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焦るディープステート? 露ルーブルは金本位制を目指すか

2022/07/27

https://www.youtube.com/watch?v=_5vpqU_tdbs

■ ロシアは金本位制を目指すのか

ここ数ヶ月、ロシアはルーブルを金本位制に移行するのではないかといった噂、市場の観測が出ていたが、どうやら本命は別のところにありそうだ。

週刊エコノミストオンライン
『ロシア金本位制はドル基軸に打撃』を与えるという相場研究家の記事だが、ロシアのル
今年の3月にーブルでの金買取りを発表して、ルーブルの価格が一気に上がった。金の買取価格から算出した理論時近辺まで、ルーブルが買われたというニュースが出ている。

これだけではなく、ニュースが幾つか出ていて、
『ロシア、金本位制復帰検討 実現なら1世紀ぶり』というJIJI.comのニュース
ロシア大統領府は4月29日通貨ルーブルと金やその他商品の交換比率を固定することを検討していると明らかにした。ベスコフ大統領報道官が記者団との電話会見で、この問題をプーチン大統領と話し合っていると表明した、とロイター通信が報じた。

ロシア金本位制を目指すのかと言われていて、この金本位制はおそらくロシアは自分たちの通貨が制裁で価値がダダ下がりするのを止めるために、金との交換比率を一定にすると最初に言って、次は金本位制になるからロシアのルーブル最強だとほのめかして、このルーブルの通貨の価値を操作していたと思う。

この金本位制は通貨と金を一定の固定比率で交換する制度なので、投資家からすると安心感がある。

今の管理通貨制度は中央銀行が、自分たちが持っている資産とは関係なく、お金を刷りまくれるので、実は通貨の価値の源泉、裏付けになる担保がまったくないようなものを我々は使っているのだ。

今の管理通貨制度における通貨とそんな中で金本位制の通貨が出てきたら、もしかしたらルーブルがめっちゃすごく強くなるという思いを投資家に抱かせて、ロシアは欧米諸国にジャブを打っていたという形になっている。


■ 新世界石油秩序グループで脱炭素利権と戦う


ただし金本位制などが本当にできるのかと言えば、難しいのではないのかと言われていた。

金保有 2022-07-27 194041


これが世界の中央銀行の法的機関の金保有量ベスト10だが、レッツゴールドさんのサイトから引用させていただいている。この金の保有量のベストテンはアメリカ、ドイツ、IMF、イタリア、フランス、ロシア、中国、スイス、日本、印度というランキングになっている。

ロシアは2300tぐらいしか持っていないので、今の価格からすればだいたい18兆円くらいにしかならない。これぐらいの量だと金本位制にしたときに、今のルーブルの値段がめちゃくちゃ上がってしまうことになる。

そうするとルーブルの価格が安定しなくなるので、逆にやらない。保有量が少なすぎると言われていた。それなので金本位制にするというのは制裁に対する軽いジャブだという見方が市場では言われていた。



そんな中でプーチン大統領は、新たなジャブを打ってきていた。
『プーチン大統領、BRICSでバスケット方式の準備通貨開発を作業』というニュースが流れている。新興5ヶ国BRICS、ブラジル、ロシア、インド、チャイナ、南アフリカの新興5カ国は、通貨バスケットに基づく準備通貨の開発で作業を進めている。

ロシアのプーチン大統領がBRICS首脳会議に先立つテレビ演説で語った。この中でプーチン氏は中国とインドに対するロシアの石油輸出は著しく増加していると指摘。中国とはロシア車の流出増加で、インドとは同国の小売りチェーンのロシア市場参入について、それぞれ協議をしていると述べた。

これを見ている限りは金本位制ではなく、今ロシアの戦略としてはBRICS、新世界石油秩序のグループを作り、新世界秩序の脱炭素利権と戦うグループを作り、やはり化石燃料だ。石油で良いのだというグループで集まって、脱炭素利権を潰そうという動きを、どうも見せていると思う。

その中で新世界秩序、脱炭素利権グループは金融の仕組みを作っている人たちが多いので、自分達の通貨が攻撃されるだろうと、もうとっくの昔に見透していた。

それに対抗するためにブリックスの通貨を準備通貨として準備して、自分の国の通貨を守ろうという構想に、今ブリックスの国々が賛同し始めている。そういう新しい展開になっている。

これが単なるロシアとウクライナだけの争いというよりは、エネルギー利権を中心として、世界がどんどん割れていく。そして対立の溝が深まっていくような、そういった様相を見せている。


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