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瀬戸内海の島で会社を立ち上げて、1期目が終わったけど、面白かった。

平素より大変お世話になっております。
合同会社逍遥学派の共同代表をしております、福崎陸央です。
だいぶ大仰な名前ですが、散歩しながらミーティングをしたり、打ち合わせ中にすぐ脱線したり、ずっと雑談をしている姿を見た友人が「逍遥学派」みたいだねと言ってくれたところから始まっております。

さて、会社を立ち上げて1期目が終わりました。とはいえ、半年間だったのですが。
立ち上げた段階では、正直考えていることはあるけど、ほとんどうまく言葉にできない感じでした。

言葉にできない感じがwebサイトにもあると思います。
マジで何をやっている会社なのかわからない。

それでも、いろいろな方に目をかけてくださり、なんとか1期目を迎えることができました。
事業計画書や収支計画の必要性、世の中が四半期ベースの理由もなんとなく分かってきました。
あと、資金ショートも何回か経験したのですが、意外と落ち込んだりしなかったことも面白かったです。
お金がないことよりも、社会に居場所が無いんじゃないかと感じることの方が自分としては絶望的に感じるようです。

さて、今回は、1期目(6月始め〜11月末)を振り返りながら気づきを書いていきたいと思います。公開できない仕事もあったりしていて、特に前半は仕事をしてなさそうに見えるのですが、それはそれで、旅のルポみたいに見てもらえれば幸いです。

共同代表の大橋の記事もぜひ!



6月 リサーチをする

実は起業してからやろうとしていたことがあったのですが、一回全部白紙になりました。
なのでそれまで見込んでいた売り上げも9割方なくなり、何をすべきかわからなくなってしまったんですよね。何があるかわからないのが人生ですね。
とりあえず自分たちがやりたいことを考えるために色々な所へ行きました。

長野県 小布施町 こはちへ

前職からお世話になっている、株式会社インタラクションプロの代表たけちゃんと、合同会社en. 代表のれいこさんたちが拠点の一つとして色々な活動をしている小布施のこはちに連れて行ってもらいました。
こはちの運営の仕組みや小布施がどんな町なのか、色々とお話を聞かせてもらいました。
朝イチに行った温泉も最高でした。


古民家は光が最高だと思います!

古民家の良さを再確認できたし、その場が一つの人と人をつなげる媒体になっていることがよく分かりました。
と同時に、小布施は観光地であり、”町”だからこその賑わいや景観の綺麗さがあります。とても心地が良かったのですが、自分たちが事業で考えたとき、町よりも村的な環境や文化の方が魅力を感じているということも気づきました。


神奈川県平塚 松風ストリートへ

島に行く前からのお友達である、じゅんさん(https://note.com/katsumatajun)のホームである平塚にお邪魔しました。
かなり精神を疲弊していた上半期だったのですが、じゅんさんのお友達とお話をしたり、松風の周りを歩いたり、ドライブで連れ出してもらって箱根まで温泉に入ったり、晩ごはん食べれるところがなくて何故か駅前の王将に行ったりと不思議な1日でした。
思えば、非日常的な日々を3年ほど送っていて、心が穏やかになれる瞬間、静かに自分へと戻る時間、自分の好きなものを身の回りおくことの豊かさを捨てていたなとこの時気づきました。確かにそこに日常があること、日常を軽んじないこと、そうしたことと平塚で出会い直しました。超楽しかったです。関東に戻るなら平塚いいなあ。
でも話してるのはお互いヘヴィでディープでしたね笑
人生が、案外平坦じゃないことに驚きます。

藤咲和也さんのアトリエへ
生きてる感じがする作品たち。
コーヒーを淹れてくれるじゅんさん


Takram Park@ (オンラインコミュニティ)

たまたまポッドキャストを聴いていたら募集をしていたのがきっかけで参加をさせてもらいました。とはいえ起業の準備をしている段階だったので何か作るとかは難しいと思われたので、焚き火と言われる色々と周り場を盛り上げるようなポジションでした。
同世代のデザイナーやクリエイティブに関わっている人と友達になれればと思って参加したのですが、みんなすごいなと・・・美大にいた時の感覚が呼び起こされて、つくる人の側は楽しいと再確認しました。いつか仕事で関われる機会があればいいなと思います。(中身については公表されていないこともあるのであんまり言えないですが)
あと、写真をめっちゃ褒めてもらって嬉しかったです!


