見出し画像

自死遺族のおはなし会

ついさっきのこと。

オンラインで、自死遺族のおはなし会に参加した。

私を含めて全部で5人の参加者さん。

同じ境遇の人と話をするのは初めてだった。

どれだけ泣いても、うまく話せなくても、ただただ話を聞いてくれて、こんな時間は初めてだった。

悲しみは消えないけど、すこし安心した。

私の場合、妹を亡くしていて。

両親の気持ちを思うと、自分の悲しみをどこに向けていいのか分からないでいた。両親を支えてあげたい気持ちがあって、電話口では元気なふりをして、他愛もない話をするようにしていた。努めて明るく。

でもそれがだんだん自分を苦しめていることに気付いていた。

私の悲しみはどこに吐き出せばいいのだろう。

夫に言ってもいいんだろうけど、きっとずっと泣いてしまって、何もできない。ただでさえ生まれて2ヶ月の赤ちゃんの育児で疲れているのに、余計に悩ませるようなことはしたくない。

「自死」に対しての社会の差別。

本人も家族も、誰も悪い人はいないんだということ。

それがみんなの共通認識だったらどれだけ救われるんだろう。

自死だったということを誰かに話したい自分と、それを言ったら周りの人達が反応に困ってしまうし、かわいそうな人だと思われるだろうと想像する自分とがいて、じゃあどうすればいいのだろうかと、いつも答えは出ない。

これを一人で抱えるには重すぎる。

もっと自死を公表しても良い社会になればいいのに。

妹の死を隠して生きることは、妹の生きた人生を否定しているような気がしてつらい。

妹はしっかり生きていたんだということを、ちゃんと残したいのにな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?