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【構築妄想】スクレルヴの巣を使いたい

執筆日2023/01/21

スクレルヴの巣

画像は公式ツイート(https://twitter.com/mtgjp/status/1615398023030538240)より切り抜き

Skrelve's Hive / スクレルヴの巣 (1)(白)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたは1点のライフを失い、毒性1と「このクリーチャーではブロックできない。」を持つ無色の1/1のファイレクシアン・ダニ・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。
堕落 ー 対戦相手1人が3個以上の独カウンターを持っているかぎり、あなたがコントロールしていて毒性を持つすべてのクリーチャーは絆魂を持つ。

https://twitter.com/wizards_magic/status/1615397241581350912

カードゲームをやっていて最も楽しい瞬間の一つ、それは性癖に刺さるカードを活かす構築を妄想しているときで間違いありません。
スクレルヴの巣は日本時間1月18日に発表されたファイレクシア:完全なる統一収録カードの1枚で、最近だと戦慄衆の侵略が記憶に新しい苦花系カード。毎ターンクリーチャーを出すだけでなく、ダニはアーティファクトであるため毎ターンアーティファクトを出すこともできます。ブロックには使えないため相手のアタックに乗じて死亡することはできませんが、毒性1のお陰で相手視点では攻撃を通しづらく、タフネス1を死亡させずブロックすることは現スタンでは至難なため、アタックした時点で概ね死亡確定です(本当か?死亡しない場合は毒蓄積)。そのためサクリ台がなくても死亡誘発のトリガーを引くことは多分容易です。
以下では2023/01スタンカードプールで私が全く個人的に合わせてもよいのではないかと思ったカードをメモしておくことにします。ちなみに堕落達成時の効果についてはスタンで毒カウンターがどれほど貯めやすいか不明瞭なため割愛します。

※2023/01スタンカードプールは以下の6セット
イニストラード:真夜中の狩り
イニストラード:真紅の契り
神河:輝ける世界
ニューカペナの街角
団結のドミナリア
兄弟戦争

観点1:毎ターンクリーチャーが出る

苦花は飛行のお陰で壁にしてよし、クロックにしてよしでしたがダニはブロック不可、回避能力もないためクリーチャーが出ることそのものに注目した方がよさそうです。
ニューカペナに登場した団結のように、他のクリーチャーが戦場に出たとき誘発(生物上陸)が真っ先に思い浮かびますが、他にも継続的に生物を供給できるため、とにかく生物の数が必要なカードと好相性なはずです(とはいえ棒立ちのダニ・トークンはいないものと同義なため頭数をそろえること自体がどれほど価値があるかはまた別な話な気がします。)

個人的注目カード:生物誘発系

生物上陸系

トカシアの歓待、歓迎する吸血鬼、祝祭の出迎え、コー追われのエラスはいずれも生物上陸を持つカードで、前者二つは4ターン目から毎ターンドローする体制を整えることができます。トークンが出るのは出した次のターンのアップキープ時なので、1ターンは守り切る必要があります。その点トカシアの歓待は維持が容易ですが自身は他の生物誘発のトリガーにならないため、デッキとしてはそれ以外をまとめる方がまとまりがいいでしょう。祝祭の出迎え、エラスはスクレルヴの巣で失ったライフをその場で補填することができます。祝祭の出迎えならライフ収支を黒字にすることができ、エラスならその後特攻を仕掛けることで1点ダメージに変換することができます。

横並べ戦略

大衆蜂起エーデリンは生物が並ぶことそのものに報酬があります。いずれも独自のトークン生成能力を持つため方向性が同じで、ダニであることや毒性に注目しないならデッキとしてまとめやすいことでしょう。
特に大衆蜂起は疑似的にブロックできないダニ・トークンを1/1バニラに変換すると言い換えることもでき、着地が間に合うなら長期戦向きです。

生物サクリ台

先の画像ではアシュノッドが該当します。毎ターン出てくるトークンを別のアドバンテージに変換するアプローチです。アシュノッドはダニをパワーストーンに変換することができます(討ち取られなければ)。アシュノッド自身のように起動能力のコストにしたり、アーティファクトシナジー込みで巨大なアーティファクトを唱えるようなデッキを作る場合、組み合わせる候補になるでしょうか。ほかにも蘇りし悪夢、ブレイズも優秀なサクリ台ですがアーティファクト・クリーチャーは意外とトークンで布告を躱されてしまうことを念頭に置くべきです。また、サクリ台とは違いますが人体改造機の冠はダニを疑似的にコストとして打点かカードに変換することができます。トカシアの歓待などと比べると装備に対応して除去されるなど安定はしませんが有効に打点として使うことができる点で勝ります。

