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【真犯人は●●】KDDI通信障害。虚偽説明の裏に政府失策

2022/07/04

【真犯人は●●】KDDI通信障害。虚偽説明の裏に政府失策 - YouTube

■ 巨大なシステムエラーが起きた

いま大変な話題のKDDIの通信障害事件。これは非常におかしな事件なのだ。7月2日の土曜日から大規模に発生して、影響した回線数の合計3915万回線、スマートフォン向けだけで3580万回線なので、いわば日本の人口の1/3ぐらいに影響してしまった巨大なシステムエラーが起こった。
 

個人だけではなく法人の物流関連、自動車関連、気象情報、銀行関連、交通関連など、かなり幅広く影響があったようだ。
 

ニュースを見ると、メンテナンスの一環として、モバイルコアネットワークと全国各地の中継網をつなぐコアルーターのうちの一拠点で、旧製品から新製品へのアップデートする際に、通信トラフィックルート変更を実施するVoLTE交換機でアラームが発生した。
 

メンテナンスと言うよりは、旧製品から新製品にルーターを交換するシステムアップデートだ。コアルーターの交換なので、私たちの家にある小さな家庭用ルーターを交換するのとはわけが違う。どちらかと言えばルーターの親玉を交換する大工事である。
 

今回の音声通話ができなくなった事が、もしかして3Gサービスの停止と、何か関係があるのではとの噂もあったが、それは関係がなくて、このVoLTEへの移行はもう済んでいるので純粋にVoLTEの通信障害だ。
 

しかもインフラ上は4Gでも5Gでも関係なく使えるので、VoLTEというシステム上での問題が起こったということだ。
 

今回KDDI側の発表を聞いていて、おかしくないかと思った。その説明は少し辻褄が合わないと一零細の通信実験屋として思った。

こちらの図はKDDIの発表資料なのだが、メンテナンスの一環としてトラフィックルートの変更を実施中に設備障害が発生。音声トラフィックがルート変更されずに、通信断が発生したという。

このVoLTE、ボイスオーバーLTE通信、VoLTEの上にオーディオを乗せて通信するので、VoIPボイスオーバーIPのIP通話よりも高い品質で通話ができる、インターネット通話ができる仕組みをVoLTEと呼んでいる。
 

家庭用ルーター交換のように電源を落とすわけにはいかないので、このルーターを通って来ている通信のパケットに、新しいルーターにルートを変更しながら、電源を落とさないといけない。
 

この図を見ていると、
①「トラフィックのルート変更を実施中に、一部音声通信が普通になる」という事件が起こっている。

②そうしたら「このVoLTEの通信が15分間ほど遮断された」というのが、ここでの説明なのだが、15分間だけだったら、なぜ2日間もほとんど電話が繋がらなかったのかの説明がつかない。


 ③このルート変更の切り戻しを行なったが、アクセス集中で通信しづらい状況が継続し、輻輳が発生したと言っている。


■ 輻輳崩壊の仕組み 

この「輻輳」とは一ヶ所に何かが集中して混雑する状態のことを言う。電話網やイベントで、災害時に発生する通信量により、通信が成立しなくなる現象の通信分野における用語である。
 

私たち通信屋は輻輳によって通信回線がパンクすることを輻輳崩壊と呼んでいる。この輻輳崩壊は昔『パケ詰まり』と呼ばれた現象のことだ。
昔、山手線のある列車に乗って、皆で電車の中でスマホをいじっていると、ある区間になると通信が必ず途切れる地点がある。その時、皆でスマホを使って基地局と通信しているので、次の新しい基地局に裏で通信の切りかえる瞬間に、切り替えに300ミリ秒から400ミリ秒かかる。その瞬間300ミリ秒から400ミリ秒の通信切り替えの瞬間に、デバイスから発信されるパケットを受け止める基地局が無い時間帯が数百ミリ秒発生する。そうすると、受信側が再送要求をかけ、送信側が何度もパケットを送信するので、回線容量がパンクしてしまうのだ。
 

