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焼酎だった2021年

焼酎の定義

飲めば飲むほど、焼酎は贅沢品だと思う。
生きる為に必要かと言われれば、それは食には勝てないし、健康には勝てない。なくても大丈夫だし、人生豊かだとも思う。

これは、前職のトレーナーの時も思った事がある。
自分のやっている事、自分のやっている仕事が本当に必要な事なのか?

自分の健康を取り戻す為、向上させる為にお金と時間を費やしてパーソナルトレーニングを受ける。目的は様々ですが、自分でその目的にどれぐらい向き合ったのか。本当に健康でいる必要をどれぐらい求めているのか。

自分とは何者なのか?
自分と両親との関係、自分という人間が持つルーツ。
両親の故郷が、焼酎杜氏の発祥の土地であるという事実があって、自分の運命のように感じた焼酎は、現在、本当に必要なのかという疑問にたどり着きました。

知覧、万世、鹿屋、そして糸満

4月から5月末にかけての南の島の旅行。
沖縄本島で一番印象に残っているのは、ひめゆりの塔。
この人たち、この琉球、沖縄が犠牲になってくれたから
鹿児島を始め、日本列島は守られた。

2021年は万世、鹿屋、ひめゆりの塔に行けた、自分の人生にとってとても大切な年になりました。
自分という存在、自分の両親、先祖が誰に生かされているのか。
それが分かっただけでも、本当に自分にとって2021年はいい年になりました。

時代は変わったが僕は忘れたくない

焼酎マイスター養成コースを受講して半年が経過しようとしています。
講義を受講しレポートを提出します。本も読みますし、現場ではいろんな話を聞かせていただく事ができます。知識が増えれば増えるほど、いろんな話を聞けば聞くほど、みんなが焼酎をどう思っているのかが多種多様だなと感じます。
その中で僕は焼酎をどう表現するのか。

焼酎は日本人を支えたお酒と思いたい。
数々の天災。地震、津波、豪雨。
数々の戦争。第一次、第二次世界大戦。
不条理な島国特有の文明、社会の規則。

そんな、辛い、不平等な世の中を支えたのは酒であり、焼酎だと思いたい。
そんな日本を支えた作品なので、僕は焼酎を造りたい。
というのが現在の僕の焼酎の定義です。

今シーズンは初めての事ばかりでしたが、実際に現場に入らせていただき
造りに参加させていただいた事で、僕の中の焼酎の定義は大きく変わりました。
なくても良いものから、必要なものへの発想の転換は明日への活力になります。
この焼酎という作品を浸透させていくには、知識が必要だと思います。
2022年はより焼酎の事を知れて、その素晴らしさを発信できたらいいなぁと思います。
引き続きよろしくお願いします!

今週から来年中旬にかけて、私が初めて造りに関わった作品
ドメーヌ むろか 八千代伝
が特約店で販売されています。
自社で作った原料、その原料は育った水と同形の水で仕込まれた
その土地の風土、気候により造られた、原料に無理のない作品になってます。

土の味、日光の味を体験できます。
ぜひ飲まれてみたください!





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