観点2:毎ターンアーティファクトが出る

散々引き合いに出している苦花や戦慄衆の侵略と異なり、スクレルヴの巣から出るトークンはアーティファクトでもあります。毎ターンアーティファクトを出すことができるエンチャントというのは現スタンでは際立った個性です。特にネオ神河ではアーティファクトシナジーやエンチャントとアーティファクト両方をコントロールしていることへのボーナスがフィーチャーされておりかみ合わせはかなり良いです。

個人的注目カード:アーティファクト誘発系

アーティファクト上陸系

生歯の子ワーム、龍火花の反応炉はアーティファクト上陸とでもいうべきアーティファクトが戦場に出るたびに能力が誘発するカードです。前者はライフの補填をしてくれ点がうれしいです。また、いずれもカウンターギミックなので完全なる統一で再録される増殖との相性の良さも注目に値します。
毎ターン生成されるアーティファクトを鬼流の金床で生け贄にささげるのは誰しもが思い浮かんだのではないでしょうか。ダニをブロックができる1/1バニラに変換しつつライフを補填し相手のライフを詰めに行くことができます。3色にする影響がどの程度出るかは何とも言えませんが、金床サクリファイスはすでに形になっているアーキタイプであり、かなり堅実な選択肢な気がします。
ちなみに継ぎ接ぎ自動機械はアーティファクト呪文を「唱えたとき」誘発なので特段シナジーはありません。

アーティファクト横並べ

(やはりダニ・トークンを棒立ちにしておくことの意義は考えるべきですが)アーティファクトを大量に並べること自体にはそこそこのボーナスがあります。現実の強奪はアーティファクト親和付きのドローであり、最高効率でいえば2マナで2ドローができます。ただし、手札に加えるのはアーティファクトだけなので、スクレルヴの巣そのものへアクセスすることはできない点に注意が必要です。
かなりロマンに寄っていますが、アーティファクトクリーチャーを並べることができるというのであればメカ巨神は避けては通れないロマンです。一応、ダニ2体で2/4によるブロックができるようになることは中長期戦に持ち込みたいスクレルヴの巣側の事情にも合致します。
魅知子の真理の支配はダニに足りない攻めるときのサイズを直接修正してくれる上に、裏面の魅知子の肖像はスクレルヴの巣があれば3/3は最低限保証される上にうまくいけばもりもりサイズを上げることができます。色もあっており、最終的には相手のライフを削りきるような構築思想なら邪魔になることはないでしょう。

アーティファクトが出るエンチャントである

ネオ神河の白黒はアーティファクトとエンチャント両方をコントロールしているとボーナスがあるカードが一部存在しています。スクレルヴの巣はエンチャントでありながらアーティファクト・トークンを出すことができるため毎ターン確実にこの条件を満たすことができます。上記のネオ神河カードの中でも魂転移は汎用性に優れた除去であり、白黒でスクレルヴの巣デッキを組むなら除去枠の有力な候補になります。

観点3:全体修整

やや横並べ戦略と話が被りますが、複数展開したトークンに全体修整をすることで打点で押し切るアプローチが取れます。現スタンには優秀な全体修整がいくつかありますがその中でも個人的に気になっているものをメモしておきます。

個人的注目カード:全体修整

戯れ児の縫い師の裏面、戯れ児工場はトークンクリーチャーが全ての能力を失う代わりにサイズが3/3になります。スクレルヴの巣から見ると、トークンが毒性(+堕落達成時の絆魂)を失う代わりにブロックが可能になったうえで3/3のサイズアップです。現スタンの青白には交渉団の保護ウェザーライトの重鎮、ラフといった複数のクリーチャーを維持するボーナスがあるカードが多くそれらとのシナジーが期待できる点も評価点です。戯れ児の縫い師の誘発能力は、エンチャントでは誘発しないためインスタント/ソーサリーとの比率がかなり難しくはなりそうでしょうか。
豪胆な敵対者クルーグ公、ウルザ国王ダリアン四十八世はいずれも全体修整付きのクリーチャーです。生物の修整をする生物は全体除去で一掃されがちですがスクレルヴの巣が構造的に全体除去に強く(立て直しができ)他の生物上陸を誘発しつつ、それぞれの欠点を補う形になります。ウルザは修正値が大きくアーティファクト・クリーチャーで固めることができればかなりのアドバンテージを期待できます。国王ダリアン四十八世は相手の全体除去にさらに耐性をつけることができます。その場合、複数のダニ・トークンが並んだ状態で相手のクリーチャーがいなくなることになるでしょうから、毒性がかなり活きる展開が期待できることでしょう。
婚礼の発表は言うまでもなさすぎるので、画像には入れてません。

新カードも含め、性癖に刺さるカードがあると妄想が止まりませんね。


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