人生初の護摩焚きが想像の5千倍よかった話・・・
小豆島に来て約10ヶ月。
人生で初めての護摩焚きなるものに参加しました。
胡麻ってなんやねん。
胡麻を炊くってなんやねん。
って思ったあなた、ちょっと待って。
すごく分かる。
わたしも最初全く同じ気持ちだった。何なら馬鹿にしてた。
あなたの気持ちすごく分かるから、
胡麻炊きから護摩焚きの知識になる程度にはこの記事は
箸には引っかかるはずだから、
どうか最後まで読んで行ってほしい。
護摩焚きって?
だそうです。
すごく歴史のある儀式です。
1200年続く秘法とのこと。
護摩焚きは通常毎月28日=不動明王の縁日に行うようです。
小豆島霊場第五十三番札本覚寺の護摩焚きに行ったよ!
入るなり圧巻のこちらの護摩堂にて粛々と執り行われます。
すでに10数名ぐらいの人がいて、みんな護摩木にお願いを書いてます。
護摩木にねがいごと書き書き
まず護摩木と呼ばれる木に「ねがいごと」と「名前」「数え年の年齢」を書きます。
1つの護摩木には1つのねがいごとしか書けないようです。
(何個も書いて欲張っちゃダメよ)
ねがいごとを書いてご住職に渡した後は、塗香(ずこう)で身体を清めます。
塗香は白檀からできていて粉末状です。
これを手のひらに擦り合わせた後、胸元に両手を当て身体全体を清めるイメージをします。
「身口意(真言宗の教え)を清めて、仏様と向き合う準備をする」そうです。
そして、なぜか初参加なのに木を渡された。
そうかこれを叩いてリズムを刻むんだなとすかさず察したわたしは、
かつてパーカッションをしていた頃の記憶を呼び覚まして静かにその時を待つ。
「天蓋」護摩焚きが全国でも非常に珍しいらしい
19時半になりいよいよ護摩焚きの時間。
なぜか一番前の席に座ることになる。
初めての人が多いからと冒頭に説明があったのが、
こちらのお寺は天蓋護摩と呼ばれる珍しい護摩焚きをしていて、
炉の上に和紙で作られた天蓋を設置して焚き上げるとのこと。
天蓋の意味がめちゃくちゃ深くてさらに感動だったのだが、
よくよく見てほしいのだけど4隅の角にそれぞれ和紙が吊るされているのとその上に三角の配置で和紙が繋がれている。
これは、五大力不動そのものを表すんですって。
護摩炉の上に五大力明王様がいることで、
ちゃんと見てますよここにいますよってことらしい。
それで、この和紙何がすごいかというと普通は燃えます。紙なので。
火があれば通常燃えます。紙なので。
大事なので2回言いました。
ですが、護摩焚きの時は五大力不動の力が働いてどんな業火であろうと一切燃えないんですって!!
仏の力によって燃えずに最後まで焚き上げられるとのこと!!!
天蓋護摩は未熟な者が執り行うと簡単に燃えてしまうらしく、
極限の集中力と精神力、さらには邪気が入らないよう清浄な空間を保つ必要があるということで、
日本でもこれできる者はほとんどいないそうです。
さらに、火の感じや燃え上がり方はその時の参加者の意識によって毎回違うらしい。
それ、すごい分かる気がする。
護摩焚き始まる・・・!
説明もほどほどに全ての電気が消され、静寂・・・。
ご住職がお経と共に線香に火をつけ出して木をくべ始める。
儀式も中盤〜後半、全員でお経を唱え太鼓も木も鳴らして最高潮になった瞬間炎も最高潮に!!!
みてこれ!
序盤と終盤の火が明らかに違うの分かるでしょ!!!
天蓋の揺れ方もハンパない!!!
火は生きてる!仏はいる!!
合間合間に入るご住職の掛け声と手の紋みたいなのが非常に印象的だった!
それに応えるように揺れる天蓋!
ご住職の視線はずっと天蓋を見ていて本当に五大力不動さんと会話をしてました!!
わたしはずっとご住職のお経と周りで鳴らされる太鼓に合わせて渡された木を奏でてました。その場を作る一員になってました。
小慣れてる参加者は持参の数珠とマイ袈裟みたいなの着て、
お経もバチバチに読み上げててライブ感すごかったです!
護摩焚き終了
全体通して30分ほどで護摩焚き終了。
終わった後にご住職が天蓋の和紙を外して「見ときや」って、
ライターで直接火をつけるとあっけなく燃える和紙。
やはり儀式の場には不思議な力が働いてたんだ。
天蓋の和紙は頂けるようで玄関に飾ってね〜ってことで、
ありがたく頂戴しました。
護摩焚きまとめ
結論、護摩焚きってさすが1200年続いてるだけあるわ。
ぱねぇよ。空海さんよぉ!
全然、胡麻の要素なかった。胡麻を炒る儀式じゃなかった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
少しでも護摩焚きのことが伝われば嬉しいし、
小豆島に興味持ってくれたら嬉しいです!!
次回5月5日にこちらのお堂で一年に1回の大祭があるらしくそれも行ってみようと思います!!
サポートして頂けるとめちゃくちゃ励みになります! ありがとうございます!