見出し画像

【億り到達記念】億までの道のりを振り返る

こんにちはサトルです。

2024年3月某日、ついに目標にしていた資産1億円の到達を確認しました。

お金を追い求めて何年経っただろう。結婚を考えていた彼女に振られたり、転職したり、結婚して子ども2人に恵まれたり。文章にすると平凡ですが、自身が主人公となるドラマでした。

さて、今回は約2年ぶりのnote執筆です。2年前(2022年)までは度々noteを書いていましたが、仕事や子育ての忙しさにかまけてサボっていました。

36歳サトルの資産1億の到達記念として自分が後年振り返られるよう、また、億を目指す人の参考になればと思いながらnote執筆に至りました。

生い立ちや仕事・お金への向き合い方など、思い付いたことを書き連ねています。自分語りの自己満noteなので、ゆっくりと暇潰しに読んでいただけると嬉しいです。

昭和の終わり、サトル産声を上げる

昭和が終わるころ、西日本の片田舎、瀬戸内海に面した町で産声を上げました。3人兄弟の末っ子。残念ながら予定外の子でした。

両親は漁村で生まれ、共に百姓・漁師の子です。2人とも勉強はできるらしい(自称)ですが、貧しい漁村の生活では、大学はおろか近所の公立高校への進学がやっとです。

「勉強をするぐらいなら家業を手伝え」と、幼い頃から満足に遊ぶこともなく育った。そんな両親が高校で出会い、卒業と共に生まれ育った漁村から出て結婚します。

貧乏の連鎖を断つため、子どもはきちんと教育し大学に進学させることを目標としていた2人。共に働きに出ましたが、田舎の高卒では高収入の仕事に就けることはなく昼夜休日関係なく働き詰めです。2人の子宝に恵まれるも、家族は爪に火をともすような生活をしていました。

そんな中で予定外の3人目の子です。「貧乏人が子どもを3人も産むな」と、祖母からの大反対を受けるもサトルは誕生しました。望まれない子でしたが、サトルの持ち前の可愛さを発揮し、結局は祖母にかわいがられ育ちました(笑)

サトル誕生により家計が益々苦しくなった我が家。子ども3人を抱えて働き詰めるのは無理だろうと、私は1歳から4歳半までその半分の期間を祖母のところに預けられました。

両親や兄弟が住む家から車で1時間掛かる場所で、私は幼稚園・保育園にも行かず生活していました。SNSでは保育園卒でも馬鹿にされるのに、保育園も満足に行ってない…

祖母は家業が忙しくて遊んでくれないので、サトル一人でオムツをもって勝手に遊びに行っていました。村の若人に遊んでもらって船に乗せてもらったり、独り暮らしのご老人の家に通ってお泊まりしたり。地域の幼稚園児たちが毎日遊んでいる公園で幼稚園が終わるまで待って、その子たちと遊んだり。

幼きサトルは地域の有名人となり、地域全体で育てられました。古き良き時代…なのか?

「寂しい思いをさせて悪かった」と母に今でも言われますが、寂しかった記憶が全くありません。ただ、幼いながらもどうにか孤独を埋めた経験が、サトルの人格のベースを形成したと思います。

生まれたところはこんな感じ

サトル反抗期に勉強に走る

裕福ではないながらも、働き者の両親のもとで普通の生活を送っていた少年サトル。小学5年時に友人の誘いで少年野球チームに入ったことがきっかけで生活が一変します。

何を思ったのか、父はサトルがプロ野球選手になれると信じ、星一徹並の野球教育を押し付けます。意味のわからん投球フォーム固定器具を高額で購入してきたり、毎朝早く起こされトレーニングさせられたり。父は、才能もやる気もない私の意志そっちのけで野球を押し付けるモンスターと化しました。

中学生になると部活ではなくシニアリーグ(硬式野球)のチームに加入させられます。良いコーチがいるからと離れた地域のチームに入らされ、中学では「裏切者」と言われ冷や飯を食うことにも。

このチームはプロを志望している人が多いためか、驚くほど野球にイカれてました。試験で10点を取っても気にせず、価値観が野球のみで倫理観とか色々と欠如している人が多数。金持ちが多く、子どもの野球教育に重課金しまくりの野球狂の親たち。

そんなとこで野球する末っ子に加え、上の兄弟の学費も掛かるので家計は火の車。そこで、一家総出で深夜の清掃バイトを始めます。両親は週1で、我ら兄弟は月1~2回ぐらい(中学生を深夜に働かせてええんやろか)。

