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フルリモート初心者の新人デザイナー、入社4ヶ月の軌跡

ファンタラクティブデザイナーのしおみーです!
今回はFUNTERACTIVEのマガジン「ふぁんたぶる」の第4回目の投稿です!

「ふぁんたぶる」とは ファンタラクティブ株式会社のデザイナーが、デザインに関する知識やエピソードを投稿するマガジンです。 隔週で変わりばんこに多種多様なデザイナーが登場しますのでお楽しみに!

「ふぁんたぶる」マガジンはこちら↓↓


私のこれまでの経歴とこのnoteの想定読者

簡単な経歴

地方銀行(窓口・個人営業)→地方公務員(行政事務)→デザイナー

2024年1月にファンタラクティブに入社した私は元々銀行員、地方公務員として働いていました。フルリモートでも働いたことがなく、また業務として「デザイン」と向き合うことも初めてでした。

想定読者

  • デザイナーを目指して異業種から勉強中の方

  • 新人デザイナーを即戦力にするため育成に励まれているシニアデザイナー・マネージャー

入社してからは「初めて」がたくさんで、学びばかりの毎日だったのでその記録をシェアさせていただきたいと思います。デザインを勉強していてこれからデザイナーを目指している方、新人デザイナーの方、及びその指導にあたっているマネージャー層の方々に読んでいただけると嬉しいなと思います!

ファンタラクティブのメンバーサポートのための制度

弊社はさまざまな制度で新しく入ってきたメンバーをサポートするための制度があります。
今回私が紹介するのはバディMTGTWO-MANCELLです。

バディMTGの概要と取り組み

こちら↑の記事に詳しく掲載されていますが、「バディ」という同じ職種のメンバーと毎日30分程度会話をしていく制度です。
私のバディは弊社VPoD、みんなのカルチャーお兄ちゃんのヤスタカさんです!!!!
執筆の2万字越えのファンタラクティブのカルチャー作りの記事をしたデザイナーです。

毎朝バディMTGを行い、さまざまなこと吸収しています🌱(現在も継続中📅)

30分を余裕でオーバーしていたり、聴衆者が遊びにきたりなそんな様子

バディMTGの目的「新メンバーにとって何でも気軽に相談できる相手がいるという状態にすること」は達成されており、子育ての悩みや夜ご飯のメニューまで、なんでも相談できる状態になっております!!!

バディMTGの議題はさまざまで
・思考と作業は切り分けて行うべし
・美術史
・この世にある素敵な造形なものを見つける方法
・サービスの理想系を考え、実際に形にしてみることこそデザイナー
等多岐にわたります。
私のつまづきポイントに対して、どのように次のアクションを行えばいいのかを導いてくれる、一緒に考えてくれるようなMTGです!
朝からアツい話になることが多いな〜〜〜〜100本ノックしているみたいだな〜と感じたため、こっそり私がGoogleカレンダー上の”バディMTG”の予定名を”朝練”に変えました(笑)

こっそり変えたMTG名”朝練”

TWO-MANCELLの概要と取り組み

ファンタラクティブのデザイナーチームのメンバーサポートプログラムである、その名もツーマンセル。
同じ案件に入ったメンバー内で
・お互いの状況を把握しよう
・困ったときは助けられるようにしておこう
という趣旨の助け合い制度です。
そして、私のTWO-MANCELLは武闘派グラフィックデザイナーの水口さんです!!!
彼の執筆した下記のnoteにとても励まされつつ、もっと自分を追い込まなければとも思いながら日々鍛錬を重ねています。

メンバーが自主的に作成してくれたグラフィック演習

業務内容のサポートももちろん、たくさんありましたが、業務とは別途グラフィックデザインの演習課題を作成してもらいました。
今まで教育制度として演習課題があったわけではなかったのですが、私が入社してから、社内のグラフィックデザイン出身のシニアメンバーが「どうやったらグラフィックデザインスキルが伸びるのか」を考え、課題を作成・添削してくださいました涙
個人の成長=チームの成長と考え、メンバーたちが自主的にアイデアを出し、どうやったらみんなが成長できるかを考える組織カルチャーを肌で感じました。アツい。
私が案件でレイアウトや色、たくさんの要素があるものを作っていて、「どうやってもうまくいかない」となった状態を見かねた水口さんが”変数を減らして、文字組だけで見せる”ためにちょうどいい分量の文章を社内のNotionから見つけてグラフィック演習課題にしてくれました。


