マガジンのカバー画像

諸悪と悲劇の根源=「奪う文化」と「負の連鎖」に立ち向かう

914
人が奪う理由は、飢餓や喪失感に根差す本能のため。そして奪われた者は、恨みの矛先を奪った者、または他者に向ける。その繰り返しが、恩(pay)ではなく苦(pain)を送る(forwa… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

失言こそ、本音。

失言こそ、本音。

 「つるし上げ」との某県知事の失言。国側を擁護する失言として謝罪。しかし、謝罪すれば自動的に許されるかと言えば、それは余りにも都合の良い話である。

 兎に角、日本は謝罪が何でもかんでも通用する国である。謝罪すれば情状酌量の余地ありと減刑されたり、謝罪して弁済を免れたり、謝罪して政治家としての失態を隠蔽してもらっては困る。

 今回の水俣病被害者の方の発言中にマイクのスイッチを切る行為は、過失でも

もっとみる
いじめと集団

いじめと集団

あんたはいじめってことについて考えることがあるかい?

当たり前のように「いじめ」ってものは悪であるという認識は浸透しているけれど、いっこうにいじめがなくなったって話は聞かない。

っていうか、そもそも「悪」という枠にあてはめられた事柄でなくなったことってぱっと思いつかないよな。

政治と金の問題だってなくなりゃしないし、家庭内暴力の話だって毎日のように流れてくる。
まあ、それを言ったら「善」とい

もっとみる

自民党のパーティー券キックバック問題は、政治資金規制法が課す政治資金収支報告書記載義務違反の問題とされている。しかし、これは、脱税問題として捉えるべきではないか? 国民の怒りは、その点に向けて爆発している。 #日本の税は不公平

構造的な問題は個人の努力では解決しない

富の偏在を問題視すると、「まずお前が自己の資産を貧困層に配ってからにしろ」と、個人問題に論理をそらす人が必ず出てくる。しかし構造の問題を個人の問題にそらすのは狡猾な論理展開と言える。なぜなら、たとえ個人が努力したとしても「私はしないけどね」と逃げを打って終わりになるから。

人間の動きは水のようなものだと考えている。水は必ず低きに流れようとする。流れようとする水を手のひらで抑えたり殴ったり蹴ったり

もっとみる

賢明な富裕層

日本経済新聞はよく、先のことを何も考えていないポピュリズムが政治の主導権を握る危うさを指摘するけども、ポピュリズムの生みの親は貧富の格差であることをごまかす傾向がある。富裕層を読者に持つからあまり敵対的な記事を書きたくないからだろうけど。

ポピュリズムも、共産主義も、ナチズムも、貧富の格差、富の集中が生みの親。それがなければ生まれようがない。しかし新自由主義が貧富の格差を拡大し、上位10%が所得

もっとみる

【追記あり】【ツイート転載】サブカルチャー左派におけるカジュアルな精神障碍者差別:「サイコパス」「チー牛」(2024.03.09 / 2024.03.12)

2024年3月9日「サイコパス」は差別的表現であるとたびたび指摘されているのだが、若い世代の環境運動を所詮少数派と切り捨てる感覚では平気なんだろう。

この御仁を代表として、この手のサブカルチャー左派って「普通の日本人」的なものを批判するためなら差別的表現や差別語だって平気で使うんだよね。「自分たち」のコミュニケーションの外側にいる人間に対する攻撃性は表現規制反対派ムラ連中と変わらない。

「サイ

もっとみる
無意識なマンスプレイニングに要注意

無意識なマンスプレイニングに要注意

私たちの社会では、男性が女性に対して知識や意見を押し付ける行為、いわゆる「マンスプレイニング」がしばしば見受けられます。これは、男性が自分の意見や考えを女性よりも優れていると無意識に感じ、女性に対して教育的な態度を取ることから生じる現象です。

この行為は、男性が意図的に女性を小馬鹿にするために行うわけではありません。多くの場合、男性は自分の行動がマンスプレイニングであると気づいていないのです。し

もっとみる
「悲観論は無意味で有害だ」と言った方が良いのか?

「悲観論は無意味で有害だ」と言った方が良いのか?