深夜のバイトで食い繋ぐようでは、お金の掛かる野球チームに合わせるのは無理です。チームでバッグやスパイクを買い揃えることになっても、サトル家は無理です。チームメイトみんなが持っている携帯電話も持てません。バイト後、朝方に休憩している姿を見られて馬鹿にされたこともあります。

限界地域の公立中学ではヤンキーが幅を利かせ、授業がたびたび妨害され真面目に過ごすのが馬鹿らしくなってきます。下校後は価値観が合わない野球狂い連中と過ごす日々。

ついに思春期のサトルは限界を迎えます。「勉強して、こいつらとは違う世界に行ったる!」と反抗期パワーをすべて勉強に向けました。

野球やバイトで忙しくても、寝る間を惜しんで勉強し進学校への合格を掴みました。父は野球の強い高校に進学させたそうでしたが、私の強い意志で最後は折れてくれました。

親の意向や周りの環境に流されず、自ら選択したことでサトルの人生は好転したと思います。結局、野球に狂った彼らは誰1人としてプロの世界には入れませんでした。

野球狂のいない高校生活を楽しく過ごし、某国立大学に進学することになります。しんどいことは沢山あったろうに、両親は必死に働いてくれて、3兄弟全員が大学に進学できました。

せどりでお金の正体を知る

この辺りから金稼ぎの話が入ってきます。

腑抜けた大学生サトルは、ゲーセンのクレーンゲームにハマっていました。バイト代と奨学金で生活していたものの、ゲーム沼から抜け出せずお金が底をつきます。金がないので仕方なく、持て余していた景品をヤフオクに出品したことから「せどり人生」開始です。

特にディズニーのスティッ〇のぬいぐるみがよく売れました。当時のヤフオクでの落札者とのやり取りは直メールで、決済手段は銀行振込や代引きが主流。正規送料より低く発送できればその浮いたお金も利益だし、落札者とのやり取りは直メールなので運営に監視されず直取引もできる(当時もこれ規約違反?まあ時効で)。これはおいしいなと。

1円でも売れれば利益になるヤフオクにドハマリし、「なにか売る物はないか」と常に探していました。家族の不用品から始まり、友人宅や家族の友人宅まで不用品をいただいて(勿論合法的に)出品しまくりました。

これにより、ゼロだった手持ち資金が20万円まで増えます。次はリサイクルショップやフリーマーケットに出向き、転売すれば利益が出そうなものを探します。いわゆる中古店舗せどりですね。

クレジットカードを持っておらず、手持ちで買えるものだけ狙います。訳アリ・ジャンクコーナーの商品を分解して部品売りしたり、ブックオフの100円コーナーでマンガ全巻を揃えてセット売りしたり。「1円でも儲かれば買え」の精神で仕入れと出品・発送を繰り返す日々。ヤフオクとモバオクの二刀流で販売していました。

そしてある時、仕入れ先のゲーム店でアナウンスが流れます。

「本日は、モンスター〇ンター2nd Gの発売日です。大変人気なのでお早めにどうぞ」

ゲームの発売でこんな大げさアナウンスするっけ?と思い、ヤフオク・モバオクで相場チェックしました。すると、定価の2倍でバンバン売れていることが発覚。急いで買って、全財産を握りしめ地域中のゲーム店を回りモン〇ンを買い集めました。都会は売切れでしたが、田舎のゲーム店には沢山残っていたので激アツでした。

これはモバオクでよく売れました。モバオクは当時としては珍しく携帯Webサイト特化型オークションであり、若者のユーザーが多くゲームの主戦場でした。決済は振込ではなく代引きが主流でしたね。

新品が定価以上で売れた経験により「モノの価値は需要と供給によって決まる」という基本原則を身を持って学びました。そして、需給にズレがある限り、この世は至る所にお金が落ちているのだなと。

ここから更にせどりにブーストがかかります。特に面白かった(儲かった)エピソードを1つ。

某「行列のできる〇〇相談所」のチャリティ活動で、著名人が絵を描きそれを番組オークションで売る企画がありました。その絵のポストカードが、テレビ局のイベントで販売されていることを東京観光していたサトルが気付きました。

150円のポストカードがヤフオクで500円程度で売れています。その時はまだ番組オークションのオンエア前なので、「更に上がる見込みがあるな」と思い100枚ほど買いました。その場の在庫は無限にあったので買占めではありません。「これだけ刷られていたら期待できんだろう」と思いながら、損はしそうにないので踏み切りました。

