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祝90周年!次の100周年に向けて…

1月20日で、富士フイルム創業90周年を迎えました。
おめでとうございます!

そんな写真用フィルムのリーディングカンパニーである富士フイルムですが、カメラのデジタル化や化粧品などフィルム技術を応用した製品等で生き残っています。
(という表現で合っているのか?)
フィルム会社が世界初のデジタルカメラ開発という程ですから、将来を見据えて事業を行っているのが伺えるのだと思います。

富士フイルムの代表的な写真用フィルム
(左4本がリバーサルフィルム、右のPRO400Hのみネガフィルム)

本noteはカメラ及び写真がテーマなので、FUJIFILMのカメラ事業に絞りますが、今までの感謝とこれから希望することをこの機に述べさせていただきます。

10年前(80周年)は「X-T1」登場の年だった

創立80周年記念の2014年に発売された「X-T1」

富士フイルムの現在のカメラはノンレフレックスカメラ、すなわちミラーレスカメラのみ。APS-Cサイズの「Xシリーズ」と、中判サイズ(後にラージフォーマットと称する)の「GFXシリーズ」の2路線で展開しています。
初号機は2011年3月5日発売の「X100」。当初はコンパクトカメラのFinePixシリーズとしての登場でしたが、今のXシリーズの原点。
そして3年後の創業80周年に、初めての一眼スタイルとして「X-T1」が登場します。

私は遅れてのXシリーズデビューでしたが、使い込むうちに操作や色作りに慣れていったものでした。
X-T1はレリーズ時のブラックアウトが長いのですが、それでも「カッシャ」という音は撮ったぞという感じが強くて好きでした。
このX-T1登場以降、Xシリーズとしての存在感が一気に高まったと思います。

今までの10年は多種多様なレンズと中判の登場も

Xシリーズのカメラ・レンズともラインナップが広がり、フラッグシップはX-Hシリーズに譲ったものの、初心者でも楽しめる商品づくりになったのは大きいと思います。
動体AFの機能はかなり苦手でしたが、「X-H2S」の登場で一気に向上したと思います。
また、姉妹機の「X-H2」をはじめ、高画素化が進み、レンズもそれに合わせた製品が徐々に登場しています。

2022年登場のフラッグシップ機「X-H2S」

レンズでも焦点距離で8mm(35mm換算12mm相当)から600mm(35mm換算900mm)まで幅広く、そして基本性能の向上も図られています。
また、30mmマクロや8mmの単焦点など、撮影のバリエーションを広げるには好都合なレンズも登場しました。
※個人的には沼にハマるかもしれない…

2017年には、中判ミラーレス(後にラージフォーマット)の「GFXシリーズ」も登場。
人によっては「いつかはGFX」という見方をされているかもしれませんが、センサーの大きさはいうまでもなく高画質に繋がります。
レンズも徐々にラインナップが広がり、最広角の20mm(厳密には20ー35mm)やチルト・シフトレンズ(いわゆるアオリレンズ)も登場しました。

最近のGFX新機種の登場は、新しいフィルムシミュレーションのキッカケになり、そこからXシリーズに展開する流れの傾向にもあります。

これからの10年に向けての希望

今までの10年というよりも、2022年からすでにXシリーズとしての「10年先を見据えて」の新製品開発が続けられています。
4,000万画素センサー、AF性能向上、動画機能拡充など、撮る・創る楽しさの提案を製品のセールスポイントとして押し出している感があります。

しかし、Xシリーズは敷居が高く手が出しにくくなっているという傾向があるのも事実。
かつて登場した「X-A7」「X-E4」「X-T200」など、機能を絞ってでも手軽に楽しめるコンパクトなカメラが出てこなくなりました。
更に「X-E4」に至っては中古市場が高騰しており、2021年2月発売当初の新品価格を上回っています。
※またの機会に投稿します。

2021年2月発売のX-E4
(所持機)

高性能は結構だけど、ある程度割り切ってでも、敷居を低く、手軽に写真を楽しめるカメラがここ2年ほど登場していいない。
それが、FUJIFILMから失われているのではないか。ここ1、2年は悲観しているのです。
もしかすると、かつて開発チームのトップだった上野隆氏が離れていったのと関係しているのでは?と思ったり…
年に数回YouTubeで公開される「X Summit」でも、開発陣の雰囲気からなんだかワクワク感が薄れてきている。これは私だけなのか?

フィルムシミュレーションやオートホワイトバランス、それ以外に多様な色作りが可能なFUJIFILMのカメラ。
写真を撮る楽しさ、創る楽しさを与えてくれるのはもちろん大歓迎。
だけど、いわゆるマニアにウケればいいわけではない。

プロには、高画質で信頼がおける製品を。
初心者には、かんたんできれいな絵作りが可能な製品を。
スキルに関係なく、気軽に持ち出せてサッと撮れる製品を。

私として今後も、FUJIFILMを愛していきたいから。
以上3点の希望として挙げ、記事の〆といたします。

お読みいただき、ありがとうございました。
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