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バカ売れしている間取り図ミステリーを読んでみた【#読書感想文】

私は読書好きだが、あまのじゃくなので、ベストセラー作品とか、○○賞受賞なんて作品は、あまり手に取らない。

だが今回、縁あって、2023年一番読まれた小説、
雨穴・著『変な家』を読んでみた。

YouTubeの動画がきっかけで、書籍、マンガ化、映画化と、売れに売れている作品だ。

知人が購入を検討している一軒家には、不可解な点が多すぎる。
二重扉、窓のない子ども部屋…。
相談を受けたオカルト専門のフリーライターと設計士が、間取り図から読み解く不動産ミステリーである。

読む前は勝手に、不可解な間取り図をいろいろ集めた話かなーと思っていた。
だけどお話は全部繋がっていて、最後には時代を遡って、因習に囚われた家系の話が浮き彫りとなる。
思いもしなかった真相が隠されていて、なんか思ってたのと違う、という作品だった。

どういうオチなの?と最後まで興味深く読んだけど、なんか唐突すぎん?とツッコミたくなる推理(妄想?)が繰り広げられるので、途中、えええ~?ってなった。
そして、えええ?と思っている間に読み終えてしまった。
そんな無茶苦茶怖い話ではない。
読みやすい作品だと思う。

いろんな考察が繰り広げられるので、こうかも?ああかも?って考えに振り回されるカンジが面白い。

あと私のように、ミステリー小説の巻頭に間取り図がついているのを読みながら、巻頭に行ったり来たりするのをめんどくさい、と感じる人にオススメできる。

この書籍はいろんな間取り図が出てくるのだが、その都度、今はこの部分を説明しているよと、図をいちいち掲載してくれるのだ。
非常にわかりやすい。さくさく読める。

ミステリー初心者にも手に取りやすい作品となっている。これが人気の秘密なのかなーと感じた。

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