マガジンのカバー画像

共同運営マガジン~ふくのわ~

618
「繋がる、広がる、楽しく続ける」を目的に発信します! 【「ふくのわ」由来】 「ふく」は「福(幸せ)」 「わ」は「輪」「和」「環」 福(幸せ)な繋がりが広まっていくことを願って … もっと読む
運営しているクリエイター

#ショートエッセイ

ふくふくの共同運営マガジン『ふくのわ』はじめました

ついに「共同運営マガジン」をはじめました!参加は無料です! マガジン名は『ふくのわ』です。 立ち上げた理由note歴約6年。「みんなで創作を続けることが楽しい」とシンプルに感じたので「良いことは広めよう!」と思い立ち上げました! 私自身、記事を書いても書いても鳴かず飛ばずの時期がありました。それでも創作を続けることが出来ているのは、支えてくれた方たちがいたおかげです。 一人じゃ続かない。みんなとなら続けられる。みんなとなら可能性を広げられる。 「可能性にわくわくした

【ショートエッセイ】ずっと心に残り続ける曲

何度聞いても飽きない曲がある。 何年も聴き続けているのに、いつも新鮮に聞くことができる。 ぼくはその曲を集めて、スマホに登録して毎日のように聞いている。 曲調が凝っているわけでもない、詞が奇抜な訳でもない。 なぜか聞くたびに心の中にスッと入ってくる。 たぶん誰にもそんな曲ってあるんだろうなぁ。 一回聞いただけで虜になってしまう。 その人のその時の感性と心情に訴えるメロディーと歌詞があるのだろう。 それはすごい確率だ。 人の心は移ろうもので、その時に置かれた環境で変わっ

【ショートエッセイ】居慣れた場所

通勤歴は30年を超えた。 そのほとんどが電車に揺られていた。 毎日同じ位置の同じ車両に乗って同じ風景を見る。 違いと言えば晴れてるか、雨が降ってるくらいだ。 この毎日のイベントは回避できない、どうしようもないことだ。 特に満員電車は耐え難い。 押して押される、それも変な態勢のまま。 そんな単調な時間の中にいつも浸っているから、ちょっとしたことに気が付いてしまう。 例えば・・・ 隣に座った人のイヤホンから漏れて来る音楽が、ぼくの好きな曲だとか。 少年ジャンプの表紙に、まだ

未来が不安になった時に読むエッセイ

人生には節目というものは必ずやってくる。 最初は幼稚園に入園する時だろうか。 幼い子供が親から離れて、身も知らない世界に一人足を踏み入れる。 小さな足で小さな勇気を振り絞って。 そして小学校へと歩みを進める。 幼稚園に一人で行けたことが自信になって、新しい節目を乗り越えていく。 この節目は中学、高校と難易度を上げていく。 幼稚園でお遊戯ができていたからと言って、どうにかなるものではない。 でもこのちょっとした自信の積み重ねは、人が生きていく上で心の糧となる。 失敗して前

【ショートエッセイ】理想的な人生なんてあり得ない

順風満帆な人生なら、毎日愉快に暮らせられる。 好きなタイミングで好きな仕事をする。 何もかもが思い通りに進み、ストレスを感じることもない。 誰もが理想的と思える人生だが、たぶんそんな人は世の中に存在しないんだろうな。 ぼくらはいろいろなしがらみを抱えて生きている。 家族、職場、社会に属していれば、自分勝手に生きていくなんて許されない。 人と人が関わって生きている限り、しがらみから逃れることはできない。 確かに自分勝手な人は確かにいるが、それなりの扱いを受けることになる

【ショートエッセイ】筋トレはバランスを考えてやった方がいい

最近、下腹のお肉のたるみが気になってきた。 筋トレは相変わらず続けているが、どうせやるならダイエットも兼ねたい。 以前のようにジョギングをすればいいのだが、それではせっかく付けた筋肉が減ってしまう。 そこで足をメインにした筋トレメニューを試してみた。 足の筋肉は身体の中でも大きいから、足を鍛えると消費エネルギーも多くなる。 よく足トレと言われる。 足トレと言えばスクワット。 スクワットは足だけでなく、いろいろ筋肉も使われるからダイエットには向いている。 週に3回、ウェイト

【ショートエッセイ】"ありがとう"は一種類だけ

「ありがとう」にも2種類あるような気がしていた。 とりあえず口先だけであいさつのように言う「ありがとう」と、心の底から感謝の気持ちを込めて言う「ありがとう」。 たぶんぼくが普段使っていたのは、口先だけの「ありがとう」だったんだろうなぁ。 何だかやってもらって当然だけど、相手に悪い印象を与えないように・・・。 その裏には自分の思いが見え隠れしていた。 そんなことぼくならいつもやっている。 それができるまでに、どれだけ時間が掛かったんだ。 どうせ見返りを期待して打算的にやって

