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『露独パイプライン爆破はウクライナの工作』関係者暴露

2023/11/13

https://www.youtube.com/watch?v=e4wGw3ONqlI&t=2s

■  ロシアのガスパイプラインを爆破した犯人

『ウクライナの軍人が、ノルドストリームパイプラインの爆破をコーディネートした。』

昨年9月にロシアとドイツの間を結ぶ海底ガスパイプラインのノルドストリーム1とノルドストリーム2が同時に爆破された事件があったが、アメリカの仕業ではないかと言われていた。

バイデン大統領も数カ月前の演説で、自分たちはロシアとドイツの海底にあるパイプラインを爆破する工作の準備をしているという演説の動画も出回っていたが、ここに来てウクライナ軍の特殊部隊が関与していたと関係者が暴露している。

ウクライナの情報機関(SBU)に所属している大佐が、実行犯複数人を連れて身分証明書を偽造しボートを借りて、海底に仕掛けた爆破物でノルドストリームを爆破したと報道されている。

この工作については、ウクライナ軍トップのザルジニー総司令官には報告されていたのだが、ゼレンスキー大統領には報告がされていなかったという少し微妙なニュースが流れている。

この重大なオペレーションをゼレンスキー大統領は本当に知らなかったのか疑問がある。ロシアにとってガスのパイプラインは非常に重要で、誰の嫌がらせなのか、誰の工作なのか、どこの国がやったのかは非常に重要だ。動機からすればアメリカかウクライナしかない。

このガスのパイプラインは、ガスプロムの年次報告書から頂戴してきたガスパイプラインの地図なのだが、ロシアは元々1980年代はウクライナのガスのパイプラインを経由してヨーロッパにガスを売るビジネスモデルをしていた。

ウクライナは崩壊前のソビエトの一部だったので、ソビエトはウクライナが悪さをするとは考えていなかった。ところがソビエト連邦が崩壊してウクライナとロシアは別々の国になった。

ロシアの欧州向けガスパイプ輸出の8割は、ウクライナを通らなければ欧州に売ることが出来ない。それを逆手にとってウクライナは、ロシアに高い通行料を請求したり、ガスを盗んだりしたのでトラブルが絶えなかった。ロシアはウクライナに対するフラストレーションがかなり高まっていた。

そこでロシアがドイツにガスパイプラインをつないで直接販売するノルドストリーム1を設置したので、ロシアのウクライナを通るパイプライン依存度は徐々に減り、そして次々と迂回路を作った。ノルドストリーム2が完成した暁には、ガスパイプラインのウクライナ依存度が、かなり少なくなるところまで来ていた。

しかし、昨年9月にそのノルドストリーム2が突如爆破されてしまった。これで一番困ったのはロシアでもウクライナでもなく実はドイツだった。

ドイツは、かなりのパーセンテージをロシア産ガスに依存していたがロシアからガスが入ってこなくなった。ロシアがノルドストリーム1を止めて、ノルドストリーム2を使えと脅したのだが、アメリカがロシア制裁を科すために、ドイツにノルドストリーム2の使用を禁止する圧力をかけてきていた。

ロシアはメンテナンスを理由にノルドストリーム1のガスを止めた。それでドイツではガス代の高騰、電気代の高騰で、ドイツ国内の製造業者がデモを起こしたり、住民の怒りなどで国内の不安定な要因を抱えた。

ところがドイツが追い詰められてノルドストリーム2を使うしかなくなったタイミングで、何者かによってノルドストリーム2が爆破されてしまった。

ドイツがロシアの圧力に負けてノルドストリーム2経由でガスを買えば、ロシア制裁の意味が無くなるので犯人はアメリカなのか、それともウクライナかと言われていたが、ここに来てウクライナが自分が犯人だと言い出した。
しかしアメリカとウクライナの合作だった可能性もある。


■  ウクライナ大統領と軍総司令官との不仲

先ほどニュースでウクライナ軍トップのザルジニー総司令官とゼレンスキー大統領の2人の名前が出たのだが、ザルジニーは知っていたがゼレンスキーは知らなかったので無実だったと言っている。実はこの2人の不仲説はウクライナでも結構有名になっていた.

『ゼレンスキー大統領と軍の不協和音、ザルジニー総司令官に知らせずに司令官交代』
ゼレンスキー大統領はホレンコ司令官を突然解任にした。

ザルジニーが次の大統領選で出てくるのではないかと言っている人もいる。ゼレンスキー大統領に対する不信感がウクライナの中でも高まっていて、ザルジニーの方が一生懸命に頑張っていて信頼感が高まっている。

CNNでもゼレンスキー大統領の発言が出ていて「西側のウクライナの応援疲れに失望しました」と平気で言ってしまう。ゼレンスキーはウクライナの勝利を信じているが、西側諸国の皆さんは信じていないのか、もっと金や武器を出してくれと言っている。

これに対してザルジニー総司令官は、エコノミストのインタビューで、ロシアに対する反転攻勢は実は上手くいっていない。戦線は膠着状態だと言っている。

ゼレンスキー大統領は、戦線は膠着状態ではなく、自分たちが勝っていると否定している。

ザルジニー総司令官はインタビューの中でも、西側諸国の皆さんはウクライナの人たちを助ける義務もないのに、今まで支援金を送ってくれたり、兵器を送ってくれたりしてありがとうと感謝をしているが、反転攻勢は上手く行っていないと述べていて、大統領と軍のトップの言っていることが真逆なのだ。軍と政府や大統領が上手く行っていない事が少し透けて見えてくる。

11月8日BBCニュース
 『ウクライナ軍総司令官の側近、手投げ弾で死亡、誕生日の贈り物』

ザルジニー総司令官の側近であるチャスチャコフ少佐の誕生日に同僚から誕生日プレゼントを貰って家に持ち帰り、13歳の息子と一緒に箱を開けると手榴弾が爆発して少佐は亡くなり、息子は重傷を負ったというニュースが出ている。

これに対してゼレンスキー派のベズルハ議員は、少佐が誕生日に不注意で死ぬとは思いもしなかった。手榴弾は支給品でありプレゼントではないとコメントをしている。ところがウクライナのコメンテーターの間では、当局の説明を疑問視する声が出ている。

少佐の誕生日のお祝いにザルジニー総司令官が参加することを期待して狙っていたのではないかと言う。本当の狙いは少佐ではなく、ザルジニー総司令官だったのではという見方が浮上している。

昨年からウクライナが本当は勝っていないのではないかと囁かれていた。ロシアが欧州に対してガスを供給していることで、ガスの依存度が高い国ほどロシアの顔色を伺わないといけない。ロシア産ガスが途絶えたことで、電気代が高騰やガス代が高騰して国民の不満も高まっている。

その一方でゼレンスキー大統領に感謝している様子もない。逆に足りないからもっと出せと言いに来ているだけで、色々な国の国民からはウクライナ疲れと少し優しい表現だが、本心は反発している。

今年の9月の年末のアメリカの議会での予算会議でもウクライナに10兆円以上の支援金を出して未だに勝っていないので、これ以上は出したくないとウクライナ予算がカットされてしまった。

現在、色々な国でゼレンスキー大統領に対する不信感が高まり、その一方でザルジニー総司令官に対する好感度は上がってきている。そこでゼレンスキー大統領は自分の人気が下がると困るので、今回のノルドストリームの爆破は、ザルジニーは知っていたがゼレンスキー大統領は知らなかったという奇妙なニュースを流して、欧米社会に対してザルジニー総司令官に悪印象を抱くように仕向けたのではないだろうか。


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