見出し画像

「うん」

おなじ時空(とき)を共有し続けていたけれど

すれ違い

また再会し

再度、すれ違い

そして……

ふたたび再会した私たち



「あの時は、ごめんね」

「あの時って?」


素直に謝る私に

キミは少し意地悪な反応を示す



「××××年××月××日××時××分××秒だけど覚えてる?」

「細かすぎて覚えてない」

「じゃあこれからは一分一秒を見失わず

しっかり覚えて記憶に焼き付けてね」

「嫌だと言ったら?」

「そんな権利あるわけないじゃん

だってキミを好きになった責任をとって貰うつもりだし」

「責任なら、とる準備は出来てる」


そう言ってキミは私に一枚の紙を差し出して

「ずっと前から、決めてた、俺と結婚しよう」


不意打ちのプロポーズ

ありきたりな言葉しか浮かばなくて


「うん」


そう言うのが、やっとだった



幸せになろうね❤

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?