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11日目 スコータイ その3 「タイ30日✙ベトナム20日のバックパッカー旅(なるべく安く、なるべく長く、なるべく楽しく)」

さあ、やっとスコータイ遺跡群に出会える日。
天気予報を色々見たら、10時から雨になって、12時頃は大雨のスコール。昨日と一緒だなぁどうしよう。明日までの宿泊予定だから目いっぱい動くには、今日しかないよね。自転車でともかく行って、雨降ったらそこでひと休みしようか。どっちにしろ宿でずっと休むことになっちゃうなら、せめて一部分で傘さしながら動くか。
でも本当にスコールなんだろうか、ほとんどの天気予報がそうだといっても今の天気は真っ青な天気で、ピーカン! でもこれも昨日と同じだし。
自転車で濡れちゃうから、速乾タオルを持っていこう、拭いて濡れたらバックに留め付けていれば乾くだろう。
上から下まで速乾性の服装だから、ずぶ濡れ覚悟で行っちゃおう。ともかく、スコール降ってきたらどっかで雨宿り、1・2時間は覚悟。宿に帰ってきてシャワー浴びればいいや。

これまたいろいろあった自転車道中のことは後回しにして……。

遂に来たぜスコータイ!  この遺跡群はすごーいです。

来たぜスコータイ!

私は以前に1週間アンコールワット、アンコールトムの周辺の遺跡群を巡りまくったほどクメール文化がなんとなく好きなので、ズンズン来てます。スコータイは、タイ族が建てた初の王朝「スコータイ王朝」が1238年に開かれた都市。スコータイとは「幸福の夜明け」という意味なんだそうです。
ちなみにスコータイの方がアユタヤの時代よりも前なんです。アユタヤ王朝は1351年、タイ中央部に開かれました。北部のスコータイ王朝を併合して、ビルマの属国になった時代も経て、17世紀にはヨーロッパとアジアを結ぶ国際交易の拠点として繁栄したのです。
でなんとアユタヤよりも前の時代だからこそいろいろと残っているそうです。なぜならアユタヤは柱に木材を使っているのですが、スコータイの時代は柱に石を使っているので、こうやって何百年もの歴史に耐えて残っているんです。もともとは屋根があったのだけれども、石の柱と仏像だけが残ったとか。そう考えると、エジプトやローマもそうだった。
ともかく、右を見ても左を見ても前を見ても後ろを見ても、スコータイの遺跡・遺跡・遺跡ぃ~。ドドドン、ドドドン、ドドド〜ンって感じです。


スコータイ歴史公園(ムアンカオ)といって、鬱蒼としたジャングルの中に数百年間にわたって放置されていた遺跡群を、タイ芸術局とユネスコが協力して修復した広大な公園。どっちにしろレンタサイクルが必要です。
これがワット何何、これがワット何何と云ってひとつひとつ説明していてもきりがなくて。ざ、ざーっとスライドショーにしてお見せしたいぐらいです。
2列に並ぶ柱の間に巨大な仏像とか、ロッブリー様式のドスンと太く重量感のある塔堂だったり、ラーンナー様式だとかセイロン(スリランカ)様式だとか色々な塔堂があったり、どれもこれも歴史の重みを感じさせながら、素敵な存在を示しています。この地区だけ時間がタイムスリップしたみたいに異時空間を感じさせられます。
ちょっとゴロゴロと音がしたんで気になって見上げたら、北側の方から真っ黒い雲が押し寄せている!これスコールかな?
風もさあさあ吹いてきて、すっごい怪しい雲だもん。昨日ザーザー降ったのを見てるし、こりゃ危ないというので、ちょっと逃げる。入り口のチケットセンターの建物に入り休憩タイム。まだ降るか降らないか分からないけど、ひと休み。まだ雷の音はそんなにしてないけど。あれっ、してきたなと、ついに本格的に降ってきた吹き込んできた。逃げ込んで15分経ったところです。正解正解、大正解。自転車もトイレ建物の屋根の下に置いといたから濡れないぞ。本当にさらにザーザー降ってきた、こりゃダメだ、中に入ろうベンチを係の方と一緒にずらして、奥の方に座っていました。
半年前シーカヤックに参加した時、急に風が強くなって雨も降ってきて途中で切り上げて帰った時の様子が蘇り、あの時も真っ青な青空の下、確かに入道雲がすごかったものの、知らないうちに暗くなって大きく風が吹き込んできた経験、要注意の教訓がここにも活きた!
もう1時間以上休んだあたりで、小降りを経て一旦止んだところで見学再開!
シャワーできれいになった塔堂群♪
仏陀像でも、あまり見かけない遊行像も。(*“ウオーキングブッダ”左足に重心をのせ、右のかかとをすっと浮かせている。締まった腰をわずかにひねり、薄衣をまとっている。仏法を説いて回っているとも、天から地上へ降りてくる姿だともいわれる)

遊行像 “ウオーキングブッダ”

時間いっぱい回りまくって、帰り道にはちょっと小降りになってきました。傘さしての自転車。安全運転安全運転。
この日も夕方zoomズームでの会合があったので、それに合わせて帰路途中、定食屋さんに入り夕食。
また小降りの中帰ってすぐにシャワー。あとはのんびり。

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ちょっと巻き戻して後回しにした、いろいろあった自転車道中のこと。
宿で自転車をレンタル。
このホテルの前の広い道をまっすぐ行けばいいだけだよねって聞いたら、別に脇に入っていくサイクリングロードを教えてくれた。12キロでいくところが14キロとプラス2キロだけど、細い道で交通量は少なくて安全とのこと。そっちで行ってみることにした。

スコータイ歴史公園(ムアンカオ)まで10.9キロ

出発してサイクリングロードへの入り口までちょっと迷って再出発。しばらく走ってみて自転車は黄色で新しくていいんですけど、ともかくギアが低速用で、快走には遠い。もしかしたら、ママチャリをぶっ飛ばすよりも、まだ遅い?!道の左右・まわりが沼というか溜池だからか、高床式の家が道路からたくさん見える。なかには水の上、道路にたどり着くには小船で行くみたいな家も。これって、まあそういうところしか住めない人なんだろうか、それとも住んでいた場所が結局水に浸かってそうなっちゃったからこういう高床式にしたんだろうか、どっちだろうか。

道路にたどり着くには小船で行くみたいな家

ともかく、見渡す限り灌漑用の池・池・池、そしてちょこっと村。
写真に撮ったように道路に面した家々もみんなこういう風に高床式、左側に池が映ってるけれども、右側もちょっと行けばもうため池。

「ワニ」が出た現場です

写真を撮っていると、ばしゃばしゃって音がしたからちょっと見たら、ちょっとって小型の1メートルぐらいの「ワニ」だった。怖~。
灌漑用水の橋の上で釣りをやってる人を発見。おや釣れたかなと思ったら根掛かりだった。どこにでも釣り好きの人はいるもんだ。
やっぱり遠回りで、なかなか進まない。

ちょっと迷ったらこんなお寺の境内にも出くわした

11時半にはもう大きな通りに出て、そのまままっすぐ行くことにした。もう1時間経ってるもん。
途中のレストランでお昼も食べながらやっと着いた。やっぱり行くならバイクだったなぁ。


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