7月 屋久島にいく&久しぶりのプログラム開催

九州出張 福岡

前職時代にお世話になった(このフレーズの重み・・・)RE:PUBLICの代表  田村さんに会社を設立しましたの挨拶に博多に行きました。
経営者目線のお話もしてくださったすごーく貴重でありがたい時間だったのですが、何より感じたのは田村さんの人としての厚み。会社をつくるということはそれだけで一段上の社会的な責任を期待されるようになるのでは、と気づいた瞬間でもあり、しかし地に足のついたことを考えることの難しさに少し眩暈がしたことを覚えています。
経営って、経営者ってなんだろう?

九州出張 屋久島

毎年5月末に、広島県三次市甲奴町に住んでいる、なりさん(逍遥学派でインタビューしてます!)という面白い人のお家に田植えに行くのですが、そこで出会った大阪で子供の居場所づくりをやっている、あいしんさんが7月の頭まで屋久島に滞在しているということで、屋久島に初上陸しました。
あいしんさんが参加しているプロジェクトはアースバッグ建築で作った施設に薬草研究所とバイオトイレを作ろうというもの。超面白いと思ってお友達の広大さんを誘って一緒にいきました。

あいしんさん(9月に大阪のフィールドも遊びに行きました)
広大さん

とにかく自然の圧がすごかったです。湿気は半端ないし、雨もいきなり降り出したり、滝も木もでかいし。でも、これでも自然が弱ってきているんだという話を聞いた時は(それが本当かどうか判断する目を僕は持ち合わせていないのですが)驚きました。確かに人の開発していく力はすごいなと。
自分たちは自然が近いところで事業をしたいなと思っていて、でも里山的な自然や文化だったのだと、ハードコアな環境に行って気づきました。屋久島は強すぎる・・・


第二回 問いの旅 開催

逍遥学派としてやりたいことのなかに、[開放/解放]体験というものがあります。それまでの思い込みから自分を解放したり、日々の閉塞感から離れ開放感を感じたり、そうした自分自身の開放できる瞬間はいかに作れるのかということを考えるところから、僕たちはスタートしています。
問いの旅は、そうした[開放/解放]体験の一つをできるプログラムとして3月に第一回を、7月に第二回を開催しました。
自分を振り返りながら、瀬戸内の自然や暮らしに触れ、開放をしていく、そうした中で問いが生まれる・・・ということが実際に生まれていてとても嬉しいです。
世代も幅広く参加してくださっていて、普段関わらない人と深く時間を重ね話し合えることもこのプログラムの魅力だと思いました。
ちょっと人ごとに書いてしまうのは、大枠のワークだけあって、あとは参加者の皆さんが時間を作っていってくださるからです。僕は食事係としてめっちゃ作ってます笑


帰る時にはみなさん顔つきも変わっていて(多分僕たちも)、これからもやっていきたいです!もし自分の地域でもやりたいということがあれば一緒に作りましょう!


8月 畑づくりはじめる&NPO法人底上げとの共同プログラム開催 

共同代表 大橋 畑をはじめる

大橋にとって念願の畑づくりを事務所でやり始めました。
夏場は早く起きて畑に出て水やりをしたり、畑で採れた野菜を使って料理を作ったり、かっこいいです。
デザイナーが働く環境や暮らす環境が都市のオフィスでいいのか?という疑問が東京で働いている時代からあるのですが、大橋に今の環境を聞くととても良いとのことで、何か行き詰まっている感覚のあるデザイナーの方は意外と地方に突破口があったりするかも?と思ったりします。何か悩み事あれば相談にはのれます!抱え込む前にぜひ連絡ください!

トマトは12月まで実をつけ続けてくれて、
トマトベースのパスタを作りまくるので超助かりました。トマト最高。

東京で生まれ育った僕たちは、「スーパーに行かないと食べ物がない」という感覚なのですが、ここにいれば畑もあるし種や苗も貰えたりこぼれ種から勝手に生えてきたりするので、「スーパーに行かなくて何かしらある」ということが普通に起こります。食が自分の手元にある感覚って「お金に振り回されない人生とは?」という問いを考える上ですごい重要だなと思います。
まあ、僕はほぼ畑やれてないんですけど・・・汗でアトピーが悪化してしまうんですよね・・・


NPO法人底上げ 副理事ゆっけさんに気仙沼と陸前高田を案内してもらう&一緒に底上げとプログラム

前半はこちらのnoteに譲ります!東北はとにかく行けてよかった!ありがとうございました!

