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「黄昏刻」 楽曲解説

note 虐待ノ涙 ジャケット

▼CD情報
1st Single『虐待ノ涙』
2011.06.03 release
DUKK-001/¥1,000(+tax)
01.虐待ノ涙
02.黄昏刻

革命的兄弟ユニット「慟哭〜doukoku〜」の記念すべき1枚目のCDである『虐待ノ涙』。今回はそのカップリング曲「黄昏刻」の楽曲解説をしていきます。

こちらのクレジットは【作詞:文哉、作曲:文哉】となっている通り、慟哭~doukoku~作品で初の僕が全てを作り上げた楽曲となっています。

慟哭〜doukoku〜のボーカル兼僕の実兄である隆介さんが制作する曲はストレートなロック、バラード、ポップスがほとんどなので、僕はそれに属さないジャンルを制作しようと、「虐待ノ涙とは違う世界観や音楽性のものを作ろう」と思い、当時制作したのがこの「黄昏刻」です。

ちなみに、隆介さんが得意とする楽曲ジャンルに属さないものを制作することは今でも意図的に行っています。それ故に、隆介さん楽曲はポップスや綺麗なバラード、僕の楽曲はラウドロックやテクノロック、叙情的バラードが多いわけですね。

「黄昏刻」は、当時僕が好きだったゲーム作品に影響を受けて制作しました。まぁ歌詞を読めばわかる人にはすぐわかると思いますが...(笑)。というか「黄昏刻」というタイトルだけでわかると思います(笑)。(黄昏刻 → 夕暮れ時 → 日暮れの頃 → ◯◯◯◯の◯◯頃◯)

この曲はイントロのギターリフから始めに作り、その後大まかなオケ全体を作り、最後に歌メロを作る、という制作の流れでしたね。とにかく影響を受けたゲーム作品の世界観を昇華したいが為、そのことを重点的にアレンジしていきました。ゲーム愛ですな。

音楽的にはインダストリアルやサイケデリックミュージックなサウンドを目指して作成していきましたね。まだ知識と技術不足ながらも。ギターソロのメロディもインダストリアルロックらしいフレーズになっているかと。

「黄昏刻」は聴くとわかりますが、ボーカルのメロディラインがとてつもなく低い曲です。実は慟哭~doukoku~史上最もボーカルメロディが低い曲です。おそらく普通のボーカリスト、今流行の歌声のキーが高い男性ボーカリストだとこの曲は低すぎて逆に歌えないかと思います。でもそこはさすが隆介さん。多少大変とは言いながらもしっかりと低音が出ているので、その辺りは僕が作っておきながら「よく歌えたな」と感心するほどです。隆介さんの歌声の低さが良い具合に楽曲とマッチしてくれたのだなと思います。

この曲を完成させたことで、「今後は低音の楽曲もいける」と思え、慟哭~doukoku~の音楽性の道が新たに一つ増えるきっかけとなりました。そしてここから "慟哭~doukoku~の中の文哉的音楽" が許容され、さらに進歩発展した様々な文哉楽曲が生まれていくわけですが、それはまた次回以降のお話。


2019年に「黄昏刻」をリアレンジ&リレコーディングした『黄昏刻 (2019 ver.)』をデジタル配信リリース。下記からダウンロード&ストリーミング出来ます。

▼配信限定音源『黄昏刻 (2019 ver.)』ダウンロード&ストリーミング→https://linkco.re/zC0DX8pq

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