インベストインキシダで日経平均株価暴落!?
2022.05.11
https://www.youtube.com/watch?v=11qv45umJCw
5月5日に岸田首相が訪英して、金融シティに向けて「インベストインキシダです」と発表したことが話題になっている。
■ 首相の「インベストインキシダ」発言で株価暴落
その発表後の9日になんと日経平均700円の爆下げ、10日には最大500円安まで行った展開が話題になった。
ネットでは「インベストインキシダです」と言ったことが話題になっていて、「インベストインキシダDEATH!(岸田の死に投資)」とヤジられている。「岸田の死に投資」とか言われて、その後に日経平均が暴落しているので、ツイッターでお祭りになっていた。
岸田首相の「インベストインキシダ」というのは資産所得倍増計画。所得倍増計画をもじった資産所得倍増計画らしい。
岸田首相によるとこの10年間でアメリカでは家計金融資産が3倍 イギリスは2.3倍になったのに、わが国では1.4倍にしかなっていない。それなので資産所得を倍増するぞ。そして皆でお金持ちになるのだという意気込みを見せている。
だがちょっと待て。
資産が無い人はどうしたら良いのか。
私共のようなロスジェネ世代は一体どうしたら良いのか。派遣社員、パソナの派遣をやっている人たち、非正規雇用の人たちは貯蓄もままならないのに、その存在は無視して金持ちが頑張って投資して、更にもっとお金持ちになってくださいのような話をした。それをドヤ顔でしてしまった。
そもそも、諸外国は金融所得が増えている。金融資産を増やすためには、本来、十分な所得があって、それを貯金してさらに投資ができる。しかし日本は所得が上がっていないのだ。
ダイアモンドオンラインの記事を見ると、日本は所得、平均賃金横ばいで、なんと2015年に韓国に抜かれてしまったという記事が出ている。韓国は置いておいても、よその国はやはり上がっているのだ。カナダもアメリカも上がっている。
日本はこの中で全く所得が上がってない。平均賃金も横ばいなのだが、投資をして金融資産を増やす前に、投資する金が無いのだ。そういう人たちは一体どうするのだ。
岸田首相はやはりお坊ちゃまだ。給料が低いという人たちの存在を知らないかもしれない。そういう岸田首相の意気込みに冷水を浴びせかけたのが、松野官房長官の話題になっているこちらの発言。
9日午後の記者会見で5日の岸田首相の「インベストインキシダ」の発言に対してどう思うのかと質問に対する回答だ。
■ 株価暴落に拍車をかけた官房長官の増税発言
これは何を言っているかと言えば、「インベストインキシダ」は、なんと国民の預貯金を投資しろと言う。えっ、私たちのお金ですか。私たちのお金を投資するのですかみたいな話なのである。
そして松野官房長官はここで、それは大事だ。でも増税も大事だ。そうじゃないと不公平だ。お金持ちばかりがお金持ちになるのは不公平だ。金融資産所得に増税しないといけないと言っているのだ。
それがまた日経平均の動向に影響を及ぼしている。この5月5日に「インベストインキシダ」と言う発言があって、ちょっと下げるのだが持ち直す。でもやはり下げてしまう。そうしたら9日の午後に、松野官房長官が金融所得増税だみたいなことを言ってまた下げる。
ここ数日ツイッターで話題になっていて、なぜとどめを刺すのだ。岸田さんがなんだなんだとか。この松野がひどいとか。何なんだこのコンビはとか。投資してくれと言いながら、投資したら増税だとは、なんだこのコンビはとツイッター上ではお祭りになっている。
これは岸田首相がバカとか、松野官房長官がバカとかいうのではない。
松野さんは安倍派で松下政経塾出身なのだ。「インベストインキシダ」というあの演説は、安倍さんのアベノミクスに投資してくれを真似している。金融資産所得倍増計画とか、過去の首相たちの良いとこ取りを、パクってやり直している。それを安倍さんは少し快く思わなかったのかなと思われる。
「インベストインキシダ」の足を引っ張りたいと思う人がいて、安倍さんの真似をして目立とうとするなよと、足を引っ張っているのかなと思う。あほとか馬鹿じゃなくて、単に性格の悪い人達が何やら暗躍しているような雰囲気がある。
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