グラフィック演習
弊社社長のパーパスについての決意表明を、いい感じにレイアウトする。
シンプルに文字組だけでどう見せるのか、どう情報設計をするのかという観点で作成された課題。

  • A4片面

  • Illustratorを使用

  • 色は白黒(グレーはあり)

  • フォントは一種類(ウェイトは縛り無し)

私が作成したもの。左が一番最初に作ったもので右が最終版。
ただ”置いただけ”、だったものが情報設計されて見やすくなった。
水口さんの作成したもの。縦組、う、美しい

実はすでに他のグラフィック演習も準備していただいているのでどんどんやってメキメキ力を付けていきたい…!

この4か月で学んだこと

色々な取り組みでサポートしていただきながら、フルリモートワーク初心者の新人デザイナーとして自分なりに学んだことを言語化してみようと思います!

コミュニケーション”認識のすり合わせ”の重要さ。

意識的にコミュニケーションをとり、認識のずれがないか確認しながら作業を行うべし!小さな認識のずれは大きなずれを生じさせ、最悪別物のアウトプットを産み出してしまう可能性もある!ということが分かりました。
例えば「ここまで終わっているよね?」という言葉。この文字面だけ捉えると何が終わっているのか色々な可能性があります。
・ブレストしきった
・要素が出揃いきった
・WFが決まった
・デザインが完了した
などなど
「終わっている」という言葉だけでは”どのフェーズの何まで”が終わっているのかわからないですね。非同期的なコミュニケーションではそのような書き方はなされないことがほとんどですが、ミーティングではそのようにざっくり話していることはあったりします。
ただ、フルリモートだと再度確認したいと思っても直接話しかけにいけない=気軽にコミュニケーションができない…みたいなことは結構あると思います。
「認識のすり合わせ」って実は一番大事で、その認識がずれていないか細かく確認していく必要があると感じました。そして、その「認識のすり合わせ」は時間が経ちすぎるとやりづらいし、疑問は早く払拭した方がいい。とても大きな学びでした。

”丁寧さ”は相手への敬意。

30年生きてきて、”丁寧”とは真逆の自分でした。
前職でも、前々職でも「仕事が雑」と言われ続けており、当時尖っていた自分は正直、「丁寧さとかより、仕事が早い方がいいでしょ」とあまり真に受け止めていませんでした。

私が入社してから、弊社のどのデザイナーも
「仕事は丁寧に、どこが揃っているかどこが揃っていないかを認識して確認する、気づく癖をつけなさい」
「丁寧な仕事は、一緒に働く人やクライアントへの敬意である。」
ということを、様々な言葉で教えてくれました。

昔の自分は「丁寧」という言葉の真の意味「ホスピタリティ」だったり、「細やかな心遣い」ということに気づいていませんでした。
デザインと向き合うようになってから丁寧さの根底にあるものは「相手へのおもてなし」や「尊敬の心」「相手を尊重すること」なんだなと解りました。

デザインデータにはデザイナーの思想や姿勢、どれくらい真剣にその案件に向き合ったかが全て出てくると思います。
後々自分が見返す時だけではなく、今後他のデザイナーが自分のデーターを触るときにどこがどうなっているデータなのかわからなかったら、とてつもないストレスです。クライアントに納品するデータはいうまでもありません。
誰に対しても敬意を払い、丁寧に仕事をしていくこと。これこそが何より真っ先にデザイナーとして自分が身につけていくべきことだと感じました。

こんなの当然だろとお思いの方が大多数ではあると思うのですが、「雑な人間性」を改めるつもりもなく、そのまま怠惰に生きてきた人生だったので、丁寧に仕事をする必要性と大切さ、なぜそれが必要と言われているのかが腹落ちしたので、今回書かせていただきました。

