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美術館をどう楽しむ?ブルーピリオドに学ぶ美術鑑賞のススメ

こんにちは。
オーストラリアに住んでいるフミです🍇


オーストラリアに来る前に一度ハマって、
また読みたくてKindle大人買いした漫画があります。
美大受験〜美大生活を描いた『ブルーピリオド』!

もともとは、知人が勧めてくれて、
めちゃおもろいけど実際美大だった人はどう思うん、
って尋ねてくれたのがきっかけで、わたしもどハマり。

なんだか、ある意味スポ根に近いのかな?
それでいて、美術史だったり鑑賞ポイントだったり、
とても参考になる点が散りばめられているので、
きっとイラストやアートが何となく好きって方にも。


さて、本題なのですが、そのブルーピリオド第2巻で、
美術鑑賞のシーンが出てくるのです。
そこの鑑賞解説が、まぁ〜素晴らしいなと思います。

簡単に言ってしまえば、
高いからと言って自分もスキとは限らない。
どう感じるかが大事だよね〜、みたいな話です。

そこで提案されているのが買い付けごっこ。
欲しい?欲しくない?ってだけ。

美術って勝手にハードルを感じちゃいますよね。
なんで音楽みたいに気軽に楽しめないんだろう。

評価されている絵画には時代的背景があり、
美術史を学ぶことでより楽しみ方の幅は広がります。
でも、知らなくても楽しめないってわけはない。


それを読んで以降、美術わかんないなあって言う人と
美術館やギャラリーに行く時、
「家に飾りたいかどうか見て行こ」って提案します。

これは好きだなって言い出したら、こっちのもの。
こんどはどんな色や種類が好きなのか、
共通しているところを挙げていって、
「写実に近い雰囲気の風景の絵が好きで、
 海や川が入ったブルーっぽいの好きなんだね?」
と言語化すると、好きな絵が見えてきます。

「これは?」
と、わたしが好きな絵(TOP写真)を指し示す。
「うーん、なんだか、暗い?」
きっとわたしの方がトーン低い絵が好きなんだねー、
そんな会話も楽しい。


キリスト教、構図、モチーフの神秘はおもしろい。
美術史の流れから、背景を探るのもおもしろい。

でも、鑑賞するうちにその人の趣味が垣間見えるのも
またとびきりおもしろいです。
何を美しいって思うかは人それぞれ。
たくさん見るうちに好みも変わるかもしれない。


ちなみに、ワインも似てるなと思います。
高いほどおいしくてみんながスキ、とは限らない。
自分が買ってまたお家で飲みたいかどうか。
そのくらいで楽しんだっていいじゃないか〜。


話を美術に戻しまして、インスタレーション。
インスタレーション見るの、めちゃくちゃ苦手です。
だって、わかんないんだもーん!

部屋とかに謎の物体が散りばめられてたりするやつ。
細い針が並んでたり、布がくしゃっと置かれてたり、
とりあえず、「なになになに?…なに!?」ってなる。

やっぱわたしはめちゃくちゃ説明してもらわないと、
どう言う意図なのかとか感じられなくて疲れます笑
…精進します😅

またまたブルーピリオドの話。
第13巻でインスタレーションの解説が出てきます。
アートよりも哲学的なものに思えるような、、
だからこそ、多くの人が納得できるはずです。

とりあえず、漫画の中なのにインスタレーションで
すごい!これはすごい!と感動しました。
インスタレーションマジ無理って人いつか読んで!

あの漫画はほんとにすごい〜
何がすごいって、みんなに美術楽しいよって
めちゃくちゃ上手に伝えてくれるところ。
それでいて、ストーリーも止まらない楽しさ。
回し者ではないのですが、おすすめです。

わたしはもともと美術館が好きですが、
社会人になりたての頃、辛いことがあったりすると
休みの日はDIC川村美術館とかにでかけて、
大きい絵のある部屋でボーっとするのが好きでした。

辛いけど、絵を綺麗だなって感じるために
また1週間頑張ろうかなあ、って思ったりしてたな。
わたしにとっては、美術鑑賞って
空っぽの気持ちに戻れる、そんな存在です。


一度ハマってしまえば、どんどんたのしくなるもの。
美術鑑賞をもっと趣味にしてみませんか?

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