金沢の文化・文明を守りたい。読書日記:「おどろきの金沢」
私は金沢が好きです。
とはいえ、行ったことあるのは3回のみ。真の金沢好きからしたら全然まだまだだと思います。
シンボルである兼六園も大好きですし、その近くにあるいつも泊まっているホテルも好きです。職人の街という認識もあり、私も体験で加賀ゆびぬきを作ったことあります。
近江町市場も好きで、アワビそのまま食べたり、とある店ののどくろが入った海鮮丼も最高でした。
そんな私が図書館をぶらぶらしていた時に見つけた一冊。
「おどろきの金沢」です。
この本で学んだことは2点です。
1.街全体でお金を回す
最初の方に下記の記述がありました。
これ、街のプライドを守るためにもめっちゃ大事だと思っています。多くの地方都市は助成金で成り立っているんじゃないかと仮説しています。
でも、金沢はしっかり地場経済が成り立っていること。
そこで儲けた方々が花街でお金を使う。
その花街は、食だったりお花だったり、街を支える文化にお金を使う。
こうやってお金をしっかり循環させることで、活気ある・文化ある街が成り立っているんだなと思いました。
2.金沢にずっと残る「家系」の文化
最初は「えっ?煩わしい」って思いました。幼少時代は転校を繰り返し、大学以降はずっと東京。近所付き合い一つない、「この身がかしずく者も居なければ、この身にぬかづく者も居ない」という精神をずっと貫いてきました。
家柄で自分を判断され仕事が全うできないなんて、人を人として見ない侮辱的な文化だななんて思っていました。
ちなみに、下記文章の切り抜きです。
なんとなく、雰囲気をわかっていただけたでしょうか?
一見すると、新参者には住みずらいと思います。
ただ、上記でも挙げた「この身がかしずく者も居なければ、この身にぬかづく者も居ない」私からすると、おそらくそういう慣習に触れることすらないと思います。
平穏な一般市民の文化の中で生きる、東京でもそんな暮らしをしていますし。なので、正直上記のような文化により侮辱される機会すらない、というのが事実だと思います。
一方で…
逆に、こういう文化が無いと「街が廃れていく」という状況が、実は最近起きています。
割と有名なので知っている人も多いと思いますが、サンフランシスコです。
ご存じ、お金がお金を呼ぶ街、シリコンバレーがある街です。
どんどんデジタルでお金が集まり、街の地価は上昇。
格差拡大。でも、医療従事者やインフラ従事者の給料は上がらない。
街を支える人達が住めなくなり、働き手不足。
犯罪者急増、でも警官ですら街が高すぎてすめず、人材不足。
結果、もう950ドル以下の窃盗は捕まえないというルールに。
日々、盗み放題、凄い街。
こういう街になってしまったのも、人にとってお金というのが唯一の価値観になってしまった結論だと思います。
いずれ、東京も近くなるでしょう。私が住んでいるところに近い豊洲近辺はその方向に進んでいるように感じます。
だがしかし、金沢だけは絶対そういうことにはならないと思います。
地場で経済を回している街であり、その街の権力には昔ながらの家系がはびこっているので、新参者がお金だけで土地を買ったり、産業界のトップになることは無い。
そういう守護神がいる街、金沢。
私は金沢の文化はずっと続くんじゃないかなと、昨今の事情を鑑みつつ、この本を読んで確信しました。
ぜひ、金沢の奥深さを理解されたい方はこちらの本、おススメです!!
今日は以上です。
金沢、、、住んでみたいなぁ、、、
ぜひ、金沢が好きなかたメッセージなどくだされば幸いです。
合掌!!
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