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連想ゲームの夏

初夏でしょうか。なんてくだらない冗談のひとつも飛ばしたくなるくらいに暖かい3月31日ですね。きょうも元気に働いていますよ。

むかしから「アイデアとは既存のアイデアの足し算だ」なんてことを言いますが、書くことがなんにも浮かばないとき、アイデアのジャンプがほしいとき、ぼくは足し算というよりは連想ゲームによって遠くにいくようにしています。たとえば。

「初夏」 → 「汗ばむ」 → 「体臭」 → 「制汗スプレー」 →  「シトラスの香り」 → 「さわやか」 → 「笑顔」 → 「白い歯」 → 「ホワイトニング」

これはいま、書きながらテキトーに連想していったことばですが、ほんの数分間これをやるだけでも「夏の季節に白や青の服が好まれるのは、見た目の涼しさ以外にも理由がありそうだぞ」とか「暑くなればなるほど、ひとは清潔感を求めるのだろうな」とか「真夏の青い空に浮かぶまっしろな入道雲って、コントラストの美しさだけじゃなくって、ひたすら清潔だよね」みたいな雑感が浮かんでくる。「暑いねー」だけではたどり着けなかった、「清潔感」という夏のキーワードを手に入れることができる。

そういや本日、サザンオールスターズのニューアルバム『葡萄』が発売されたそうです。デビューからしばらくは楽曲的にもルックス的にも清潔感からかなり距離をおいていたサザンですが、洗練された清潔感を手に入れてから(アルバムでいうと『NUDEMAN』あたり?)、途端に「夏のバンド」として認知されるようになりましたよね。

アイデアのジャンプがほしいときの連想ゲーム、ぜひおためしあれ。です。