結果、オンエア後に大暴騰します。当時、羞恥〇として売り出されていたタレントのカードは万超えです。合計1.5万円の仕入れがウン十倍にもなりました。お金って何なんだろう?とつくづく思いましたね。

このような転売活動に熱を入れていると大半の同級生からドン引きされます。馬鹿にされましたし、当時付き合ってた彼女にも良い顔をされません。一緒に爆益を探していた友人だけは今でも親友で、家族ぐるみの付き合いが続いています。

せどりでの爆益探しは楽しいものの、大学生活との両立に限界が訪れます。種銭がないと大きく稼げないし、仕入れ・出品・発送など手間が掛かり学生生活に支障がでます。そこで21歳のサトルは、手間なくお金を増やすために投資を学ぶことにしました。

当初は「投資は怖いもの」と刷り込まれていました。というのも、我が父は残念ながら典型的な投資詐欺引っ掛かり勢です。一生懸命働いて得たお金を、「絶対に儲かる」と言うわけのわからん人に預けて飛ばれたりと散々です。傾きかけた会社に投資して株が紙屑になったり。

しかし、以下の勝間和代さんの著書を読み意識が変わります。

資産四分法(株や債券など4つに分散投資する方法)など、ギャンブルではない投資の基本が書かれており目から鱗が落ちました。

さっそく証券口座を作り投資を開始しますが、最悪のタイミングでの投資スタートです。そう、2008年リーマンショックです。堅実に増やそうと思っていたせどりマネーは数か月で半分以下になりました。

減ったお金を取り戻そうとFXに手を出して大やけど。冷え込んだ世界経済の影響で就職活動も一気にハードモードと化し、大学生活の後半はゲッソリでした。今思えばリーマンショックは大チャンスだったわけですが、種銭がない私はただ絶望で。

馬車馬のように働く20代

どうにか都内の某IT関連企業に潜り込むことができ、2010年からサトルの社会人生活がスタートします。早く種銭を作りたいのでハードワークを厭わず働きました。

丸2年間はSEとしてシステム開発に携わり、その後はITコンサルとして客先を回って提案活動や企画のお手伝いをしました。

この会社に丸4年勤めることになりますが、我ながらよく働いたなと思います。毎月100時間超え残業で、終電にダッシュで乗り込む日々。先輩はあまり仕事を教えてくれず、誰よりも早く出社してキャビネ内の資料や先輩のノートを盗み見して自己研鑽に励んでいました。

SEの頃は、夜間のバッチ処理が異常終了すると会社に駆けつけて手当する必要があり、その呼び出し連絡先の先頭がサトルです。サトルが電話に出ず他の人が対応すると翌日半端なく怒られます。そのためバッチ処理がよく止まる午前1:30にアラームをかけて、寝てようが酔っぱらってようが常に反応できる訓練をしていました。異常ですね(笑)

この時、せどり等の副業にはさほど精力的に取り組んでいません。本業で「自身の市場価値を高めること」が先だと考えていたので、副業は気晴らしに取り組む程度です。当時はケーコジが熱く、無限にゼロ円で機種変できたり(galaxyなんとか祭りだっけ?)、時々バグったMNP案件が出てきて土日の空き時間でお小遣いを稼いでいました。

会社の寮での生活のため、家賃や光熱費はほぼ無料です。何も遊ばないと月2万も使わず、残業代と副業収入で余剰が生まれた分を投資信託の積立てに回しました。

順風満帆の社会人生活と思いきや、社会人2年目の後半、大学時代から4年間付き合っていた彼女に振られます。仕事ばかりして、昔と変わらず胡散臭い金稼ぎしているサトルがダサく感じたそうです。当時はすごく落ち込みましたが、そりゃそうだよなと今は思います。

20代前半のかけがいのない時間を「キラキラ」ではなく「ギラギラ」と血眼になって働き、空き時間にもお金を追い求める男に魅力はありません。儲かりそうなものがあれば、デート中でも相場チェックしてたし…

社会人になった彼女は、大人の余裕・遊びがある周囲と比べ私が愚かに見えたんだと思います。若い貴重な時間をダサい奴で消費したくないのは当たり前。

振られて身軽になり変なスイッチが入ります。日々のハードワークに加え、合コン・街コンその他交流パーティなど精力的に参加し、寝ること休むことを犠牲にして動き続けました。

身体には負担をかけました。でも若い頃のセルフブラック労働(遊び含む)は、伸びしろのある若い頭に負荷をかけ、頭と心がマッチョになる良い刺激でした。

そしてサラリーマンとしての市場価値が高まった時期に、アベノミクスで景気が回復し転職市場が活性化します。猛烈に働いていた私は「これは好機だ」と捉え、4年間のセルフブラック労働でついた謎の自信で面接に臨みます。

