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鈴木宗男氏が政府に怒り。「パンデミック条約で国家主権が守られる?」

2024/05/16

https://www.youtube.com/watch?v=dKGJwhQQZLY

今日、WCH議連の第7回目の会合があった。通常、省庁の方は一時間ぐらいしか時間を取ってくださらないが、原口一博議員のお力で2時間も時間を取っていただけることになり、かなり深い議論を交わすことができたと思う。

特に昨日、薬害エイズ問題のことが報道された関係もあって、川田龍平先生もご参加くださり、いろいろと意見を出してくださった。

そして、今日も鈴木宗男先生が精彩を放っていたなと思う。もちろん、林千勝先生もすごいし、WCHの村上先生もすごい。井上先生もすごい。山岡先生はアメリカの判例を引っ張り出してきてすごい。吉野先生もすごい。
吉野先生は、ウイルスに関する特許はかなり前から出ている。おかしいということをご指摘され、このウイルスは本当にナチュラルなものなのか、アーティフィシャルなものではないのかをかなり切り込まれて、とても議論が白熱した。

私の隣にお座りになっていたのが田中陽子先生。そして今日は宮川先生ともお話しをさせていただいて、これだけ多くの著名人や識者の方が集まり議論ができる場を取り持ってくださった原口先生や事務局の神谷さんなど、いろいろな方のおかげでこのような場ができている。私たちが厳しい意見を出しているにも関わらず、対応してくださっている外務省や厚生労働省の方に本当に感謝したいと思った。

今日のパンデミック条約に関する質問では、鈴木宗男先生がとても怒っていた。なぜかというと、外務省から「パンデミック条約で懸念されている問題として、国家の主権が侵害されるのではないか、国益を損じるのではないかと指摘されているけれども、そのような心配はない」という説明が出てきたからだ。
「国家の主権だとか国益の話をするな。そんなの守られて当たり前だ。そうやって国家主権が守られているとか、国益が守られているというような話をしてごまかすのはやめろ。」と、とても強くお怒りを表明されていたが、本当にその通りだなと思った。

国家の主権は守られて当たり前であり、国家の主権は守られているけれども憲法と相反する条約だからおかしいのではないかと、我々は言っているのだが、憲法と相反する条約を結んだら、私たちの国の主権を軽んじているという話である。主権は守る、主権は守ると、その話自体がおかしい。

私は、パンデミック条約のことも質問したが、どちらかというと主に「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」に関する質問をした。これは5月7日締め切りでパブリックコメントが募集されたのだが、パブリックコメントの開始が4月24日、そして締切日が5月7日という、たったの2週間しかなかった。しかも連休前にさっと出すことを、またやったのだ。
最近の政府のパブリックコメントは連休前に出してくる。連休の直前にさっと出して、早めにさっと締め切ることをやるのだ。

今回のこのパブリックコメントはすごい。19万通ものパブリックコメントが出ているのだ。19万通のパブリックコメントが集まるのは、すごい数字である。それだけ今回の「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」における国民の反発がとても大きかったということだ。

今日初めてお会いした精神科医の田中陽子先生が、私の右隣にお座りになっていた。田中洋子先生も「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」の200ページ近くある書類を読み込まれて、付箋を貼って線を引いていらっしゃったのだが、ものすごくお怒りを表明されていた。

私が一番懸念しているのは、ソーシャルメディア上の情報を国が削除しても構わなくなることだ。これが4月26日のニュースで出ていて、『政府が「誤情報」常時監視 6月にも閣議決定へ 感染症対策の一環で言論統制の恐れも』というタイトルだ。

『政府が感染症対策の名のもとに「偽・誤情報」のモニタリング(監視)を行う方針であることが、4月24日公表された「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」の改定案で明らかとなった。未知の感染症が発生したかどうかに関係なく、平時から「偽・誤情報」の監視を実施する。SNS等のプラットフォーム(PF)事業者に削除等の対処を要請することも想定している。』という内容だ。本当にそれをやろうとしているのである。

こちらの『新しい「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」各分野の取組(案)』、その2ページ目に、各分野の「準備期」、「初動期」、「対応期」の内容が書かれている。
(※内閣官房HP、第11回新型インフルエンザ等対策推進会議の資料2-2参照)
 