楽観的なことを言っているとアホかと思われ、悲観的なことを言っていると賢いと思われる・・・というのもかなりステレオタイプな理解です。

ハンス・ロリングとオーラ・ロスリングの『ファクトフルネス』が大ヒットしたのは、データをみると「世界って結構イケている方に向かっている」と実感した人が多いからでしょう。

楽観的になれるのは気持ちのもちようではなく、現実把握力によるのだ、というわけです。以下の記事もそ

もっとみる

富裕層と貧困層の関係性をデザインし直す

関係性から考えるものの見方、多分第19弾。
竹中平蔵氏は、富裕層と貧困層がウィンウィンの関係を築けるわけがない、と考えているらしい。貧困層にはひたすら「足を引っ張るな」という。まるで富裕層だけが経済を上向かせる力だと言わんばかりに。しかしその発言で、富裕層と貧困層を分断させている。

富裕層と貧困層がかつてウィンウィンの関係性だった時代がある。戦後昭和。第二次大戦が終わったころ、世界中で共産化の風

もっとみる
賃上げされたといってもその実態は?

賃上げされたといってもその実態は?

賃上げのニュースが相次いで、連合の一次集計では賃上げ率は平均5.28%で、前年の同時点(3.80%)から1.48ポイント上昇した。

これ自体は喜ばしいことたが、とはいえ、当たり前だが全ての企業が一律でこの割合であがるわけではない。ニュースなどで個別に伝えられる企業は大抵大企業だ。
日本において大企業の就業者は全体の3割でしかない。上澄み3割が賃上げしたところで残りの7割が変わらないのであればあま

もっとみる
人的エラーを人の心に頼り改善しない善人文化はゴミ箱に捨てよう

人的エラーを人の心に頼り改善しない善人文化はゴミ箱に捨てよう

どうも主に姫路にいるhideです。
毎日好き勝手な事書いて、友達の仕事を手伝って、あんまり働かずにチンタラ頑張って生きてます。漫画とゲームと音楽好きです♬
僕へのアクセスや活動まとめはこちら

(やる気のないレンタル業はじめました)
それでは本編へGO

鍵問題
僕の地元の移動は自転車なので、こいつが1番わかりやすくて使わせてもらうんですが、、自転車って鍵かけるじゃないですか。

たまにめんどく

もっとみる
自由はどこまで保障されるのか。

自由はどこまで保障されるのか。

 有島武郎の童話の一つは次のようにはじまるのである。

昔トゥロンというフランスのある町に、二人のかたわ者がいました。一人はめくらで一人はちんばでした。この町はなかなか大きな町で、ずいぶんたくさんのかたわ者がいましたけれども、この二人だけは特別に人の目をひきました。なぜだというと、ほかのかたわ者は自分の不運をなげいてなんとかしてなおりたいなおりたいと思い、人に見られるのをはずかしがって、あまり人目

もっとみる
ロシアの進んでいる道

ロシアの進んでいる道

あんたは「もしトラ」なんて言葉を聞いているかい?

もしもトランプくんがアメリカ大統領になったらって意味らしい。

なんとなくいろんなニュースを眺めていると、もうトランプくんが次期アメリカ大統領になるのは既定路線みたいに見えてくる。
そういうのは「ほぼトラ」って言うんだと。

ロシアでもアメリカ大統領選挙ってのは注目しているっぽくて、こんなニュースが流れていた。

ちょっと言い回しがあれで読み取り

もっとみる

ニッポンジャーナル【怖いのは人権屋】内藤陽介氏が人権屋をぶった斬る!暇空茜氏書類送検・AV新報・蓮舫議員の国籍問題・安田浩一氏発言など

また内藤陽介先生が歯に衣着せず、ドッカンドッカン、直球を投げています。
江戸っ子ですからね。大工調べの棟梁みたいです。
その内、訴えられるかも知れませんが。組織に属さない在野の研究者ですから、キャンセルカルチャーがあまり効かないので。

保守系論客としては、今トップクラスですが、西部邁氏的な言論が嫌い。
個人的には、西部氏は福田恆存の影響を語っていましたが、晩年はドンドン反米に傾き、むしろ福田と対
もっとみる