佐藤文俊

訪問看護師(ケアプロ訪問看護ステーション東京)です。新卒新人教育と組織体制構築もしてい…

佐藤文俊

訪問看護師(ケアプロ訪問看護ステーション東京)です。新卒新人教育と組織体制構築もしています。様々な地域の訪問看護ステーション様と個人契約を結び、教育や組織作り支援をしています。

最近の記事

【イベントレポート】訪問看護ステーション経営者・管理者の人材育成の勉強会&交流会

2024年5月24日 (金) に訪問看護ステーションの経営者・管理者が人材育成に関して学んで交流する勉強会&交流会を行いました。 勉強会では私から知能観と学習志向についてお話させていただきました。 研修プログラムを作成して教育体制を整えても、心理的安全性を高める施策を試しても、1 on 1を取り入れてみても、キャリアラダーを作成してみてもイマイチ成果が上がらない。 そんな状況の時には、増大的知能観と学習志向に関する知見が役に立つという内容をシェアさせていただきました。

    • 「教え育てる」より、「共に学ぼう」で人は育つ

      半人前教育者の戯言 私は訪問看護ステーションで教育担当をしていて、かれこれ5年以上新卒訪問看護師や新任訪問看護師の教育を行ってきました。 私はまだ、自分が教育者になるには半人前すぎると理解しつつ、立場上その役割から逃れるわけにはいかないので、様々な知見を参考に自分が納得できるものを取り入れて役割を遂行してきました。 ここでは、私が半人前教育者として感じている事、学んできたことをまとめていきたいと思います。 教育に対する違和感 教育は「教え育てる」と書きますが、成人教

      • 「先輩の時間を奪ってはいけない」なんて、気にしないで

        先輩の時間を奪ってはいけない? 人に時間を割いてもらうことは、相手の時間を奪っているのだから、先輩になんでもかんでも教えを乞うものではない。 そんな話をよく耳にします。 たしかに、一理あるかもしれません。 時間は限られているので、その貴重な時間から教えてもらう時間を捻出してもらっている意識は必要だと思います。 とはいえ、「奪う」という表現は、いささか乱暴ではないでしょうか。 奪うというのは、相手から無理やり取り上げることです。 そもそも、後輩に「教えて欲しい事が

        • 私流、ジェネラルナースの目指し方

          なんでもできる看護師に憧れた1年目 私の看護師1年目は大学病院の循環器内科・血液内科・代謝内分泌内科の混合病棟でした。 毎日のように点滴作成台に点滴が山積みになっていて、誰かしら状態変化があって、心電図もバンバンアラームが鳴っていて。 日々、新人の私はビクビクしながら仕事をしていたのですが、そんな状況でも、テキパキと仕事をこなし、患者さんに優しく声をかけ、現場を仕切る先輩看護師がいるわけです。 怖い先輩でしたが、かっこいいなと思いました。 「自分もいつか、なんでもで

        【イベントレポート】訪問看護ステーション経営者・管理者の人材育成の勉強会&交流会

          「それくらい自分で勉強して」文化は先輩と組織の学習を阻害する

          看護師の「自分で勉強して」文化 私は看護師1年目の時、分からないことがあって質問しにいくと、 「それくらい、調べたら出てくるからもう一回調べてみて」とか、 「それくらい自分で勉強して」 と言われて突き返された経験が何度もあります。 そして、分からないことがあって業務に困っていると、 「分からないなら、分からないって言ってよ。」とか、 「分からないことは質問しないとダメだよね?」 とか言われてしまいました。 それ以降、質問してはいけない。先輩に頼ってはいけない。 でも、分

          「それくらい自分で勉強して」文化は先輩と組織の学習を阻害する