結果、年収大幅アップの転職に成功しました。転職後も変わらずガッツリ働き、生活費を最低限にして余剰を投資し続けます。

アベノミクス初期からインデックスに全振りしておけば億りは5年早まったと思われますが、当時はリーマンショックの恐怖が忘れられず低リスクの資産運用を研究していました。別記事のこれとか。

以下の本を読んで「サヤ取り」に目覚め、低リスクで年間3~5%稼ぐことに躍起になっていました。この時インデックス全振りしとけば…と後悔することもありますが、この経験が後に生きるのでOKです。

そして、26歳で妻と出会い28歳で結婚、30歳で長男が誕生します。社会人生活8年、2018年のサトルの資産は3,000万円になっていました。

資産形成に励む30代

妻の妊娠でサトルの意識は変わります。「子どもができてあの人は丸くなった」と思うことが多々ありますが、例に漏れず私もそうでした。出産後は毎日その可愛い天使と戯れたい、絵本を読んであげたい…etc。

夢見た生活を送るには、夜遅くまで残業なんてやっていられません。共に働いてくれる妻とタッグを組み、残業代に頼らない資産形成に励むことにしました。

最初に取り掛かったのが持ち家の購入です。先述の勝間和代さんの書籍では「資産形成のためには賃貸に住め」が基本スタンスでした。新築住宅には広告費が上乗せされており購入時点で含み損、住宅の頭金を資産運用に回したほうが効率的だとか。

えてして合理的な考えですが、せどらーサトルによる「モノの価値の見極め力」は一般人より優れている自負があります。妻子がストレスなく過ごせる快適な家で、リセールが期待でき、ローン負担も軽い割安な中古物件を買うことにしました。

以下noteに自宅購入の経緯を詳細に書いています。不動産の素人ながら細かく調べ上げ、結果的に良い買い物ができたと満足しています。

この持ち家を自宅兼事務所にしてせどり活動を再開しました。自宅で事業活動を行うことで、自宅の減価償却をしたり光熱費等を経費化できたり(事業で使用した分のみ)と様々なメリットがあります。ヤフオクを主戦場にして、ジャンク品やニッチ分野の中古せどりに勤しみました。

もちろん簡単には結果が出ません。本業を早く終えて帰宅し、家族が寝たら副業。会社近くにシェアオフィスを借り、まだ暗い時間に起床して始業までの間に副業。結果を出すにはハードワーク以外の道はないわけで。

以下は当時のサトルの1日のスケジュールです。今思えばすごいですね…睡眠時間を削って、家族との時間はなんとか確保していました。

当時はほぼ中古のみ扱い、ヤフオク売りの自己発送です。すべて検品・修理して出品撮影して発送して…と休む暇なし。

このように在庫で自宅の蔵がパンパンでした。全部中古で細やかな検品が必要で、1個ずつ自己配送してたので朝まで作業コースです。

さらに当時は、物販以外の収入の柱を作るべくブログも開設しています。FX関連のアフィリ報酬がめちゃ高いと知り、得意のサヤ取り戦略を中心にした投資ブログを立ち上げました。トップブロガーは月次1,000万とかだったので、夢ある世界やなと。

当然なかなかうまくいかず、書き出しの100文字に2時間以上悩んだり、1記事に8時間掛かるなど、何度も心折れかけました。このブログを読んでもらうために旧Twitterにブログ記事を投稿したのが私のSNSデビューです。

ブログは30記事ほど書きましたが、鳴かず飛ばずのままやめました。「ブロガー仲間がいないから上手くいかんのだ」と、思い立って某FX会社主催のブロガーが集まるパーティに参加したことがきっかけです。

トップブロガーがイキリ倒し、新人ブロガーがそれをよいしょする構図。汚いお酒の飲み方をしてる人など見てドン引きし、一気にやる気が落ちました。1年弱続けて利益は20万ぐらいの惨敗。

結局せどりに注力し、30~33歳頃までのせどり年収は1,000万を超えました。これに本業と共働き妻の収入が加わることで投資の原資が積み上がり、2020年頃には資産が5,000万に到達します。

そこで新型コロナウィルスの感染拡大の波がやってきて生活が一変します。

コロナで副業の方針転換

新型コロナの感染拡大で人々が不要不急の外出を避け巣ごもり 需要が発生し、「人生ゲーム」が高騰するなど物販界隈はバブルになりました。そのバブル下でひっそりと大ダメージをくらいました。

