同じなので、親近感を持ってます。僕自身はビジュアル脳タイプですが、井村さんは別の視点でアドバイスや指針を示してくださるので、日々勉強させてもらっています。僕も井村さんもすぐに少年●ャンプで例えてしまうので、他のメンバーを置いていかないよう、お互いに注意したいですね!」

エンジニア小西さん:「代表、PM、パパ村さんと大変なことをこなしている中、Slackに書いたり見て回って雑談に参加したりアドバイスされるのでいつも驚いています。"代表"ってなんだか話しづらい人が多いですが、井村さんは話しやすい場や雰囲気を作ってくれるのでありがたいです!」

本記事用の見出し画像作成依頼を受け、悪ノリするデザイナー陣

▼結果…

メタルイムラ
バーン

こんな画像を見ても一切怒らない、許容力の高い社長です。



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