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2023年振り返り

いよいよ振り返りくらいしか記事書いてないんじゃないか?って感じになってきましたが、毎年恒例の振り返りです。

本業の方は本業の方で振り返りを書いたので、今回も個人活動の振り返りになります。今年はプライベートでかなり大きい変化があったので、印象的な1年になったと思います。


ワ探インタビュー

VR演出についてかんがえてみた

2021年からVRChatワールド探索部部長のタカオミさんと始めたインタビュー。今年は1企画しかできませんでしたが、かなり密度の高い?記事ができたので、エネルギーはかなり注がれた感あります。

去年制作した「『VR』についてかんがえてみた」のように、かなり自由に話す、というコンセプトだったので(こちらはphi16さんがファシリテーターになっていますが)、まとめる作業はいかに当日の雰囲気を残しつつ、伝えたい内容を書き出すか、というところで色々とまとめ応えのある記事でした。

記事がそんなに出なかった要因としては、タカオミさんが「MIGIRI」のディレクターとして活躍するようになって忙しかったであろう、という非常にポジティブな理由が大きいような気がします。そんな状況もあって、僕は僕で後述する「WATAN」での発信活動を開始しました。
とはいえ、このワ探インタビューとは少々違う枠組みですが、今新しい記事を制作していたりするので、実は発信活動は縮小するどころか拡大しています。

この「VR演出についてかんがえてみた」は毎年恒例企画にしよう、みたいになっていて、今年で既に色々なトピックが出てきているのと、来年も「SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland」が開催されるので、同じくらいどころかさらにボリュームアップした記事が来年も出そうです。

地域想合研究室.note

前職の縁で関わっているNTTアーバンソリューションズ総合研究所のオウンドメディア。2年くらい関わっていますが、去年までは準備期間的な感じで、今年からちょこちょこ記事を出していっています。
僕はインタビュー企画で色々動いているのですが、インタビュー企画は、ある専門家に「まち」について聞いてみる、というコンセプトで取り組んでいます。

メインで担当した記事

メインで関わった記事は下記になります。

スケートボードが紡いできた自由、都市の記録とコミュニティ——Diaspora skateboards・小林万里さんに聞く、〈スケートボード〉と〈まち〉

重要なのは「変化を受け入れ、行動すること」「真摯に取り組むこと」——アーキテクチャーフォト® 後藤連平さんに聞く、〈Webメディア〉と〈まち〉

テクノロジーと文化のバランスの重要性──吉村有司さんに聞く、「テクノロジー」と「まち」

自動販売機は社会を映す鏡?──自動販売機マニア・石田健三郎さんに聞く、「自動販売機」と「まち」

次世代のまちを考えるために組織設計事務所がリサーチ機関を持つことの重要性——PLP Architecture 相浦みどりさんに聞く、〈リサーチ〉と〈まち〉

どのインタビューも非常に面白かったですが、特に印象に残っているのは、小林万里さんにお話を聞いたスケートボードと都市の関係を考える記事です。僕自身はスケートボーダーとの関わりがこれまでまったくなかったので、彼ら・彼女らが自分たちとはまったく違う視点(滑るスポットとして)で都市を観察しているという話が興味深かったです。
改めて都市にはそれくらいの懐があるということであり、そこで色々な人が共存していくためには何が必要なのか……を考えるきっかけになる良い機会でした。

メインではないですが、編集チームの別のメンバーが担当した記事も面白いので、年末年始で時間がある方はぜひ読んでみてください(データと都市の関係性について深堀したり、たまたま移住することになった編集チームのメンバーがそのまちの理解を深めるためにシリーズ記事を企画したり)

WORKSIGHT

文具メーカーとして知られるコクヨのリサーチ&デザインラボ「ヨコク研究所」が運営しているオウンドメディア「WORKSIGHT」に今年は関わっていました。
WORKSIGHTと言えば、世界中のオフィスのことを伝えるメディアという認識でしたが、2022年に元WIRED編集長の若林恵さん率いる黒鳥社が運営に関わるようになり、リブートしたようです。

現在は「自律協働社会」というテーマを掲げて、週1回のSubstackでニュースレーター配信と年4回のプリント版の刊行をしているそう。

僕はリブートした際に新しく生まれた「外部編集員」という立場で関わっています。外部編集員はメディアの少し外にいる存在として、それぞれの興味を持ち寄るような存在です。

今回の大きな変更点となるのが「外部編集員」の存在だ。編集を生業にしていない方々を編集員として迎え、彼らの内から湧き出る新鮮な視点と絶えざるディスカッションを元に媒体をつくることを考えている。なぜか。そもそも編集という行為の面白さは一種の「アマチュアリズム」にあるからだ。

抵抗としてのオウンドメディア

毎週のミーティングで、その興味を話すわけですが、頭を働かせてみると意外と出てこなくて、「面白い」を発掘するためには常にインプットとか意識しなくてはいけないのだなあ……と大いに反省する機会になりました。
基本的にはニュースレターの記事に関わるのですが、プリント版でも記事を書かせてもらいました。記憶術の話は非常に興味深かったので、ぜひ。

ちなみに関わることになったのはデザインリサーチャー、サービスデザイナーの浅野翔さんにご紹介頂いたからで、直接の面識はまだないのですが、自分のことに興味を持っていただいてありがとうございます、という気持ちです。いろいろなことに手を出してみるもんですね。

バーチャル学会

2021年に引き続いてなぜかオーガナイズドセッションにお呼ばれしました。前回は「建築」というテーマだったのでまだ自分の中で納得感はあったのですが、今回は「デジタルアーカイブ」。なぜ……?