サトルのメイン商材である特殊なニッチ商品が一気に売れなくなり、方針転換を余儀なくされました。

そこで今のサトルのメイン手法「投資せどり」に辿りつきます。メーカーの販売が終了した商品を在庫が豊富なときに仕入れておき、市場から消えた後にプレミア価格で販売する手法です。

うまくやれば年利30~50%はいけそうで、仕入価格より下がることは殆どなく、損失が出てもAmazonの販売手数料ぐらい。値上がり前に買って、上がるまで放っておけばいいので子育て共働きリーマンには最適でした。

最初はLEGOなどの玩具系を攻めて、慣れると家電製品やポケカなどに食指を伸ばしていきました。廃盤かと思ったら生産継続となって損切りするなど失敗も多々ありましたが、モノによっては倍以上の価格になったりトータルでの勝ちを継続しています。

私の失敗談はこのnoteにまとめてますので参考にどうぞ。

2020年終わりにポケカのブームに気付いて参入し、2023年夏はすさまじいバブル発生で3倍値以上をつけるなど爆益でした。その後バブルが崩壊し、今は在庫評価額が毀損して涙目ですが(笑)

今のところ手堅いのはカメラを中心とした家電です。特にコンデジは海外需要が高く昔のモデルでも高値で売れています。仕入値1.7万円のカメラが1年半で3.9万円になったり。カメラ系の高額機材は、購入者が法人だったりと客層が良いので重宝しています。

投資せどりにシフトして検品や出品撮影などが不要になり、作業が一気楽になりました。その空いた時間を共働きの妻との家事育児の分担や、筋トレや読書や休息に充てるなどで生活がより充実。

2021年には、重すぎる納税額に耐えかねて物販事業を法人化します。法人化により納税額が抑えられ、経費の幅が広がったり諸々のメリットを享受しサトルの資産形成が加速しました。

法人設立に興味ある方は、以下の記事を参考にどうぞ。

仮想通貨にのめり込む

コロナショックで2020年春に落ち込んだビットコインですが、2020年冬には金融緩和等により大きく上昇しました。この時、ビットコインを両建てし金利収入だけを得る「デルタニュートラル」がXで話題となりました。サトルも機会を逃すまいと2,000万円ほど投下し、そこから仮想通貨にのめり込みました。

複数の取引所間での価格差を利用して稼ぐ「アビトラ」や、「Defi」という、取引所を介さない新たな金融の形に触れました。仮想通貨を預けるだけで報酬が得られる「ステーキング」など色々と遊んでました。

リスクてんこ盛りの世界であり、サトルも沢山失敗しています。ここに書くことで供養させてください。

1.TITAN事件(2021年夏前)

1ドルと同価値をもたせる「IRON」を預けることで、「TITAN」という通貨が報酬として得られるDefiがありました。この「IRON」の価値1ドルのうち0.75ドルは本物のドルを担保にする通貨で成り、残り0.25ドルは「TITAN」で成っています。つまり、TITANの価値がなくなると1ドルが0.75ドルになる危険があります。

某インフルエンサーの煽りもあってXで盛り上がります。熱狂でTITANは上がり続け、報酬は年利換算500~1000%が毎日もらえる激アツっぷりです。TITANを4000万円分もつ猛者もいました…

が、長くは続きません。盛り上がり絶頂時にそのDefiはハッカーの攻撃を受け、取り付け騒動が発生してTITANの価値が60ドル→0.2ドルに大暴落します。

1ドルで購入したIRONは0.75ドル(25%の損失)となり、サトルも大被弾しました。幸い早期に参入しプレミアを得ていたので大損には至りませんでしたが、仮想通貨の恐ろしさを知った苦い経験です。

2.Terra(LUNA)事件(2022年5月)

1ドルと同価値を持たせる「UST」という通貨がありました。これは先ほどのTITANとは違い、100%が「LUNA」という通貨の供給量等で価値が保たれています。この「UST」はステーキングで年利25%と高利回りで、一時は時価総額トップ10に入るほど隆盛していました。

が、信用不安が発生しLUNAが大暴落、USTもみるみる下がって死亡です…ここで初の万ドル溶かしを経験します。

3.STEPN事件(2022年6月)

事件というかポンジの崩壊というか…当時は各所で話題になっていた「歩くだけで稼げる仮想通貨ゲーム」でも被弾しました。

スマホにアプリをダウンロードし、仮想通貨で購入するアプリ上の靴を使って、1日数回20分ほど歩くと報酬がもらえる仕組みです。かなりよくできた仕組みで、健康とお金が両方得られる楽しいゲームでした。流行して少し経ったタイミングで60万円を投下してサトル夫婦で開始しました。

