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ふくしデザインゼミ展、ついに開幕!!|初日の様子をレポート【ふくしデザインゼミ展 2023】

昨日2023年3月21日㈫、ついに「ふくしデザインゼミ展」初日を迎えました!ありがたいことに、予想を超える多くの方に足を運んでいただき大盛況。最高のスタートを切ることができました。

早速、初日の様子を学生編集部の本間がお届けします!

会場入り口

ふくしデザインゼミ展、生誕の背景

「ふくしデザインゼミ展」は、福祉と社会の関係をリデザインする実践的な社会教育プログラム「ふくしデザインゼミ」の成果を、さまざまな形で鑑賞・体験することのできる企画展です。ふくしデザインゼミは、社会福祉法人武蔵野会とSOCIAL WORKERS LABの協働プロジェクトとして、昨年8月に産声をあげました。

初日昼に開催したオープニングトーク「ふくしデザインゼミ 生誕の背景」では、プロジェクトが生まれた背景を、津川 志帆(社会福祉法人武蔵野会 本部課長)さんと田中悠介(SOCIAL WORKERS LAB アートディレクター)さんが語りました。

さまざまな偶然や縁が重なって、社会福祉法人を社会教育の場にしていくふくしデザインゼミは生まれましたが、印象的だったのは田中さんの「学生がアウトプットできる学びの場を提供したかった」という思い。冷静で合理的なイメージの田中さんの、若者がコロナ禍でリアルなインタラクティブの学びの機会を奪われることへの問題意識に、田中さんの内なる熱っぽさを感じました!

娘さんに抱きつかれながらギリギリまで制作をつづける田中さん

また津川さんの、「自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ」という武蔵野会の理念を法人内にとどめるのではなく、外にもひらいていき、地域の人にも理解してもらえるようなプロジェクトになればという願いも印象に残りました。

たのしげな津川さん

ふくしは一部の人のためのものではなく、誰しもにつながる、みんなの自分ごと。福祉の境界線を引き直し、福祉を社会にひらいていく。ふくしデザインゼミはそんな思いの込められたプロジェクトです。

展示の内容、チラ見せしちゃいます!

ふくしデザインゼミ展は、この8カ月のプロセスを追体験していただける内容になっています。

会場の壁面には、プロジェクトが始動した8月から本イベントを開催するまでの軌跡がたくさんの写真とともに展示されています。

会場中央には、「図鑑の木」が5本。ゼミ生が執筆した図鑑が拡大されて展示されるとともに、完成形だけではなく、初稿を手直ししてより良くしていく過程も含めて赤裸々に展示しています。

写真奥が壁面展示、手前が図鑑の木

来場者の中には図鑑をじっくり鑑賞される方も多く、「ゼミ生がどういう意図でその言葉を選んだのかなど、図鑑を執筆したときの思考プロセスまで見れるのがおもしろい」といった感想も。私も図鑑を執筆したのですが、執筆するなかで感じたモヤモヤや葛藤などを来場者にシェアする時間はなんだか新鮮でした...!

初日夜は「ふくし×まちづくり」

ゼミ展では、連日関連トークイベントも開催します。初日のトークコレクションのテーマは、「ふくし×まちづくり」。会場であるAKITENを運営する及川賢一さん、はちおうじ若者会議の代表・楢島杏奈さんのおふたりをゲストとして迎え、学生編集部の飯田千晴さんも交え、ふくしとまちづくりの接点を探っていきました。

まちへの思いを語る及川さん

ゲストのお話しを聞いて改めて感じたのは、つながりの大切さ。人と人とがつながることで輪が広がり、他人ごとから自分ごとになっていく。5年後、10年後、人と人とのつながりがどのくらいあればよいのか、専門家に任せるのではなく自分ごととして地域のあり方を考える必要がある。

「ふくしは人でありつながり」と語る楢島さんは
ふだんは市役所で役人として働く

展示にはもう一つ、「武蔵野会に関わる人の相関図」を一壁面に展示しています。そこに載っているのはこれまでの活動で出会った人たちですが、その線をもう一つ伸ばせば、今日来場してくださった方々も相関図に入ります。

福祉に境界線を引かないことで、より多くの人とのつながりが生まれ、つながった先がお互いにとっての自分ごととなる。「福祉を社会にひらく」ことがそのつながりを生むきっかけになるのだと気づきました。

ふくしデザインゼミ展は3/26㈰まで!

トークの時間が足りずに内心「あと1時間ほしい!」と思うほど。トーク終了後も熱は冷めぬまま、来場者同士の交流が1時間ほど続き、初日は終了しました。

今日もふくしデザインゼミ展は11時からオープンしています。トークコレクションはテーマとゲストが毎日変わるので、必見です!もちろん何日でも参加していたけますので、気になるイベントをビュッフェ感覚でつまんでいってください!きっと毎日ゼミ生や他の来場者との出会いがたくさんあるはずです。

会場では、プロジェクトブックも1冊1000円で販売中しています。

みなさんにお会いできるのを楽しみにしております!

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