とはいえ、せっかく声をかけていただいたので、ということで頑張ってお話しました(以前、インタビューさせていただいた下記の記事から興味は非常にある分野なので)。

あれでよかったのかは分かりませんが、一線で活躍する方々とお話しできて良い時間でした。
登壇にあたって、色々読み返してたりしていたのですが、やはりソーシャルVRは建築などの3次元造形物を伝えるメディアとして認知されていってほしいなあという思いは強くて、3Dスキャンはそのきっかけとして非常に強力なのではないかと思ったりしました。下記が参考にした図書です。

『マスメディアとしての近代建築』ビアトリス・コロミーナ/著、松畑 強/訳

『アルファベット そして アルゴリズム 表記法による建築――ルネサンスからデジタル革命へ』マリオ・カルポ/著、美濃部 幸郎/訳

WATAN

結構前から(それこそVRAAを運営している時から)、ソーシャルVRの「ワールド」を紹介するメディアはやりたいと思っていたのですが、ようやく足を踏み出して始めてみました。
まずは、記事掲載等に関わってくださった、すべての方に感謝申し上げます。

メディアの想いとかはAboutに書いているので置いておいて、このタイミングで始めたのは理由があって。
後述するプライベートの状況の変化で、個人活動に割く時間を限定的にしようと思い至ったのですが、それで感じたのは、VR業界は情報の流速が早いということでした。
どういうことかというと、VR業界ではほぼ毎日のように新しいニュースやコンテンツが出てくるので、それを追うには、かぶりつきで状況をウォッチしなきゃな~と改めて思いました。前まではパソコンの前にずっといるような感じだったので追えたのですが、そうではなくなると一気に追えなくなる感じがありました。

そこから、時間をつくるのは難しいので、追うのは諦めて自分のペースで状況を把握していこうと思いました。そういう考えから始めたのが、この「WATAN」というメディアでした。

「WATAN」は、色々な人に知ってもらいたいと思ったワールドを紹介するメディアなのですが、必ずしも最新のワールドを紹介しているわけではなく、結構昔のワールドも紹介しています。
それは自分の中で、そのワールドに対しての解釈や思いの咀嚼?というか飲み込みが完了してから紹介したい、という思いからくるもので、それをしようとするとスピードを出すのは難しい。であるなら割り切ってマイペースに紹介していこう、というわけです。
掲載する時には制作者の方に依頼しますが、その時には自分なりに咀嚼した上でどういう理由で載せたいかを必ず伝えるようにしています(記事自体にはこれは出ませんが)。

なので、このメディアはある意味自分のために運営しているような面もあります。
とはいえ、知名度なりを上げていかないと掲載させていただいたかたがたに恩を返せません。また、見切り発車で始めた面もあるので、まだまだ配慮が行き届かない面もあると思うので、色々な意見があれば、それを柔軟に受けながら、変化させつつ継続していきたいなと思っています。

ちなみに実装はSTUDIOでやってみましたが、CMSの自由度が低いのが悩ましいですね……来年は文章コンテンツなども増やしていきたいので、サイト自体の構成も気にしつつ、やっていきしたいですね。

ゲーム

今年は久しぶりにゲームをちょくちょく触ってました。本当にちょくちょくですが。
建築業界を飛び出て、今ではVR業界で働いているわけですが、VRに興味を持つきっかけ的なものは「ゲーム」でした。
大学生に入ってからはゲームをまったくしなくなっていたのですが、前職で疲れ切っていた時にふと久しぶりにゲームしてみたところ、色々な進化に驚きました。特に「3D空間上でなにがしかができる」の自由度や多様さがかなり上がっていたことに驚いた記憶があります。
そこからUnityを触るようになり、VR機器を手に入れて……としていたらいつの間にか業界を変えていた、というわけです。

ですが、ゲーム自体はそこまでプレイできていませんでした。なんとなく時間が……とか、何をやればいいのか……と適当な理由つけて触っていなかったのですが、年始にphi16さんが公開していたブログを読んだこととちょうどSteam Deckを手に入れたこともあって、今年は例年よりはちょこちょこプレイしていました。

特におすすめと教えていただいた『What Remains of Edith Finch』は確かに非常に興味深くて、ここから色々なゲームを触ってみたくなり、おすすめがあったら買うようになりました(積みゲーが増えていく)。
今後も時間を見つけて、色々やっていきたいですね。

(そんなこんなで別に詳しい、というわけではないですが興味はあったので、WORKSIGHTで記事を書かせてもらったのでした。)

子が生まれた

これが一番大きいですね。
これまでの文章でプライベートがどうとか言ってましたが、これです。今年のはじめに妊娠が分かったので、今年はなるべく家族の時間をつくるようにしました。ただ、もともと飲み会とかもそんなに行かないので、それほど生活に変化はありませんでしたが。

無事に元気な子どもがやってきて絶賛寝不足中ですが、社会人になってからはじめてくらいの長めの休みがあったりして、普段は考えない色々なことを思考できました。新しい生活は基本的に楽しいことばかりなので、個人活動と家族の時間をうまくやりくりしながら、色々なことにシナジーを生み出していきたいですね。

昔から知っている人に「3~4年前は寝袋で寝ていた人とは思えない」と言われましたが、自分でも本当にそうだなと思います。

ホームつくった

ワールドも少しだけつくりました……
ここはちょこちょこ増築?してます。

今年読んだ本の中で5選

今年は87冊読んだみたいです。
最後に、その中で特に印象に残った本を貼っておきます。


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