米韓半導体大手会談。米政府による習近平派潰しか!?
2022/06/03
https://www.youtube.com/watch?v=BrCO3dtWgQA&t=901s
■ アメリカと韓国が手を結ぶ
台湾のTSMCをずっと優遇して来た人たちにしたら、えっ、そうなってしまうのかという意外な展開が始まった。
サムスン電子の会長とインテルのCEOパット・ゲルシンガーが面会をしたというニュースが流れている。
インテルのCEOのパッド・ゲルシンガーは、一時はTSMCと米政府の監視下を逃れてTSMC側と会談などを行ったりしていて、一時はこのインテルのパット・ゲルシンガーはTSMC側に傾倒して日和ってしまったのではないのかと言われていた。
インテルは去年の5月ぐらいには、車載チップの製造ラインを立ち上げるとか、自社でどんどん製造強化して行くと言っていた割には、なかなか車載のラインも立ち上がらない。そして気がついたらTSMCにすり寄っている姿を見せたので、アメリカ政府関係者は結構インテルに対して、おい裏切っているのじゃねぇよっていうムードが出ていた。
インテルがTSMCに傾倒するというのは、アメリカにとっての安全保障の危機になる。半導体のサプライチェーンの中で、インテルがアメリカの中心を担う半導体製造企業であるのに、その中心のインテルが習近平派と繋がっている、習近平を支える、中国を支える台湾TSMCに傾倒するのは、アメリカの弱体化を意味する。
■ 台湾と日本がタッグを組めば、韓国は存在の危機
そこで韓国側は少し前までは、サムスン虐めを展開していたムン・ジェイン大統領、左派の習近平寄りのムン大統領がいたのだが、新しい新大統領は保守派でサムスンや半導体産業などを、どちらかと言えば日本やアメリカと仲良くした方が得だと計算をしている半導体業界や製造業から支えられている新大統領で、新大統領はこのままTSMCと日本がタッグを組んで、中国を強化することは韓国の存続の危機になるとまで考えているようなのだ。
韓国側からアメリカ側に積極的にインテルやアメリカの半導体製造を支えるので、韓国を助けてほしいという流れがあり、アメリカはアメリカで、確かに日本がTSMCに傾倒しすぎて、これ以上中国が強くなってはまずいと考えているので、IPEF(インド太平洋経済枠組み)という協定の中で、アメリカの次世代半導体技術を韓国、日本に移転をするような形で、そしてTSMC一辺倒になっている各国の半導体産業を是正する戦略に出たのだ。
私は2年前の動画でもお話をしたが、この半導体の製造と全体サプライチェーン、エレクトロニクス産業のサプライチェーン全体像のことを考えると、経済協力関係にある経済圏を築くときに、アメリカは必ずインドと韓国を含むだろうと予測していた。その理由は非常に簡単で、考えればわかるが、世界で最先端の半導体工場を持っているのが台湾、韓国の二国だけ。そうするとアメリカは台湾か韓国のどちらかの国を選ばないといけない。そして半導体も売れないとダメなので、市場を持っているインド、若い人がたくさん生まれてくる若年層が厚い購買意欲のある層が厚いインドという市場を組み込んで、韓国を選ぶだろうと予測していた。
TSMCという会社は台湾人の会社ではなくて、台湾人を装った中国人の会社で、習近平を支えているということと、半導体のチップしか焼いていないので、結構韓国のサムスンの垂直統合型、IBMのシステムに比べると魅力がやや落ちる。
韓国はサムスンは半導体の製造からデバイスまで作っている。インテルは半導体チップは作っているけどデバイスは作っていない。だからデバイスまで製造したいと思ったらサムスンと組むしかない。
そしてサムスンと組めばデバイスも作れるので、エンドユーザーとしてインドに売れるから儲かる。儲かるというビジネスモデルが見えていれば、アメリカの他の半導体関連の企業も抱き込んでいくことができる。それなのでアメリカは必ずサムスンとインド、韓国とインドを抱き込んでくると2年前から予測していた。
アメリカ政府今回はもともと去年の年末ぐらいまでは、パット・ゲルシンガーインテルのCEOはどちらかというとTSMCにかなり傾倒していた。ただしそれをアメリカは放置するのだろうかと思って観察していたところ、やはりアメリカの商務長官ジーナ・レイモンドは非常に優秀な方で、彼女のバックは自動車業界のデトロイト系なので、自動車業界は今回のインテルのパット・ゲルシンガーの動向についてかなり不満を抱いていて、お前まだ半導体チップ、車載向けを製造してないじゃないかと、かなりレイモンドさんにもクレームを言っていた。
