見出し画像

「夜の果てへの旅(上、下)」 ルイ=フェルディナン・セリーヌ

生田耕作 訳  中公文庫  中央公論新社

夜の果て「へ」の旅
この間の水曜日、セリーヌの「夜の果ての旅」を買ったのが、今日よく見ると「夜の果てへの旅」になっていた。あらら。自分はずっと「へ」抜きで覚えていたんだなあ、と考えつつ巻末見ると、訳者生田氏が改訳した時に「へ」をつけたのだそう。それこそ「へぇ」だ(笑)
一般的には「へ」つけないのだろうけど(?)、作品読んでいる今の感じでは、セリーヌの意思は確固たるものなので、「夜の果てへの旅」の方がいいのかな、って思う。まだ100ページ過ぎたところだけど…
(2008 03/02)

セリーヌとコンラッドの意外でもない関係
「夜の果てへの旅」と「闇の奥」の繋がりから。それはコンゴ。それも森の中の川を遡り、前任者と交替する、などとそっくり、パロディなのか? セリーヌの方が紀行文としては面白い。ふむ。
(2008 03/07)

セリーヌとテレビ
昨日読んだところは、この小説の一つの白眉といったところで、コンゴからニューヨークへ。この航海による鮮やかな転換は読み人を震えさせる。しかし、この転換の場面も含め今までの小説の語り方を打ち破ったある意味無遠慮な筋の運びと、俗語による語りは、現代人になにかを思い出させる。そう、テレビ。映画というよりも。リョサとかは映画なのだけど。
(2008 03/11)

「夜の果ての旅」上巻読了報告
やっとだが…
帰りは下巻の予定。
(2008 03/13)

そういえばセリーヌが「旅は眩暈を求めることだ」って言ってたような…
(2008 03/14)

この後、下巻も読んだが、記録には何も無し。読了したのは…
(再読したい気もあるが、それより「なしくずしの死」が先か…)
(2008 03/19)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?