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マイノリティな私の自己紹介(と、今日の出来事)

基本情報

私という人間について、まずは長い説明の要らないところから。
・シス女
・独身
・一人暮らし、地方出身
・大卒社会人
・閏日生まれ
・東京在住
・好きなもの:美容、ファッション、映画鑑賞と考察、美術館賞と考察、建築、インテリア、庭園、海外旅行、語学

私のマイノリティな部分

続いて、ちょっと説明が必要なこと。
・Aロマンティック(アロマンティック)
この言葉を知ったのは、8年前くらい。
複数の友人たちに、なぜ恋愛しないのかを執拗に問われて
「私みたいな人って他にいないわけ?怒」と思い調べて辿り着いた私の代名詞。
私は、生まれてこの方一度たりとも恋人が欲しいと思ったことがない。
恋愛感情での"好き"な人もできたことがない。(友達・人として好き、はある)
小学校高学年頃から周りは恋愛に興味を持ち始めていたけれど、私にはさっぱり。
なんか違う世界。へー。(棒)そうなんだー。(棒)
中学、高校、大学、社会人…と人生のコマを進めてもそこはずっと変わらない。
(友達の恋バナへのアドバイスは未だにできないけど、興味あるふりをして話を聞く・無難な質問を投げかけるという処世術は身につけた)
私のAロマにまつわる話はたくさんあるので、また別の機会に書こうと思う。

・Aセクシャル/サピオセクシャル
これについては自分でもまだ確信を持てていないが、多分、という感触。
映画やドラマで性的なシーンがあっても(なんならAVでも)、友達の話を聞いても、嫌悪感はない。(むしろ恋バナをされる方が嫌かも)
ただ、もし自分がその状況の当事者だったら、と考えると「いや、無理。」となる。
わかりやすい例えかどうか自信はないが、私にとっては"サイコスリラーSF映画"みたいなものなのかも。
好奇心は強いので、観たい!と思って観はするけど、
絶対にシャワーしてる時に殺されたくないし(サイコ)
少女のふりした40手前の狂ってるやつに人生壊されたくないし(エスター)
自分の人生を全世界に常時中継とか絶対ありえない!(トゥルーマン・ショー)
けどやっぱり観ちゃう。
けど私は登場人物にはなれない。なりたくない。無理。
私のAセク具合はこんな感じ。

サピオについては、そうなのかも?と最近思い始めた。
学歴だとか知識が豊富なだけ、という人間には興味ないが
言葉遊びが知的で面白い人・ジョークにひねりと毒がある人・"わかる人にはわかる"ことをできるだけ言葉を削いで口にする人、などにすごく惹かれる。
でもそれは果たして性的になのか?ここがふわっとしてる。
確実に、恋愛的にではない。
「セクシー」だとは思うけど、同義の日本語「性的に魅力的」はちょっと違う。
「セクシー」って、カジュアルな文脈でも使えるので「セクシー」の方が個人的にしっくりくる。

・クエスチョニング…?
さて、基本的に私はA(何もない、無)の気質が強いが、上記で書いた「サピオ」はどのような性別の人に対して出現するのか?
これは不明。多分、誰でも?
男性〜女性のグラデーションの中のどの位置にいても関係なくて、きっとその人の知性に惹かれると思う。
ただ実際には、私のサピオが発動するような人に会う機会が多くないため、確信を得られずにいる。

・フェミニスト
フェミニスト自体はマイノリティでもなんでもないと思う。
理解してもらいやすいようにフェミニストと書いたが、私はフェミニストという言葉がとても嫌い。
ここが、マイノリティポイントな気がする。
エマ・ワトソンが呼びかけていたキャンペーンの「He For She」という名前も好きじゃない。
フェミニズムって、「性差別をなくし、性差別による不当な扱いや不利益を解消しようとする思想や運動のこと」のはずなのに名前にfemってついてるのはなぜ?
(性別は男女二元とは限らないけれど)男性側の不利益を解消しようとしても"フェミ"ニズム?
he for sheって…。なんだか「男性側が女性側のために!」感が強すぎる。
「いや、その一方通行じゃダメなんだよな…」と思うのは私だけ?
まあでも、今のところフェミニズム・フェミニスト以外に伝わりやすい言葉がないので仕方ない。
とにかく、私のスタンスとしては、
【(身体的性差が原因で深刻な問題に発展する可能性のない場合に限っては)
いかなる事も、性別を理由に持ち出すことは許されるべきではない!】
という感じ。
特にそれが不利益を被る場合。
(逆にいうと、不利益がないとしてもアカンと思っている)