当初は日利2万円を見込んでいましたが、参入者の増加に伴い、報酬が落ちて日利100円程度に…原資の半分だけ回収でき撤退しました。

4.アビトラ失敗(2023年1月~)

同じ通貨でも、時に取引所間で価格差が生まれることがあり「その差は必ず埋まる」という原理に基づき、その差分を抜き取る手法がアビトラです。とある取引所で、通常より遥かに大きい差が発生していたので素早くポジションを組みました。

しばらく待てば爆益のはずですが、差が埋まず逆に差が開く一方。理由は色々あれど、更に価格差が開く可能性が高いと見切り、泣きながら損切りです。合計で250万円ほど溶かしました。

失敗時のポストは悲壮感がありますね。爆損した後は、泣きながら本業やせどり収益に感謝するポストをして哀れな姿をお見せしている始末。

幾度と失敗を重ねても仮想通貨への投資を続けているのは、損失を大きく上回る利益が出ているからです。リスクを取った人だけがプレミアムを得られるのが世の常ですから。

山崎元さんの著書に至言が書かれていました。

世の中は、リスクを取りたくない人が、リスクを取ってもいいと思う人に利益を提供するようにできている。

経済評論家の父から息子への手紙

仮想通貨の利益は個人の雑所得となり税負担が重いですが、せどり利益を法人につけている分で多少緩和されています。いずれは仮想通貨も法人運用にしたいところですね。

仮想通貨の利益を高配当株や米国債に再投資。リスクの高いところで得た利益をリスクがより低いところへ流し、安定的な資産拡大に励んでいます。

現在の私の時間の使い方は以前と比べて遥かにまったりしています。仮想通貨が大荒れの際は数日間ロクに寝ないこともありますが。

このように環境変化に柔軟に対応し、時にハードに・リスクを取り・楽しみながら資産形成に勤しみした。

そして共働きの妻には感謝しかありません。私の副業や投資に反対せず、育児で大変な時期も仕事をしてくれました。

そのおかげで、「30歳:3,000万」→「33歳:5,000万」→「36歳:1億」と資産が拡大しました。

資産形成に大切なこと

サトルのこれまでを振り返ってみました。まだ書きたいことが沢山ありますが、クドイのでここまでにしておきます。

2024年現在、インフレや資産バブルによりお金の価値は以前より落ちていますが、1億円はサトルにとって大きな壁でした。「1億程度で偉そうにするな」とツッコミを受けそうですが、大半の人は一生手に入らないお金です。

サトルの考える、資産形成に大切なことを以下に書いていきます。

1.駆け出し時のハードワーク

既にクドイほど言ってますね。それほどに若い頃のハードワーク経験が今に活きています。

子どもがいる今にして思いますが、若くて独身のときは自分のことだけで済むので楽ちんです。

子どもがいると、休みの日も早朝に起こされ、栄養を考えた食事を規則正しく与えたり、自分以外の「自分より弱い相手」に気を配る必要があります。論理が通用しない相手に、時々カッとなることもあります。

若い独身時代は、どんなに疲れて帰っても食事を詰め込んでぶっ倒れるだけ。仮に仕事やお金を失っても、ダメージを受けるのは自分だけ。

若い内は少々の失敗をしても目をつむってもらえるし、しっかり働いてお金を稼いで投資の種銭を作るべきと思います。もちろん働き過ぎて身体を壊すこともあるので「無理のない範囲」で、ということになりますが。

そしてこのハードワークは副業に向けるより、まずは本業での「人材価値」を高めるほうに向けるべきです。

少なくとも、転職できる程度の価値までは高めておくべきかと。大手に入社したことで満足し、他で通用するスキルがつかず、嫌な仕事や転勤地獄に耐えている人は沢山います。

ノーリスクでお金がもらえるサラリーマンとしての価値を高め、「勤め先が嫌なら転職すればいいや」と思えれば人生イージーになるはず。ハードワークの経験により年次が上がり視野が広くなったとき、本業でのトラブルの類が以前より容易に解決できるようになりました。

これはあくまで凡人思考です。才能ある方はサラリーマンに見切りをつけて独立して大きく稼ぐでしょう。

ただ、サトルと同様、自分のことを凡人と思うなら、自己研鑽を怠らず本業での知識・スキルをつける。会社の飲み会はダルいけど、積極的な姿勢を見せ愛想よく振る舞う。仕事では良い人を演じ上司・同僚からの信頼を獲得する。簡単には揺るがないポジションを得てやっと副業に力を入れる。これらの順番を間違わないことですかね。チャンスは一度きり?

