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介護が必要になっても自宅での生活を続ける方法

「介護」と聞くと、「施設に入ること」をイメージする方が多いのではないでしょうか。
私もそうでした。

でも、実は自宅にいたまま受けられる介護サービスがたくさんあるのです。


1. 自宅で利用できる介護サービスとは?


大きく分けて、以下の3つがあります。

(1) 訪問介護

ヘルパーさんに自宅に訪問してもらって、生活のサポートをしてもらうものです。
具体的には、掃除や洗濯、料理、入浴・排泄のサポートなどがあります。
サービスの内容は担当のケアマネージャーさんと相談しながら決めていくことになります。

うちの両親の場合は、ヘルパーさんに手伝って頂きながら一緒に掃除や洗濯をしています。
すべてをヘルパーさんにやってもらっていると、本当は自分でできることでもだんだんとできなくなってしまいます。
できることは自分でやり、必要に応じてヘルパーさんに手助けしてもらうというやり方がおすすめです。

(2) デイサービス

施設に日帰りで通い、食事や入浴などの介護サービスを受けるものです。
レクリエーションをしたり、お散歩をしたり、家族以外の人との交流の場を持つこともできます。

うちの両親は、入浴して昼食を食べたらすぐに帰ってきます。
レクリエーションとかは気が進まないようで、ほとんど参加していません。
そのあたりは本人の希望を尊重して、柔軟に対応してもらうことが可能です。

(3)ショートステイ

施設に短期間入所し、食事、入浴、排せつの介護や生活機能の維持や向上のための支援を受けるサービスです。
介護している家族の負担軽減のために、一時的に使うというパターンが多いようです。
(うちの両親はまだ使ったことがありません。)

2. 自宅で介護サービスを受けるメリットは?

主なメリットは以下の3つです。

(1) 費用が安い

なんといっても費用が安くすむのが最大のメリットです。
生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」によると、介護費用の平均月額は在宅で4万8000円、施設だと12万2000円とのことです。
この差は大きいですよね。

<出典:(公財)生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」2021年度>


(2) 住み慣れた環境での生活が続けられる


ある調査によると、介護が必要な状況になっても自宅での生活を続けたいと思っている方が多いようです。
長年住んできた自宅には愛着を持っていらっしゃる方が多いのは当然でしょう。
体が思うように動かなくなっても、住み慣れた自宅での生活を希望される気持ちはよく分かります。

介護する立場からすると施設に入ってくれた方が安心という思いはあるでしょうが、ご両親の希望を尊重することも大切なことです。

私の父も、倒れて入院した直後は弱気になって「もう施設に入るしかないよな・・・」と言っていたのですが、入院から2週間後、少し元気になったころに話を聞いてみると、「やっぱり自宅で母さんと暮らしたいな」と本音を話してくれました。
やっぱり自分の家って、特別な存在なんだなと思いました。


おわりに


今日のまとめです。

  • 「介護=施設入居」ではない

  • 自宅でこれまでと同じような生活をしながらでも受けられる介護サービスはたくさんある

  • 住み慣れた自宅での生活を続けたいと考えているお年寄りは多い

介護にはたくさんの選択肢があります。
そのすべてを把握することはできませんが、どんな選択肢があるかを少しでも知っておくことは、より良い介護サービスを受けるためにとても大切です。

地域包括支援センターやケアマネさんに教えてもらいながら、ご両親とご家族に合ったサービスを見つけていきたいですね。


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