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2030年 10年ひと未来【2030年】


テレビをつけると、選挙速報を伝えるアナウンサーの顔と名前に見覚えがある。中学の時の同級生だった。些細なきっかけで時は中学生の頃の自分に遡る。蘇る記憶。中3の今頃、両親の意見で希望していたのとは全く違う学校を受験することになる。あの時自分で道を選んでいたら今は何をして生きているんだろう。

ぼんやりと昔を振り返り、ハッと我に返る。堂々と原稿を読んでいる彼はあの時から夢に向かって進んでいたんだろうか。そして夢をつかんで今この場にいるんだろうか。少し白髪の混じった髪と皴の出始めた顔を見ながら、ふと同じ時を同じ校舎で過ごした彼のことを考える。

10年ひと昔というけれど、ほぼ10年先の2030年、10年ひと未来、あなたは何をしていますか?10年前の朧気な記憶はあっても、今日という日を全て覚えているわけではなく。

記事に書く商品を探しに行き、あなたと一緒にドーナツを選び、雲一つない空を車の窓から眺め、自転車のサドルが高すぎる人を見て笑った2021年の今日を書き残しておきます。

今話題のClubhouse、10年後はどうなっているのかしら。ひと足先に始めたからと言ってすぐにその波に乗れるわけでもなく、上手に使わないとまた時間泥棒に時間だけでなく心も盗まれちゃうからね。以前の反省を込めて。

2030年、スマホという概念もなくなっているかもしれない進化の速さの中にいたとしても、些細な日常を大切に、小さなしあわせを数え、穏やかに笑うことのできる人でいられますように。

そして禍を過去のものとして懐かしく話せる未来でありますように。


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