通信の品質を保つために自分たちが作ったデータのパケット小包を相手に送ったが、受信側が不在で応答しなかったらもう一回送る。
 

受信側は自分が受け取るべきパケットを受け取れなかった。不在伝票だけあってパケットが無い時は、こちらにもう一回パケット送ってくださいと送信側に再送請求を行う。

送信が再送信請求を受け取って、またパケットを送るので、一度通信が切れてしまうと送信側と受信側で「パケット送った」「パケットが届いていない」「もう一回送った」「それも届いていない」と通信する。
それでただでさえ混み合っている通信回線のバンドを超えてしまうので、パケ詰まりが起こると言われている。


 これは弊社のお客様に輻輳崩壊の仕組みを説明する時に作った資料なのだが、4G時代に私が作った資料だ。
コンピューターの1から2に向かってパケット送る。受信側がパケットを受け取ったという通知を送る。パケット2をコンピューター1がコンピューター2に向かって送る。その時に無線なのでデータが壊れて受け取れなかった。続いてパケット3が届く。パケット4も喪失してしまった。パケット3は受け取ったという「アクノレッジ(通知)」を送る。ところが、受け取ってないパケット2やパケット3に関しては、もう一度送って欲しいという再送請求をかける。これはTCPIPプロトコル上の再送請求で、輻輳が崩壊するという説明になっている。
 

VoLTEの再接続請求による輻輳崩壊とは少し違うかもしれないが、コンピューター上の通信のやりとりは、送り手と受け取り手の間で、「小包を送った」「受け取ってない」「また送った」「受け取った」とお互いずっと通話をしているので、少しの間通信が途切れると、通信品質を保つために、通信の途中でデータが無くならないように、再送請求をかけるパケットと、再送するパケットで大変混み合うことが発生する。


■ KDDIの辻褄が合わない説明

 KDDI側は途中で辻褄が合わないことを発表している。それはVoLTEのトラフィックのルート変更を実施中にトラフィックが普通になってしまった。その間にいろんな信号、接続要求が大量に発生してパケ詰まりが起こった。
 

それでプロセスのリセットをかけて、この信号接続要求の制限、流量制御は交通制御で、今までは信号で自動的に行われていた赤信号、青信号、緑信号で自動的に送られてきたデータを、人の手で皆さん今は交通制限をしているから待ってくださいと言って、手旗信号で道路交通を整理するのと同じようなことをやったと言っている。
 

そうしているうちになぜかデータベースが壊れたと言っている。データ不一致修正対象を実施していると書かれていて、私はずっと聞いていて、そこで何かおかしいなと思っていた。
 

輻輳が発生して加入者のユーザーデータベースも壊れたかのような説明は、少し繋がらないと思った。ルーターの輻輳が崩壊したのと、データベースが同時に壊れたというのは関係が無い。ここが全く理解できない。
 

この輻輳崩壊を私たちの身近なことに例えれば、首都高速と東名を繋ぐ東京インターで事故が発生した。そこで渋滞が起こった。そうしたら日本中の信号システムが壊れたと言われているのだ。何かおかしくないかと思う。

■ 犯人はある政治家だった!? 

実は裏でかなり政府が隠蔽工作に走っている。KDDIが隠蔽工作をしたというよりは、KDDIはインフラ事業者なので、総務省、国には逆らえない。この国に逆らえない何かが実は裏で起こっていた。インフラ事業者は国が決めたことに全然逆らえない。KDDIが悪いのではない。裏で悪さしている政治家がいるのだ。
 

この裏で何が起こっているのかと言えば、いま日本で深刻な電力問題がこれに絡んでいる。犯人は誰なのかと言えばあの人だ。答えを言ってしまうと、電力が足りないのにEV車を推進し、熊本の半分以上の電力を使うと言われているTSMCの工場を誘致しようとウハウハしているあの大臣だ。

IR三羽ガラスのあの大臣が喜び勇んでいろんなことをやっているので、その影響が波及して波及して波及して今回の事件に繋がっているのではと言われている。
 

そしてこの内容はちょっとyoutubeで話しづらいので、明日のメルマガで詳しくご説明したいと思う。


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