②情報収集・分析(準備期)
・  関係機関との連携強化含む感染症インテリジェンス体制の整備やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
・  平時からの情報収集・分析及び有事に収集・分析を強化する情報や把握手段の整理
 
③サーベイランス(準備期)
・  感染症サーベイランスの実施体制の構築や電子カルテと発生届の連携に向けた検討を進めるなどのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
・  平時からの感染症サーベイランスの実施
 
こうやって国民を監視していくということだ。
 
また、
 
④情報提供・共有、リスクコミュニケーション(準備期)
・  感染症危機に関する理解を深める
・  リスコミの在り方の整理
・  体制整備
 
と書いてある。
 
そして対応期になると、感染症サーベイランスの体制強化をするようになっている。
対応期には「適切な感染症サーベイランスの実施体制への移行」であるとか、「リスク低減のパートナーとして、適切な行動につながるよう促す」とういうような文言が入っていて、いったいこれはどういうことなのか、彼らの情報収集や分析の先にあるものは何なのかが、ここでははっきり書かれていないのだ。

私は次のように質問した。
 
1.「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」において、感染症サーベイランスや感染症インテリジェンスという言葉が見られるが、こういった文言がパンデミック条約の中身とかなり似ている。
この「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」の項目②「情報収集分析」、項目③「サーベイランス」の中にデジタルトランスフォーメーションの推進とあり、外国機関や外国政府との情報共有をするということだが、この外国機関にCIAのような諜報機関と情報が共有される可能性はあるのか。
外国政府の中に中国やロシアなどが含まれるのか。
 
2.項目④「情報提供・共有、リスクコミュニケーション」においては、偽情報・誤情報の流布を防止するために、SNSプラットフォームの削除要請を本当にするのか。
 
3.鈴木宗男先生が国家主権や国益は当たり前だとおっしゃっていたが、このいわゆるパンデミック条約やIHRの改正案において、国家主権や国益を守っていると言いながら交渉内容は非開示であるというのはおかしいのではないか。
なぜならば、国家主権を守っているのであれば、国家主権といっても我が国は民主主義国家なので、主権は国民にある。国民主権であるはずなのに、この民主主義の基本が守られていない。
民主主義の基本というのは手続きのはずだ。手続きをとるのに対してトランスペアレンシー(情報の透明性)、そしてアクセシビリティ(情報のアクセス可能性が高いこと)が、民主主義国家の根幹であり必要なはずだ。
ところが何も守られていない。国民主権のはずなのに、IHRもパンデミック条約も交渉内容を開示しないとはどういうことなのか。

2.については質問したつもりだが、3.の質問の際に頭に血が上ってしまったので、少々記憶が曖昧だ。落ち着いて質問をしようと思っていたのだが、山岡先生から「深田さん、最初は冷静に質問しているように見えたけど、だんだん頭に血が上っていましたね」とご指摘をいただき、本当にそうだなと思った。

その3.の質問の時に例え話をした。
少々おかしな例えだが、結婚していて夫が夜な夜な帰ってこない。朝帰りする夫に、あなた昨日何やっていたのと言っても、妻と子供を愛しているから信じてくれ、君と子供の権利は守られているから信じてくれと答える。妻が携帯を見せてと言っても、携帯は見せられないけれども僕のことを信じてくれ、僕は妻と子供を愛していると答える。やましい事がないのであれば携帯を見せてよという、浮気をしているかもしれない夫を問い詰める夫婦喧嘩と同じようなことが、いま国民と国家の間で起こっている。これがおかしいという話だ。

夫婦喧嘩はプライベートな関係だから、そこに手続きというのはない訳だ。どんな手続きをしなければいけないということは決まっていないのだけれども、少なくとも、条約を締結するのに我が国の政府が、外国政府や外国の機関に対して、どのような書面を出しているのか交渉内容を開示しないというのはおかしい。交渉内容を開示しないのに、君たちの権利は守られているから信じてくれと言われても、やましいことがないのであれば交渉内容を開示しなさいよとなる。こういう議論をずっとしていることが、そもそもおかしいということを、お話しした。


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