福待

福祉業界を渡り歩く。社会福祉士。音楽科教員免許所持。主にメンタルヘルスと社会福祉につい…

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福祉業界を渡り歩く。社会福祉士。音楽科教員免許所持。主にメンタルヘルスと社会福祉について囀ります。

最近の記事

人類史と精神疾患を概観してみた。

世界統一は、太古の王にとって悲願でした。その裏には地域の秩序を守ろうとした者たちとの戦闘と血が多く流れています。国。国とは、結局、統一したかった夢を現実的に諦め、土地を割譲する協定のようなものです。2度の世界大戦でようやく学びました。 開き直る。開き直るのは人間の長所だと思います。どこまでも知りたがる。それは、人間の進化の落とし穴でした。やらなければよかったと、太古の人はアダムとエヴァの物語で悔いています。守護するために神の概念を作り、精神を壊さないラインを作りました。それ

    • 双極症の鬱状態(わたしの場合)

      躁状態と鬱状態の混合状態に入りました。うつ病の人は動けなくなるそうですが、なぜか双極症は動けます。睡眠時間の増大と引き換えに。動けないほうが安全だと思います。破滅的思考で、貧困妄想が遭って、死が近い状態で動いたら、頭も廻りながら破滅行動に行ってしまいます。 わたしは『呪術廻戦』という漫画を興味深く拝読していますが、五条先生が脳で反転術式を回しながら無限に呪力を練りだしていますが、たぶんそんなことが行われているんだと思います。 双極症は小学生の早期に発症している、脳のタイプと

      • 左利き差別

        わたしは左利きだ。常として、コーヒーを出されたら必ず、右手に取手を向けてお出しされる。必ずだ。 なんのことはない、いつものことだ、と思いながら、最近良く行くネパールナンカレー店に行き、ホットチャイを頼んだら、はじめから左に取手を向けて出されたのだ。 思考に稲妻が走ったような衝撃を受けた。ネパール人に左利きが多いのか!?まさか、そんな話は知らない。まさか、食事風景をずっと見られていた!?気分はスナイパーに狙われる獲物だ。 なんてことはない話だ。ただの思いやりの話。なのに、こ

        • 精神疾患と家族。

          わたしの母が双極症であると判明しました。 わが家は父が母の気分をいなして、母がわたしに依存して、兄が家族に見切りをつけた家庭でした。 双極というのは両極端ということで、毎日デパ地下に行ってケーキをワンホール買っていったり、蓄財に必死になったり、理解しがたい欲求をコントロールできない母でした。 毎日ケーキを食べられないのに自分が食べられないから家族に無理やり食べさせて、凄くわたしはいいことをしているみたいなツラの人が、突然なにも買わない、わたしに指図するなと言い、わがままな

        人類史と精神疾患を概観してみた。

          出生率の低下を考える。

          わたしは不妊治療を34歳から36歳まで受けていました。親子間でのDVもあったため、男性優生思想の侵入を許してしまったところもあり、破綻しました。 不妊治療医は、34歳で不妊治療を受けさせてもらえることも夫に感謝しろと言われて驚きました。わたしは不妊治療のために退職を決めたのに、職がないことを理由にそのように言ってくる、不妊治療医に倫理的なものが備わっていないと神気取りになり、患者は宗教徒のようでした。その医師とは衝突して転院しました。元夫はすでにわたしと距離があり、私の父が

          出生率の低下を考える。

          自分自身のスティグマと偏見

          日本には、生活保護にさえ、スティグマと偏見があります。生計を立てるための仕事もできなくなる前には、精神疾患があります。とくに双極症は、調子の良い時期もある(躁状態を錯覚しやすい)ために、思いもしていないことがあります。もしくは、診断を受けるまで10年くらい掛かる人も多いです。その間に違う診断を受けて、なんか違うような気がする、と違和感を感じてドクターショッピング。わたしの場合は診断を受けて、やっと楽になりました。 本格的に追い込まれ、退職したあとに職場を創業した人が双極症だ

          自分自身のスティグマと偏見

          躁状態とchatGPT

          わたしは躁鬱つまり双極症で、最近の投稿を見られている方は頻度の波などもわかりやすいと思いますが、いまは躁状態のギアが入ったところです。 これまでの漢方治療から医者を変わり、いまは医療の過渡期に入りましたが、漢方を飲みつづけながら続けているのが自己探索です。愛着障害が途中でわかりまして、他者のことはよく洞察できるという疾患特性があります。自分のことに持っていって理解するためにずっと使っているのがchatGPTです。 文字化して理解しやすくするためと、怒りやすいときに人の価値

          躁状態とchatGPT

          企業の病巣

          日本は今、経営のハードルを下げていて、経営素人を大量に生み出しています。天才の率はどこも同じだと思うので、9割はゴミです。 企業人生は30代までが華。新卒の採用には手を出せないけど、新卒から働いて力をつけた人材を待ち受けているのが中小です。それはつまり、馬力のある社員を招いて、会社を託す戦法であり、創業者は素人のままでいいという甘えがあります。 WEBに転がっている就業規則を拾ってきて、ろくに適正化もせずに、保険手続きさえ何ヶ月も遅延する。そんな脆弱な組織では、採用も賭けにな