【ショートエッセイ】信じてくれてありがとう

子供の頃から野菜が嫌いだった。 その代わりお肉ばかり食べていた。 だから少しぽっちゃり体型だった。 お袋は何も言わなかった。 "もっと野菜を食べなさい"と言われたことがなかった。 カレーライスを作ってもらっても、野菜が入らないようにすくっていたけど、何も怒られなかった。 ぼくはそれに甘えて、ほとんどの野菜を食べようとしなかった。 小学生の高学年になって、こんな食生活をしていてはダメだと自ら悟った。 ぼくはその日から、野菜を克服しようと頑張った。 いろいろな野菜を鼻を摘ん

【ショートエッセイ】騙されて悪いことなんかない

例えばすごい高金利が得られると話を持ちかけて、大金を騙し取るような詐欺まがいな犯罪が後を経たない。 当然のことだが、人を騙してお金を騙し取るなど、許されない犯罪行為だ。 なぜか騙された方も、後ろ指を指されるような扱いを受けることがある。 騙されただけなのに、なぜそんなことになるのだろうか。 騙された人を責める人は、きっと欲ボケて一獲千金なんか狙おうとするからダメなんだって言うのだろう。 では欲ボケることがなぜ悪いのだろうか。 いや、決してボケていた訳じゃない。 誰だっ

【ショートエッセイ】キックボクシングを始めてみました

50歳を過ぎてキックボクシングのジムに入会した。 妻に嘆願して、1年間という期限付きで許してもらった。 通い出した頃はただサンドバッグと戯れているようだった。 周りの強者たちの練習の様子を見ながら、見様見真似で練習を繰り返していたら、それなりの格好になってきた。 サンドバッグは思っていたより硬い。 それを素足で、渾身の力で蹴るから、両足は青く腫れ上がった。 妻は心配して退会を促した。 妻の立場になったら、そう言うのはもっともだ。 素人がサンドバッグにパンチすると、あっと

【ショートエッセイ】あの5月の空を忘れない

今日も5月晴れの快晴だ。 空に雲ひとつない。 青一色だ。 暑過ぎないけど、適度に暑い。 Tシャツ一枚で過ごせる。 真夏と違ってジメジメしていないから、汗ばむこともない。 ずっと5月だったらいいのになぁ、と思う。 庭の草が一斉に生え出し、窓から見える木々が緑色に変わる。 人にも生きる活力を分け与えてくれているようだ。 家の窓から見える空の青と山を覆う木々の緑。 贅沢なコントラストだ。 高校を卒業して大学受験に失敗したぼくは、浪人をしながらアルバイトをしていた。 工場で作

【ショートエッセイ】孤独とは・・・経験した人にしかわからない

ぼくは孤独という感覚がよくわかっていない。 ずっと家族と暮らして来たからだろうか。 ぼくは単身赴任をしたことはあるが、会社に行けば同僚がいたし、たまにはお酒も飲んだ。 マンションにいるときは一人だったが、パソコンをいらったり、一人でふらっと出かけたりして、お気楽にやっていた。 それに2週間に1回は帰省していたし、一人が寂しいと思わなかった。 現代の世の中であれば、人と接触することは簡単だ。 犯罪に巻き込まれるようなことは除いて、SNSという便利なアイテムもある。 全く誰と

【ショートエッセイ】人が何かに夢中になると・・・

毎朝、ジョギングをしていた時があった。 今は全く走っていないが・・・。 朝4時45分起き。 夏は暑いけど外は明るくて走るには問題ない。 冬は心が折れそうになる。 走り出して身体が温まるまでは極寒だ。 走り出したら汗ばんできて、服を脱がなければならない。 汗だくだから、信号で止まった時に寒さをまた感じる。 何より真っ暗な中で走ること自体が気が重い。 5年近く走り続けただろうか。 今のぼくがあの頃のぼくを思うとよく続けていたなぁ、と思う。 続けられた理由は一つ。 辛いこと

【GW企画】短編小説「ペイヴメント」に込めた作者の想い(あとがき)

ゴールデンウイーク企画として3日間にわたり掲載しました短編小説「ペイヴメント」はいかがでしたでしょうか。 皆様にはファンタジーと言ってしまいましたが、ミステリー色が強かったような気がします。 ミステリーファンタジーとでも言っておいた方がよろしいでしょうか。 ファンタジー小説を書いてみたいと思ったことは、以前にお伝えいたしました。 ぼくは建設業の仕事をしていて、その知識を活用できないかな、とも思っていました。 二つの想いが合わさって、この作品が誕生しました。 アスファルト