福田充 Fukuda Mitsuru

日本大学危機管理学部教授。博士(政治学)。地震や津波など自然災害や原発事故などの大規模…

福田充 Fukuda Mitsuru

日本大学危機管理学部教授。博士(政治学)。地震や津波など自然災害や原発事故などの大規模事故、テロ対策、インテリジェンス、戦争などオールハザードな「危機管理学」の研究、リスク・コミュニケーション研究をしています。元コロンビア大学・戦争と平和研究所客員研究員。

最近の記事

北朝鮮短距離弾道ミサイル10発発射

 北朝鮮が日本海に向け短距離弾道ミサイルSRBMを約10発発射。韓国軍合同参謀本部や防衛省の発表によると、SRBMは約350キロ飛行し日本海のEEZ外に落下した模様。「KN25」の可能性も指摘されている。北朝鮮軍による一度に10発の発射は、弾道ミサイルでは史上最多レベルであり、これは多数のミサイル同時多発の能力を世界に証明するもの。KN25ならば、多連装放射砲であるため、発射車両を複数用意すれば可能な発射数である。  北朝鮮による核開発も進み、核弾頭、核ミサイル配備の段階が近

    • 蓮舫氏都知事選出馬会見

      【蓮舫氏出馬会見】朝日新聞デジタルコメント  蓮舫氏にとって、立憲民主党にとって、この都知事選で勝っても負けても、善戦さえすれば損はない、つまり現在の状況で大勢から見て、「損はしない」「負けはない」選挙であるという判断が出馬に繋がったといえる。  当然、昨日の静岡県知事選とそれまでの国政補選の結果と勢い、風向きを考慮して、さらには各種の選挙区、地域の社会調査、マーケティングの世論最新データを念入りに分析して考察した結果、勝てる可能性があると判断したことは間違いない。  しかし

      • 第8回総合危機管理学会。小泉悠先生らと。

         昨日5月25日(土)は日本大学危機管理学部の三軒茶屋キャンパスで総合危機管理学会を開催、一日全体で300人近くの参加者で大盛況に終わりました。大会長として御礼申し上げます。基調講演の小泉悠先生はじめ9名の報告者から講演いただき質疑応答、夜の懇親会でも活発な議論、皆様ありがとうございました。  総合危機管理学会。小泉悠先生の基調講演、①インテリジェンスで宮坂直史先生、黒井文太郎先生、②セキュリティで松原実穂子先生、中林啓修先生、③ロジスティクスで宇田川真之先生、齋藤智也先生、

        • 朝日新聞阪神支局銃撃事件37年

          「私はあなたの意見に反対するが、あなたがそれを主張する権利は命がけで守る」という言葉を残したのはヴォルテールだとも言われているが、これが言論の自由、民主主義の基本だと思う。 反対する意見、反対する思想を暴力で押し潰そうとする行為は政治的な暴力であり、テロリズムである。ジャーナリズムに対する暴力はテロリズムであると言える。フランスの雑誌シャルリエブドに対するテロリズムよりもずっと昔、37年前にこの朝日新聞阪神支局襲撃事件は起きた。 「赤報隊」を名乗るものに、兵庫県西宮市の朝

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          【コロンビア大学闘争は反ユダヤ主義ではない】

          コロンビア大学のパレスチナ支持学生による抗議デモ占拠に対して、シャフィク学長はニューヨーク市警NYPDにデモ学生たちのキャンパス排除を要請した。警官隊はハミルトンホールなど校舎に突入し、デモ学生たちを排除、逮捕した。 ワシントンのアメリカ連邦議会議事堂での下院公聴会「コロンビア大学の反ユダヤ主義への対応」においてコロンビア大学のネマト・シャフィク学長は、抗議デモ学生たちは「反ユダヤ主義」ではないかと共和党議員らから糾弾され、追い詰められた。 「反ユダヤ主義」のラベリングを恐

          【コロンビア大学闘争は反ユダヤ主義ではない】

          コロンビア大学抗議デモ排除に思う。

          パレスチナ支持学生の抗議デモ、テント占拠が続いていたニューヨーク、コロンビア大学にニューヨーク市警NYPDが派遣されバリケードを超えて大規模展開を実施。そして学生たちが占拠するハミルトンホールに突入した。占拠学生たちの実力排除を開始した。これがコロンビア大学のシャフィク学長の決断だ。 僕は昔2年間留学したコロンビア大学を母校の一つだと思っているが、リベラルでダイバーシティを体現するコロンビア大学がこの決着でよいのか、もう少し粘って学生たちと交渉、議論できなかったか、残念でなら

          コロンビア大学抗議デモ排除に思う。

          Juju野田樹潤が目指すダイバーシティ

          【Juju日本大学入学へ】 今年度は今日で終わり、明日4月1日から新年度、日本大学スポーツ科学部にSFスーパーフォーミュラ・レーサーのJujuこと、野田樹潤さんが入学されます。僕も同じ三軒茶屋キャンパスです。 もう10年近く前から、岡山国際サーキットでフォーミュラでアタックするJujuを、個人的にずっと応援してきました。あらゆる記録や歴史を塗り替える逸材だと当時から確信して来ました。そして18歳になりアジア最高峰スーパーフォーミュラ・デビュー。そして総合型選抜入試で合格し、こ

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          先島諸島に避難シェルター設置へ日本政府。