底上げの方々とのプログラム作りは発見や学びをたくさんいただきました。
底上げからは3人メンバーが出てくださったのですが、目指していることややっていることの方向性は同じにも関わらず、組織の文化が違うと(底上げは10年以上やってるのでだいぶ烏滸がましいですが・・・)考え方も変わってくるのだと知りました。ものすごく面白かったです。
また、プログラムが終わった後に、自分は少し手応えがなかった・・・というか普段のプログラム(問いの旅とか)だと1泊2日という短い時間で、手応えや成果を持ち帰ってもらいたいので、そこの部分だけは設計するのですが、底上げの方々はもっと長い時間軸でこれからもずっと関わっていこうとされていて、そのプログラムがきっかけなのか、ゴールなのかは考えなくてはならないんだと学びました。それと、底上げの方々は自分よりも繊細に参加者や場の機微を捉えているなと思い、人生と関わることの重みを感じました。

逍遥学派のワークとして石積みをしたのですが、自分らしさを肯定できたという言葉が出てきて、とても嬉しかったです。
らしさを見つけて肯定していきたい。


9月 ウェルビーイング研究会合宿受け入れ&神戸出張

ウェルビーイング研究会 合宿受け入れ

またまた、昨年からお世話になっている広島県立叡啓大学の保井俊之先生(通称:としちゃん)からご依頼をいただき、久比でウェルビーイング研究会の受け入れをしました。
これまで大学生や高校生の受け入れの時も大切にしていた、「暮らしとは何か?」という問いをもとに、文化や生活様式を体感することができる地域ならではの料理を、地域の方にお願いし一緒につくる会を開きました。
今回作ったのは、久比のうどん汁。高齢化と過疎化で、なかなかつくることができなくなってしまった「地域の御馳走」を、久比の顔役である小林増也さんと郵便局長が中心となって復活させたのですが、そうしたストーリーも知っていただけてとても嬉しかったです。
都市的な生活との対比による気づきが本当に面白いなと確信に変わりました。

神戸 長田区出張

まじでお世話になっている(このフレーズを使うのは何度目なのか・・・)morning after cutting my hair. Incとオール・インクルーシブを掲げるSOLIT!の田中美咲さんと中西須瑞化さんに繋げていただいて、合同会社こどもみらい探求社の小笠原舞さんに会いにいきました。

かなり印象的だったのは、都市部にも関わらず、街をつくっているという感覚の人ばかりだったことです。
東京に自分が住んでいる時、自分が町に対して何か影響を与えているとか、自分が住民として町を作っているんだという感覚はありませんでした。いつ引っ越すかわからないし、学校でも職場でもない近所の人も知り合いはいないし・・・
島に来て初めてこの地域のために自分が何をできるか、という視点が自分の中で芽生えたのですが、一方で都市部でこうした感覚を持つことはほとんどできないのではと思っていました。都市部って便利すぎるし、人の入れ替わりが早いから、協力する理由もないと考えていたので・・・
長田はその固定観念を壊す場所でした。


道に生活がはみ出していても、文句は言われない


いろいろなところに植木鉢が置いてある



たわしがついていた


なんというか、町で暮らすことを手放していないというか、自分が町を作っているんだという感覚があるから生まれている気がするんですよね・・・
この本で書かれていたことがまさにある感じです。

他にも多国籍だったり、はっぴーの家ろっけんという、半端じゃない場所があったり、表現・制作活動をしている人がたくさんいたり・・・チェックポイントてんこ盛りな場所でした。

長田について知りたい方は下記の記事がいいですよ!

また、小笠原舞さんのその人がその人らしくあることを肯定するような子育ての考え方、取り組みも圧倒されました。
大人になるまでに、時代背景も含めて多種多様な、「こうしなければならない」という「まじない」をかけられてくると思うのですが、それを解きほぐす優しい荒療治をされているんだと感じました。


大分県竹田に遊びに行く

平塚のじゅんさんとひぐちくんと竹田に行きました(2回目)
竹田については大好きな場所で、今度しっかり書きたいので今回はさらっと行きますが、大好きな場所です。
いつも滞在するのは暮らす実験室IKIというシェアハウス?拡張家族?とにかく優しくて安全な場所です。自分に仮面をつけて演じる必要がないんです。
めちゃめちゃ回復します。


 IKIのしほさんとまさしさん
友達のはるさん。はるさんに紹介してもらい2022年末に初めて来ました。
フォトグラファーの小島直人くん
かっこいい。誘ってもらって武田の竹田街案内をしてもらった。
すごい嬉しかった。
平塚を拠点にしているじゅんさんひぐちくん
二人はSOUというクリエイティブユニットもやっています。

パーマカルチャーの9つの資本という考え方が好きなのですが、竹田は社会資本がすごく豊ながします。なんでだろう。(自然資本もすごいけど)
金融資本を増やすよりも、社会資本を育てるために、関係性を豊かにするコミュニケーションやお金の使い方をしたいです。

IKIは空間もすごい。なんなんだ!