フィードバックを自分の血肉にしていく姿勢が大切。

当然ながらデザイナーはフィードバックをたくさんいただきます。自分の経験してきた仕事とは違っていたので、戸惑うことが多かったです。
行政職員の時はアウトプットとして残るものは起案したドキュメント、重視されるのはどんな道筋で考えてこういう着地にしたのかという論理の部分です。グラフィカルな表現や、資料のわかりやすさよりは、上司へのプレゼンの出来次第で事業が推進していく、という環境にいたので自分の作成したアウトプットに直接的なフィードバックを頂く回数はデザイナーほどはありませんでした。
ただ、デザイナーは話が違ってきます。アウトプットが自分の作っているものがそのまま、評価がされます。デザイナーになりたての時は、フィードバックが「自分の行動が直接的に評価をされている」ような意識になってしまっていました。自分が作っているものに愛着は湧いてくるし、俯瞰して見ることが難しくなり、必要以上にマイナスに受け止めてしまうこともありました。
しかし、毎日フィードバックをもらう中で、フィードバックしている側は「自分の行動を評価」しているのではなく、単にその「アウトプットをよりよくするためのアクションを提示」していると感じるようになりました。そのように認識が変わった理由は、フィードバックしてもらったことばの意図を掘り下げて、どういった背景でこのフィードバックがされているのかを言語化していったからです。また、フィードバックをいただいた箇所について自分の認識がずれていた部分は具体的にどこだったのかの確認も行いました。
必要以上に落ち込まないで、ただフィードバックを受け入れる、自分の血肉にしていきブラッシュアップしていく姿勢が大切と感じました。

自分の健康を維持することも社会人スキルの一つかも。

勉強することはもちろん大切ですし、続けていかなければ全く成長しません。しかし、私自身2児の母で、昔に比べるとだいぶん時間がありません。オールナイトフェスに行った後、寝ずに旅行に行くといった(20代前半の所業)無理を効かせる体力も、気づけばなくなっていました。
日々業務をした後、親業をして、その後勉強という暮らしをし続けていたら体調を悪くしてしまったこともありました。
健康でないと、全ての生活が回らなくなってしまいます。業務もそうですが、家庭も回らなくなりますし、何より勉強も元気でないとできません。
このことから自分で自分が健康でいられるような環境を整えることも社会人のスキルだな、と感じるようになりました。
弊社はフルリモートであり、フル出勤の会社よりも自分でコントロールできる部分が多いためより重要さを感じています。
現在の勉強スタイルは夜ではなく朝やる、休みの日にもちょっとやる、というところに落ち着いています。これは自分のライフサイクルが変わればどんどん変わっていく部分だと思うので、生活に合わせてブラッシュアップしていこうと思います。

デザイン未経験というマインドセットは甘え。プロとして働け。

未経験の状態からデザイナーになることは大変ですが、なった後も大変です。これから一生、自分の「できなさ」と向き合っていくんだろうなと感じています。
ただ、このできない状態が一瞬「できる」に変わる瞬間があると思います。この「できる」の積み重ねがデザイナーとしての技術に繋がっていくのかもと感じています。
デザイン未経験のラベルを自分に貼り続けるのは甘えだなと思っています。当然、職業人として謙虚な姿勢は持ち続けるべきですが、「できない」は甘えだなと思います。
一社会人としてお金をいただいて働いている以上、プロとして自信を持てるようなマインドで仕事に向き合うべきだと感じました。そして、自分の仕事に自信を持てるように日々勉強をし続けていこうと思っています。

まとめ

デザイナーはみんなの認識を揃えるために、みんなの考えを可視化し、議論のたたきを作って、それを元に議論してまとめ上げる仕事で、作ったビジュアルで一緒に働くみんなをワクワクさせることができる。
デザイナーって超絶最高な仕事じゃない?と思っています。
自分も日々鍛錬を重ね、息をするようにデザイン四原則を操れるようになり、体験を考えたUI/UXデザインをできるようなデザイナーになります!!!
最後までお読みいただきありがとうございました。

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