          【視点】 こうやって戦前も戦後も沖縄の離島の人々は政府から中央から、日本国民から見放されて来た。 地政的リスクが潜在的に常にあることは間違いない。 ①外交で問題解決して紛争を回避する。 ②専守防衛に徹しながら国民保護の努力を進める。 ③反撃能力含めて軍事的即応能力を高める。 やるべきことはこの①②③の中からどれをやるか、どの組み合わせをやるか、全てやるか、民主主義的に議論して合意形成するしかない。 ①外交だけで紛争・戦争が回避できるなら当然その努力は絶対にするべきだ。しかし日

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          BSフジ「プライムニュース」で小泉悠先生と議論

          【番組出演】  先日3月21日(木)、BSフジ「プライムニュース」に日本大学危機管理学部・福田充研究室が2カ月ぶりに出演しました。テーマは「露侵攻もう1つの戦場・ネット上の戦いと真偽」で、東京大学の小泉悠先生と反町さんと議論しました。  ハイブリッド戦争とネット、SNS、プロパガンダ、フェイクニュース、陰謀論、民主主義の分断など、多岐に渡り、小泉悠先生ととても意義深い楽しい議論ができました。小泉悠先生との議論は本当に面白い、昨年秋以来のご一緒でした。ネット、SNS上での反響も

          BSフジ「プライムニュース」で小泉悠先生と議論

          大学改革のために

          【大学改革のために】  日本大学アメフト部員薬物問題では、皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけしております。危機管理学部長として、在学生と保護者の皆様に向けてメッセージをホームページに掲載し、ポータルサイトを通じてメールを送りました。学生皆さんの学業や就職活動に不利益にならないように、教職員が連携して学生支援と問題解決のために尽力いたします。  昨年発足した林真理子理事長と酒井健夫学長の新体制の大学改革路線をさらに強化し、前体制までの大学の体質を改善し、生まれ変わるための大改革

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          【学会講演】日本救急医学会「新型コロナの危機管理とリスクコミュニケーション」

           今日10月21日(金)、日本救急医学会第50回学術集会で日本大学危機管理学部・福田充研究室が「新型コロナの危機管理とリスクコミュニケーション」をテーマに講演しました。大阪大学の忽那賢志先生や神奈川県の阿南英明先生らとご一緒しました。コロナ第8波さらに今後の強毒性新型インフル対策でやるべきことを提言しました。皆様ご参加ありがとうございました。御礼申し上げます。‬  この秋もさまざまな学会やイベントで招待講演を行なっています。次は来週、その次は再来週です。引き続きよろしくお願

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          【シンポジウム】日本災害情報学会「オールハザード・アプローチからみた危機管理と防災」

           昨日10月9日(日)午後・日本災害情報学会シンポジウム。「オールハザード・アプローチからみた危機管理と防災」。  宮坂直史(防衛大学校)、齋藤智也(国立感染症研究所)、関谷直也(東京大学)、福田充(日本大学)のパネリストで危機管理学のオールハザード・アプローチの観点から災害、テロ、コロナの危機管理と防災を総合的に議論しました。オールハザードで考えることによって危機のつながりと応用的・複合災害をとらえることができる。  たくさんの学会員のかた一般参加の方々で大盛況となり、

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          【講演】危機管理産業展「次のパンデミックに備える」

           10月5日(水)危機管理産業展RISCON(東京ビッグサイト)での福田充研究室の講演「次のパンデミックに備える〜新型コロナの危機管理とリスクコミュニケーション」。たくさんの方々のご参加ありがとうございました。真剣に聴いて下さり講演後もご挨拶と質問のありがたい行列、感謝です。  今年のRISCONは東京ビッグサイトに復帰、コロナを克服して大盛況、企業展示ブースには危機管理学部の卒業生の姿もあり、卒業生たちがブースから僕の講演を聴きに来てくれました。在学生たちもたくさん参加し

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          【記事掲載】北海道新聞「ミサイル避難訓練再開」

           今日10月14日(金)の北海道新聞の朝刊記事「再開のミサイル避難訓練効果疑問視・道内2町でも予定」に日本大学危機管理学部・福田充研究室の取材コメントが掲載されています。僕自身はミサイル避難訓練を支持しますし、Jアラート、防災行政無線の改善を求める立場です。しかしミサイル避難訓練のあり方は変えていかねばなりませんし、Jアラートの技術革新も進めねばならず、また受ける自治体側の体制のレベルを上げねばなりません。受信機が壊れていた、回線が外れていたというレベルの自治体が多すぎる。何

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          【番組出演】NHKニュース「頻度増すミサイル発射」

           今日10月13日(木)のNHKニュース「頻度増すミサイル発射・滝川では避難訓練・情報伝達の現状は」で日本大学危機管理学部・福田充研究室のインタビューコメントが放送されました。先日の北朝鮮弾道ミサイルへのJアラート情報伝達ミスと、北海道でのミサイル避難訓練について。NHKニュースWEBで動画公開されています。よかったらご覧下さい。 https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20221013/7000051494.html‬

          【番組出演】NHKニュース「頻度増すミサイル発射」

          【記事掲載】NHK「北朝鮮弾道ミサイル発射」

           10月4日(火)のNHK NEWS WEBのニュース「北朝鮮弾道ミサイル発射・Jアラートはどう伝わったのか」に日本大学危機管理学部・福田充研究室のインタビューが掲載されています。命を守るためシステムと対応行動の練度を上げる努力は必要です。是非ご覧下さい。‬ ‪https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221004/k10013848091000.html‬

          【記事掲載】NHK「北朝鮮弾道ミサイル発射」