10月 三次市甲奴町に家を借りようとする&甲奴町の移住者インタビューのお仕事をいただく

三次市甲奴町に家を探しはじめる

自分たちが、会社として何を世界に対してできるのか、どんな役に立てるのか、何をやりたいのかを考えるために、さまざまな場所に訪れ、対話をしてきたのですが、ようやく見えてきたのが、やっぱり場所を作ろうということでした。
形あるものをみんなで育てていくことで、場所だけでなく人も育っていく・・・そんな光景を以前運営していたあいだすでは目の当たりにしていたのですが、地域を回った結論として、改めてもう一度やりたいなと。
というわけで、夏頃から事業拠点を新たな場所に作りたいということを考え始めていました。

そこで相談したのが、形川さんという甲奴在住のめっちゃ面白い人。(移住者インタビューさせていただきました!)

なりさんに、甲奴で家借りられたりしないですか・・・と相談してみたら快く引き受けてくださり、お家を紹介してくださりました。それがこちら!

カッコよすぎる・・・!

築100年のお家を紹介していただきました!オーナーの方が、本当に素敵な方です。3月末からお借りしています。
そして近所に住まわれている丸野さんにも本当にお世話になっていて、地域に頼れる方のいるありがたさをしみじみ感じています。


11月 制作していた仕事が公開されはじめる&初の資金ショートを経験する

世界観を形にする仕事ができる

イメージと言葉の往復

本の教室ルーペのあやさんからご依頼いただき、事業の世界観や考え方を視覚化するお仕事をしました。
例えば読書会というと、本が好きな人のための場所とイメージすることが多いですが、ルーペさんは生き方を考えることを目的に本を使われます。なので、対象は「本好きな人」というよりは、「人生に悩む全ての人」になるのですが、ここが誤解されやすい・・・ということで始まりました。
言葉とイメージの往復によって、無意識だったものが意識化されたり、考えが少しづつ変化していくプロセスに立ち合わせていただけたことは幸運でした。本当に楽しかったです。
自分で立ち上げた事業ほど、言葉にして説明するのは容易ではありません。(自分たちが身に染みて感じています・・・)だからこそ、デザイナーがそばにいることで、その壁打ちをイメージも合わせてできるのでは・・・と考えていたのですが、今回のプロジェクトのおかげで、その仮説を確認することができました。
本当にありがとうございました!

デザインプロセスについてはこちら!

このお仕事から、とにかく話をたくさん聞くイメージと言葉を往復させるという共話的なデザインプロセスが明確化してきました。
また、思想がかなり複雑だったり、人に中々相談しづらかった、という方が声をかけてくださるようになりました。
自分たちのステートメントのトップは「未開を灯す」まだ知られていなかったり、複雑で理解されづらい活動を、社会と接続させることを目指していたのですが、少しづつそういう在り方を身につけて来れているのかもと感じています・・・


ナオライ×マツダのパッケージデザインをお手伝い

島に来た時からお世話になっている日本酒再生ベンチャーナオライさんと広島を代表する自動車メーカーマツダさんのコラボ商品のパッケージをデザインさせていただきました。
商品の仕様から一緒に考えさせていただけたことは、デザインパートナーとして本当にありがたく(大体仕様が固まっていて、イラストだけお願いします!みたいな感じになりやすいんですよね・・・)学びがたくさんありました。一方で、自分たちは基本的には平面のデザインがメインなので、非常にドキドキした案件でもあったのですが、なんとかリリースができホッとしました。

こういう商品写真を撮影させていただくことは稀なのですが、
大橋が広告のデザインで経験していたこともありかなり助けられました!
ありがとう!

ぜひお手にとっていただけたら嬉しいです!!