なお、早々に窓際ポジを得るために、あえて手を抜いて「こいつはダメだ」のレッテルを貼られにいく手法も存在しますが、非推奨です。AIの導入が進みホワイトカラーの仕事が奪われると言われる昨今、緩やかに沈みゆくJAPANで生き残る力がなくなります。

上に登るのは難しいが下に落ちるのは簡単です。本業で揺るがないポジションになり、副業や投資で安定収入が得られる状態になった後に窓際を目指せばいいかと。

そして、副業をやると決めたら徹底的にやりましょう。本業での激務に比べたら、自身の裁量で好きなだけやれる副業は天国です。寝ずにやることなんて全く苦ではなくなります(笑)

2.積極的にリスクを取る

2024年現在のサトルの本業年収は1,100万円です。手取りは750万ぐらい?同世代と比較して多いほうだと思います。

一方で、サトル4人家族の年間支出は600万です。生活費・教育費・保険料等で月40~45万。旅行やスキーなどレジャーを入れると600万はすぐにいきます。過度な節約はしていませんが、贅沢もせず質素なもんです。

これだと本業収入単独では毎年150万しか貯金できず、1億貯めるには66年以上かかります。

そのため普通のサラリーマンが資産1億作るのはムリゲーです。本業以外でお金を増やすしかありません。ここでもう一度至言を。

世の中は、リスクを取りたくない人が、リスクを取ってもいいと思う人に利益を提供するようにできている。

経済評論家の父から息子への手紙

リスクとは何か?「リスクを取る=危険を顧みない行動をとる」ことではありません。

2010年代のブログブームのとき「新卒フリーランス」という、就職せずフリーで活動する造語が流行りました。これは無謀かと…

なんの社会経験もスキルもない若者が、資産にならないブログで一生食えるわけはなく。これはリスクを正確に見積もれていない悪例だと思います。(あくまで個人の思想なので気分を害した方がいましたらすみません)

5億円以上の資産を目指すなら話は別ですが、私のように無理なく1億円を目指すなら、過度に危険な橋を渡らず「適度に悪い奴」でいることが肝要だと思います。

「悪い」というのは犯罪的な意味ではなく、与えられた環境・制約に無思考に従わないことを指します。
・会社では従順だが、虎視眈々と転職できるスキルを磨いている
・残業代をすべて投資に回してFIREを狙っている
・終業後に副業をして本業より稼ぐ

そして好機でアクセルを踏むこと。転職のリスクを取ったり、副業禁止の会社で副業したり、コロナショックのような大暴落時に大きく仕込んだり。

サトル調べでは、資産1億以上の人たちの100%が投資をしています。投資は大事なお金が減る危険が大いにありますが、そのリスクの対価(プレミアム)は無視できないものです。

どこかの会社に投資するということは、そこの社員が会社にもたらした利益を享受するということ。極端な話ですが、社員の年収が1,000万あっても、その社員が会社に2,000万の利益をもたらしているなら差額の1,000万は資本家(投資家)のものです。

優秀な社員の剰余価値(労働者が、労働の再生産に必要な量を上回る労働を提供することによって生まれる価値)を享受するのが株式投資です。

以下のツイート(引用元ポスト含め)が勉強になります。

我々も剰余価値を生み出して資本家に貢献しています。普段搾取されている我々が豊かになるためには、乱暴に言うと投資で誰かの剰余価値をいただくこと。

ちなみに、私が熱を入れている仮想通貨はただのマネーゲームです。金儲けしたい投資家同士でお金を奪いあっており高リスクです。万人には勧められないので、投資初心者は株式投資にしときましょう。

無茶して致命的な損失を出さない限り、投資元本が毀損しても働いて取り戻せば良いだけです。投資せずに好機を逃す機会損失のほうが私にとっては恐怖です。

一方で、「向こうからくる儲け話は全部詐欺」と思っておくこと。理解できないものには手を出さないことも肝要です。闇雲にリスクを取るのは無謀でしかなく、やるなら徹底的に調べてからにしましょう。

以前私に投資トラブルの相談があり、その内容がとても興味深かったのでnoteにしています。3部作で長いですが勉強になるのでぜひ読んでください。

3.世のからくりを知る

ほとんどの人は、税金や社会保険等その他制度について、まったく理解していません。それではあっち側(資本家側)には回れません。

額面が多くても手取りが少ないのはなぜか?手取りから引かれた税金や社会保険はどういう仕組みか?その負担を減らす方法はあるのか?