そういうクレームもあったという背景があって、レイモンドさんも全体像を見ると、このインテルがTSMCに傾倒し放しよりも引き戻すことを説得した方がいいだろうという判断があったと見られる。
■ 台湾は日本から技術を移転させ、韓国を打ちのめす
それではチャイナタイムズの台湾側の反応はどうかと言えば、このニュースが出ている。
TSMCには良くないことかなと。古いアメリカはサムスンと勝つために動くというニュース。番組で韓国はムン前大統領から新大統領で親米路線に移行し、アメリカと韓国は科学技術同盟を樹立した。バイデンのアジアド旅行は本土との科学技術戦争と金融戦争に甘んじず、新しい地政学において半導体が世界を手中に収めるという重要な焦点となり、将来のTSMCはまた新たなサムスン競争に直面する可能性があると分析した。
韓国は過去に親中路線を辿っていたが、そのため、携帯電話、ディスプレイ工場、鉄鋼石油化学などいくつもの産業が打撃を受けてきた。韓国はもともと半導体を強みとしていたので、現在アメリカとの同盟が将来においてより大きな経済発展を生み出すならば、台湾は特に注意を払うべきだと強調したというニュースが出ている。
台湾は警戒しているのだ。韓国とアメリカが組んでしまった。自分たちは日本と組んで、日本から技術を貰う。台湾としてはアメリカからも技術をもらいたい。ところが今最先端の技術は、実は研究開発レベルで言うと、やはりアメリカが先行している。R&Dの分野では、やはりアメリカはかなり強いので、製造という部分は韓国とか台湾とか日本とか中国とかに任せておけばいいと割り切りがあった。徹底的に最先端技術の研究に特化してきたので、実は半導体分野の最先端技術はアメリカにある。
それなので台湾の戦略としては、アメリカとも仲良くする。日本とも私たちは親日ですと言って仲良くして、どんどん技術を移転してもらって、韓国を打ちのめす。韓国の半導体産業をぶちのめして、自分たちがナンバーワンになる。自分たちが日本を助けてあげると言いながら、日本の半導体素材技術や半導体製造装置の技術を全部台湾に移転させて、日本の製造業を空っぽにして、台湾が世界一になるという計算でやっている。
そのために大事だったのは、嫌韓プロパガンダなのだ。アメリカに対して嫌韓プロパガンダを流す。日本に対して嫌韓プロパガンダを流し、韓国に最先端の技術や半導体の素材が入りにくくするという戦略を取ってきた。
よく見ると台湾の嫌韓プロパガンダの出所は台湾の外省人が作ったある慰安婦団体が発端になっていたり、アメリカに嫌がらせをしている韓国の左派もバッグが旧国民党系だったりする。
日本のその嫌韓プロパガンダを流している流れのある人たちと、韓国の左派で反日プロパガンダを流している人たちを、よく見ると流れが一つになっている。後ろで金を出している何者かが一緒だったという流れが出ている。
結構韓国叩きをしてきた急先鋒の保守派の人が、実は韓国の情報機関からお金をもらっていた。当時韓国の情報機関というのは、左派が牛耳っていたので、日韓関係を悪化させる工作を、何故か韓国の情報機関と日本のある著名人がやっていたという背景がある。
新政権ができあがって、情報機関とか後は青瓦台の中では、『クリーンハウス』というものが行われている。習近平派と繋がっている人物を特定して、とにかく掃除をするというのが今の韓国のユン政権の最初の仕事になっている。
台湾は韓国に対してかなりライバル心を燃やしていて、実はTSMCの最先端技術、最先端の3ナノ、2ナノなどと言っても、サムスンがアイビーエムからライセンスしてもらったGAAの技術の方が実はパフォーマンスが高い。TSMCのFINFETよりサムスンのGAAの方が、電力消費量とかも低くてパフォーマンスが高い。
これが出てくるとTSMCが不利になる。特にこのIBMが開発したGAAという技術は台湾側がなかなかアメリカ側にアプローチしてもアクセスできない。なので、萩生田大臣を経由してそれを日本に移転してもらって、日本から台湾に移転しようという画策している状態にある。
アメリカはもしかしたらそういう部分にも気がついているかもしれない。ということで本日はついにアメリカが習近平派をちょっと締め上げる動きに出てきたかなと言うことが見えたということだ。
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