・精神/感性のマイノリティ
これについては名前があるのかどうかわからない。
中島義道氏の『私の嫌いな10の人びと』という本があるが、
「そうそう!そういうやつ嫌い!」という人びとのことが書かれている。
で、「そういうやつ」がどんなやつかというと、「大体の場合、世間で”いい人”とされている人びと」。
これだけ読むと、めちゃくちゃ私が性格の悪い奴に思えるかもしれないが
だからこそマイノリティになってしまう。
世間(マジョリティ)とは、見ているポイントや価値を置くところが違うから…。
どちらが良い・悪いではないが(好き・嫌いはあるが)、やはり少数派ってそれだけで不利だよね、と痛感する。
ロマンティック/セクシャリティ/アイデンティティ関連は、名前がついていることも影響して割と世間に説明しやすい・知られやすい事柄だと思う。
でも、上記の本に書かれているような感性って、なんて説明したらいいのだろう。
みんながいいと思っていることに異を唱えるだけで悪者扱いされたことが、何度あったことか。
幼少期から、数えきれないくらいあった。(今でも根に持つほどに!)

今日の出来事

自己紹介と今日の出来事?なんでその組み合わせ?
と思われるかもしれないが、ちょっと関係はある。
冒頭で書いた通り、私は閏日生まれ。(これも何気にマイノリティ)
そして今日は2/29(書いてるうちに日付が変わったが)、私の4年ぶりの誕生日。
絵に描いたような都心の社会人らしく、誕生日なんて気にせずしっかり残業までして稼いできた。
仕事中放置していたiPhoneには、友達や両親・親戚からのお祝いのメッセージが届いていた。
それから、私にはどうでもいい、でも世間は大騒ぎなニュースも。

数年前に、初めて母に「お付き合いしてる人はいるのか」「お付き合いしたことはあるのか」と聞かれたことがある。
A街道まっしぐらな私は、ニュートラルな表情と声色で「いや、ないよ」とだけ言った(気がする)。
ちょっとびっくりしていたが、それ以降は何も言ったり聞いたりしてこない。
去年の夏、帰省した時に今度は父に聞かれた。
私は再びニュートラルNOを返した。
ふーん、とだけ返ってきた。

そして今日、母からのおめでとうLINEにお礼の返信をすると
「大谷翔平、結婚したね」と返ってきた。
あ、そうなの?でもなんで私にそれ言う?私スポーツ全く興味ないけど。
大谷翔平って、名前知ってる程度だけど。なんで?
今日は、私の誕生日ですけど?え、なんで??
母は続いて、
「相手は日本人女性らしいけど、●●(私の名前)じゃなかったね」
というジョークをかましてきた。
ジョークの裏に隠されてる感情はなんとなく届いてきた。
【●●も結婚してもおかしくない年頃だよね】
【誰かいないのかな】
直接親に結婚について聞かれたり急かされたりしたことはないけど、
別に私が好きでもない芸能人の結婚情報を時々聞かされてたりしていたので
なんとなーく、私も察してくるようになった。
これが例のやつ[いい人いないの?攻撃]の予兆か…?

叔母からもメッセージが来ていたので、お礼の返信をした。
今度帰省したら会いに行きます、と書いたら
「●●の彼氏にも会いたい(ハートの絵文字)」
と返ってきた。めちゃくちゃストレート。
いや、そもそもいないんだよな…。いる前提で構えられてもな…。
(私が女というだけで"相手"が「彼氏=男」と断定してくるのにもモヤッとするところはあるが、これについてはまた別の機会に詳しく書きたい)
叔母は、毎年私の誕生日やクリスマスにコスメや香水などのプレゼントを送ってくれる、めちゃくちゃセンスのいいおしゃれな人なのだが
ここ数年はお礼の連絡をすると「デートの時に使ってね(ハートの絵文字)」と返ってくる。
いや、デートしないけどな…。と思いながらいつもそっと画面を閉じる。

今日も、母のLINEと叔母のメッセージには返信をせずにそっと閉じた。


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