これを真面目に考えたことがあるでしょうか。サトルは入社1年目から考えていました。社会の仕組みをハックすると、自分がどう生きるべきか見えてきます。

橘玲さんの著書を読んだときは衝撃を受けましたね。

これにインスパイアされて執筆したnoteがサトルの有料noteの代表作です。常に勉強ですよ。

サトルの今後の目標

未来のサトルに向けて中期(10年)目標を立てます。

2024年3月時点の私のポートフォリオは以下。

10年後・46歳のサトルはどうありたいか。

まず2034年の資産総額は2億円を目指します。6年間で3,000万→1億になったので、10年でこれなら無理がない(むしろ低い)目標です。

ポートフォリオの内訳は以下を目指します。

証券口座の部

現状、総資産の30%が証券口座にあり、そのうち株式:債券=6:4です。株式は高配当株がメインでインデックスはNISA枠程度。

総資産2億に向けて、証券口座は総資産の70%(1.4億)が妥当ですかね。債券や高配当株に1億投下して年間400万程度の配当を得たい。

仮想通貨の部

この先10年間生き残れるか心配ですが、2,000万円を上限に仮想通貨(またはそれに代わる新しい投資)に投資していたいです。2022・2023年は仮想通貨がポートフォリオ内の稼ぎ頭でした。今後の2億到達のカギであり飛び道具でもあります。

せどり在庫の部

せどりはもう趣味だし、法人に売上を計上してくれる貴重な事業なので一生やるでしょう。ただ、在庫(簿価)は1500万程度(総資産の7.5%)に抑えたいと思います。

2024年4月現在、最大2500万の在庫は1800万まで減らしました。「投資せどり」と言ってますが、モノ売りなので多少の労働を伴いますし、お客様対応(クレーム・返品等)で精神的消耗もあります。

毎年1,000万分仕入れて、前年の仕入れ分を1,500万円で売る。これだと営業利益300万程度ですかね。もうちょい欲しいけど、こんな感じでも立派な収入の柱にはなります。楽な上に、ボケない程度の良い刺激ですね。

その他新たな投資へ

2018年からやると言っては面倒で諦めた不動産投資に踏み切るのも一考です。2024年現在はフルローンで貸してくれる銀行がほぼなく、属性(年収や資産)が高さも大事だそうで…

この厳しい環境は、1億程度の資産があって本業をしばらく辞めないサトルにとって悪くないかなと。頭金2000万で1億ほどの物件を購入するとか、キャッシュフローをもたらす資産を増やすのも面白いかと思っています。

カソツーで脳汁出す方が稼げてますが、睡眠削ることもあり労働を伴ってますからね。

2018年からやるやる詐欺なので、不動産投資の書籍だけは沢山読んで中途半端な知識だけ沢山ある始末…

これらを組み合わせれば、年間1,000万の資産収入が得られます(皮算用ですが)。この時に本業が嫌になれば辞めてしまっても良いでしょう。早期退職制度があればウハウハです。

当初は1億あればFIREできると思っていましたが、円安やインフレでモノの値段が上がる恐怖を実感している昨今。家族4人を支えるには1億でFIREは無理だと悟りました。ゴールポストは遠のいていますね。

10年後のサトルよ、「2億でも足りない」と言ってるか?

最後に

がっつり自分語りnoteをお読みいただきありがとうございました。

少しは参考になったでしょうか?

所詮は30半ばでの億りです。20代の若い人にとって、遅すぎると感じるかもしれません。私と価値感が合わないところがあれば、合わないところを突き詰めれば良い結果に繋がると思います。

サトルは両親にとって最初は予定外の子でしたが、深い愛情に包まれ大きく育ちました。お金だけを追い求めても幸福にはなれませんが、お金のおかげで避けられる不幸は沢山あります。

今後もXでの発信を続け、失敗も包み隠さずお伝えするのでぜひ楽しみにしてください。では、また。

<最後にお願い>

本記事が有益と思われましたら、X等で紹介いただけると幸いです。
良き反応をいただくことが記事を書くモチベーションになりますので、よろしくお願いいたします。



サポート頂いた方の期待に応えられるよう、今後も有益な情報発信を行うための調査としてサポート金を使用させて頂きます。 そして執筆者として評価されたこと、大きな励みになりますので、価格以上の価値を感じられましたら、是非ともサポートお願いいたします。