資金ショートする

まじで肝が冷えました。キャッシュフローが回らなくなるってこういうこと・・・
これまでの自分たちのお仕事のスタイルは基本的に受注型なので、

1.仕事のご依頼をいただく
2.仕事を進めていく
3.納品する
4.入金してもらう

という流れなのですが、受注から入金まで早くて2ヶ月から長くて半年くらいあるんですよね。自分たちの場合はコミュニケーションをかなり大切にしているので、スケジュールが伸びる傾向があります。(もちろんお互い合意の上で伸ばしていきます!)
で、収支の記録を見てると、入金予定が2ヶ月3ヶ月先のものばかりだったんですよね!
つまり、ちゃんと仕事しているのに今月と来月のお金がないという状況が生まれました。
自分たちは融資を受けてないのでキャッシュも余裕はありません。でも周りの人がめっちゃ助けてくれていたおかげで、なんかうまく回っていたんです。
だから、ヤバいと気付いた時には崖っぷちでした。
しかも、お金借りるのって時間かかるんですね・・・調べ始めた時は、間に合わないものばかり!しかも弊社の決算月は11月!大ピンチです。
そもそも立ち上げてからの3ヶ月は役員報酬を出してなかったんですが、一応お仕事をいただけていたので、出してみることにしました。しかし、これが曲者だった。
全然高額じゃないので、余裕だと思っていたのですが、設定すると毎月固定費として出ていくんですよ!
当たり前だろ!と思うかもしれませんが、個人事業主の時は収入が0の月があっても、貯金があればそれが減るだけで済みます。でも法人になると収入が0であっても固定で出ていくんですね。
頭ではわかっていたのですが、いざ資金ショートに直面してこの大変さに気づきました・・・

リサーチにだいぶ工数をかけていた自分たちをほんの少し呪いましたね。もう少し売り上げを立てる動きしたほうがいいよと。
もちろんリサーチをたくさんしたおかげで、どこに向かいたいかが分かってきたので結果的には良かったです!

それからはもう慌ててすぐに入金のある仕事を募集したり(例えば撮影とか!)、支払えない経費は諦めたり、個人として今まで受けていた仕事を会社に切り替えたり・・・とにかく色々してなんとか乗り切りました。その節は皆さん本当にありがとうございました・・・

上記の課題は、色々実験したのですが今でも解決できておらず、「来月やばいな〜」と思っていたところに、奇跡的なタイミングでお仕事をいただけたおかげでなんとか今日まで来ています。でも、新しくお家を借りたので出費が跳ね上がりました!やばすぎ!!!
適切なキャッシュフローの大切さと、それを作る大変さと現在進行形で向き合っています・・・笑


色々あったけど、すごく楽しかった1期目

1期目の感想

総括すると、ピンチもあったのですが、本当に楽しかった1期目でした。
経営のことはまだ正直よく分からないし、従業員がいるわけでもないので、切迫感もあまりないのですが、それでも自分がサラリーマンだった頃には見えなかったものがたくさんありました。
会社を通して、社会と出会い直しています。
それと、とにかく色々なところに行ってお話を聞けたのが大きかったです。売り上げを追いかけることよりも、自分たちの場合は重要でした。

自分の場合、お金がたくさん稼ぎたいわけでも、圧倒的な実績が欲しいわけでもないし、大きな社会課題の解決を意識しているわけでもなくて、
ただ一人の市民として、自分らしく社会と関わる手段としての起業でもあったわけですが、その目論見はそこそこ当たっていたと思っています。

リサーチを経て、これからやっていくこと

逍遥学派は美術教育をドメインにしていこうと考えているわけですが、じゃあ美術教育ってなんだと考えた時に、「みる」ことに立ち返ることにしました。
さらに、「みる」ってなんだと調べると見る視る観る看る診ると5つもあるんです。
例えば看護学校では、看護を「手と目で見護る」と伝えたりするそうです。目だけじゃ足りないんですね。
それに、「み」という平仮名は「美」という感じが元になっています。美術教育に戻ってきそう!他にも「未」や「身」など、自分たちにとって大切にしている要素の頭には「み」がついていたりして、なんだか急に親近感が湧くようになりました。
なので、新しい拠点はいろんな「み」が響き合うことを願って「みみみみみ」という名前の場所にしようと思っています。概念だけでまだまだ「未」知な存在ですが、それでも来ていただいた方々がそれぞれの「視」点で価値や意味を「見」出してくれていて、もう少しで実態も生まれそうです。
もし気になった方がいれば、逍遥学派のインスタを見てください!

告知

あと、2期目からすご〜く親しくさせていただいている合同会社&anteさんのネガティブケイパビリティのゼミのパートナーにもなっているので、もし自分たちに興味がある方でテーマにも関心があればご参加下さい!(&anteさんのことは次の記事でめっちゃ書きます)

長々とありがとうございました!
逍遥学派をよろしくお願いいたします!

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