消えていく香り
7年前、ギャラリー山小屋さんでの『香りの温室展』が終わり片づけに行った2013年5月30日に撮った最後の一枚。
2週間をこえる会期でした。
この個展、本当にたくさんの方に来ていただきその後、恵比寿ガーデンプレイス38階フロアにてふたたびの展示につながりました。
香りを展示しようという企画が持ち上がったとき、
「えっ、どうやって?」と悩みました。みんなで知恵をしぼり出したひとつの形を多くの方に喜んで頂けてうれしかったです。
目にみえない香り。
だけど確実に私達の身の回りにあり、知らず知らずチカラをくれるもの、五感を通して瞬間瞬間、刺激しリセットしてくれるもの。
コロナのおかげか、わたしのアナログ的生活にzoomなるものが登場。
はじめは友人の顔をみながらおしゃべりするために。
次第にオンライン講座を使い、伝えたいことがあらわれはじめました。
初講座は5月末。
へとへとになり、しばらく講座主催はおやすみです。
しかしながら自分が受講する機会は増えていてふだんならなかなかあえない方のレッスンを受ける機会にも恵まれています。
最近、オンライン講座にてイギリス在住のリエコ大島バークレー先生から『精油の動態学①吸入』についてご教授いただきました。
経皮に比べてかなり体に入る経鼻からの精油の吸収について意識して安全に使っていくことを自分も伝えていこうと思った次第。
自然界では植物や動物が放ち、そして消えていく香り。
それがあたりまえ・自然だとしたら
香り成分のナノ化、いつまでも残って消えない香り、技術を加え、形をかえられた香りのあり方にすこし疑問を感じてしまう。
そのままで役にたつものをなぜさらに手を加えるのだろう。
技術の進歩は素晴らしい。
反面、そこに落とし穴はないのか、立ち止まり考えていきたい。
コロナで自粛している間にいろいろ考えました。
本当に必要なものは何だろう。
たぶん、私にはそうたくさんのものはいらない。
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