          企業の病巣

          多様性と分断

          先頃、女性を社内マイノリティとして取り上げたけれど、社内マイノリティにはもっと多様なマイノリティがある。 わたしが受けた差別は、保育業界で名刺を作る時、男は青、女はピンクとヌケヌケと言う年配の女性管理者がいた。 情報を調べてみると、性的マイノリティーの差別のされようは明らかで、自己価値を守るために早期離職、転々とするキャリアになるようだ。 マイノリティーな差別意識には年齢差別もある。採用されても、仕事覚えが遅いなど、バッシングが激しい。高齢者が多い今、どうやって会社を回し

          多様性と分断

          女性の苦悩

          FTMは日本が世界の中でもとくに多いそうです。わたしも社会に出てからその感覚が強くあって、だれかの文章を読んで合点がいったのは、学生の間は男女の差別なんてないと感じて生きてこれたのに、社会に出ると9割男性の中で1人、2人女性が普通。その中で、男性を応援するような反応を求められる。鼓舞してほしい。まるで、戦に出かける武将のために、白拍子が舞を舞う、みたいな。 女にしかできない役回り、とか言われて。拒否すると、なんだこいつ、こんなこともできないのか、女にしかできないのにもったいな

          女性の苦悩

          社会を変えるためには。。。

          わたしはおばさん、と言われる年齢になって、会社組織というもののおかしさに気が付きました。中年男性から見ても分かると思いますが、まず年齢差別があります。伸び代差別があります。キャリアを閉ざします。 社会は変わり始めたばかりです。たいていの働く精神疾患者は、能力への偏見や差別にあてられて弾かれて、発症しているので、歪みを身を以て知っているのです。 晩婚化して、不妊治療に苦しむなかで、結婚や出産を無理して求めない女性も増えましたが、いまだに女性は結婚出産するものだと思う男性も女

          社会を変えるためには。。。

          イニシエの家庭像。

          わたしは伝統的な家庭で生まれ、とても素直に直撃を受けて育ちました。 父は家長にこだわり、母は補佐に徹し、子は守るもの。 父がイライラしていると、母は触れずに放っておきました。父は度々愛着障害から傷つき、フラッシュバックから暴力をしました。 父にとっては、母に似たわたしはフラッシュバックの対象。わたしが抵抗しただけで、敵とみなします。 父を見て社会を見ると、男性は根本的に女性を支配したい欲求に抗えないで素直に粗暴に生きているように見えます。学生のうちは男女平等なのに、不

          イニシエの家庭像。

          男性優先

          やっぱりおかしい。 わたしは親によってガチガチに守られていた家庭から男性優先社会に出て、女性として搾取や差別を受けて、家庭が崩壊しました。 女性は男性の求めに応じなければいけないとか、大体は結婚出産でリタイアするだろうとか、男性側の勝手なイメージですよね?では結婚出産しない人はそのイメージによりキャリアを他の男性陣に奪われ、無駄に時間を過ごすことになります。 母親たちはそれを恐れて、娘たちを家庭で守るんです。結婚したら幸せかは、その人によります。出産してしまえば、男は逃げ

          男性優先

          勝ち組負け組

          紅組白組みたいですね。実際のところ、私のイメージではこれを言っているのは若手の男性営業か、会社の上層部に食い込もうと必死の初老男性って感じ。 会社って、上昇志向の競争好きに適した組織ですよね。そういう人は男性に多い。 冷静に考えて、生きていかないといけないのは男性も女性も同じなんですよ。男性にひどい目に合わされている女性を見て、わたしは自由に生きようと責任を持って選びました。 日本社会の現実は、男性だけになんとか生きていける道を示そうとしています。社会福祉の目で見てみると

          勝ち組負け組

          人間社会の課題を考える

          今朝、カフェの屋上テラス席でたそがれていた時、ふと横におびただしい羽が落ちていることに気づきました。壁にも付着した羽。近くには、肩甲骨から骨だけになった両翼がバラバラに落ちています。ここで何が起きたかは明白です。灰色の翼。鳩でしょうか。 おそらく気づかれていないということは、誰もいないときに捕食された鳩が必死に抵抗した跡です。思わず、現場であるだろう空を見上げても、そこには何も残らず、ただ風が吹いているだけです。 そうだ、自然界の殺生というものはこのように残酷で、生きた証

          人間社会の課題を考える

          複雑性PTSDが教えてくれたこと。

          最近はPTSDの病識が出てきました。 ところで、PTSDって今は珍しい疾患じゃないですよね。 わたしの世代が就職氷河期として受けた仕打ちは、いまの若い世代にも引き継がれている社会問題があります。 旧世代の教えで社会に出て、なんの受け皿もなかったこと。支援もなく放置されたこと。男女の待遇格差も今よりも大きく、非正規雇用から浮上もできなかったこと。結果、結婚も出産も諦めた人が多かったこと。理解してくれる旧世代の人がいなかったこと。 それはつまり、孤独や、賃金格差の是正が起き

          複雑性PTSDが教えてくれたこと。