見出し画像

【拡張性VS限定性】アイドルグループの推し方は男女でこんなにも違う!

男性と女性では同じ「アイドルオタク」でもその推し方には大きな違いがあります。
今回はそれぞれの推し方にフォーカスを当てて見ていきたいと思います。

推しに対する男女の推し方の違い

女性にとって推しはバブちゃん。母性が溢れ、思わず子供を見るようなまなざしになることがあります。
ご飯を食べているだけで、周りと交流しているだけで、むしろ生きているだけで「偉いねぇ~」という感情が湧き出てしまいます。
そんな想いが行き過ぎて「母親面しないでくれ」といわれてしまうことも。
推しを「この子」と表現するときは大体息子、身内のような感覚になっています。

一方、男性にとって推しとは性的対象のひとり。
魅力的な女の子として見るまなざしから逃れられないのです。
推しを「この子」と表現するときは第三者的感覚で、そこに娘や身内のような感覚はありません。

アイドルグループに対する男女の違い

女性にとって推しが所属するグループとは推しを成長させてくれる場所。
ときには良きライバル、ときには切磋琢磨する仲間となり、推しを輝かせてくれる他メンバーにも興味があります。
そのため、関係性や成長を見届ける過程でカップル推し、箱推しになる可能性が高くなります。

男性は推しのグループの中での位置づけや他メンバーとの関係性には興味がないことが多く、どこまでいっても個人と個人の限定的な関係として捉えられています。

グループアイドルの推し方に対する男女の違い

グループアイドルの推し方に対する男女の違い

女性は単推し、複数推し、カップル推し、箱推し、誰でも推しなど推し方にこだわります。
箱推しはただのミーハー、誰でも推しはいわゆるDD(誰でも大好き)な節操なし、など推し方に関する会話が自然に行われることも多いです。

男性は単推し、複数推し、箱推しなどの概念が分かりません。
言葉を選ばずに言うと、キャバクラ、風俗店で「いい子が揃っている」的な感覚なら箱推しを理解できるかもしれませんが。

推しができると同時に起こる外界への変化

女性は推しが出来た瞬間、所属グループ、ファンダム、推しと関連する団体といった世界が開けます。
「推しが大切にしているものは私も大切にしよう」という意識が生まれ、推しの周辺一帯を好意的にみなします。

一方、男性からすると自分と推しだけの限定的な世界となっており、外界はほぼ気になりません。
個人で勝手に推すのが基本となっており、偶然気の合うファン同士で意気投合することはあるものの進んでコミュニティに所属しようとは思いません。

自分の所属するコミュニティへの視線への感度

女性は自分の所属するコミュニティが外野からどう思われるかを常に気にかけており、逸脱行為を戒める自治ルール(学級会)が自然発生的につくられます。
何か問題を起こした人やモノの情報はものすごい速さで拡散され、議論され、やがて終焉を迎えます。
「炎上した人やモノについて問題視し、苦言を呈するまともなファンもいる」ということを知らしめることにより、自浄作用が機能しているとも言えます。

男性は自分の気持ちを何よりも大切にしており、推しや他者からどう思われるかあまり気にかけない、または気にかけても行動に移しません。
自分が所属するコミュニティで何か問題が起きていたとしても個人間での問題と捉えられ、議論の対象にはなりません。

少し前に話題になったこちらのツイートとそれに関連した言説が男女間での推し観の違いをよく表していると言えるでしょう。

推しに会いに行く時の服装、女性にとっては最大限オシャレするのが最低限の礼儀であり周りに推しのファンがブスだと思われるのは申し訳ないという横の意識があり、男性にとっては普段通りで行くのが普通で見た目に金使うぐらいなら推しに出費するのが礼儀という風潮、まるで文化が違って興味深い

https://togetter.com/li/2076713

身なりを整えずに推しとの接触イベントに参加するなんて、女性からしたら天と地がひっくり返ってもあり得ないのですが、なぜか男性は平気でそれをしてしまう…。

まとめ

女性オタクは、男性グループに推しができると、グループ内の他メンバーと関係づけて推すようになります。
特定のメンバーと絡んでいるときに推しがいっそう輝いて見えることや先輩後輩など社会的関係性(身分)に敏感に反応する傾向にあります。
最終的に所属事務所に対して興味が湧き、どんどん推しに関係づけられてしまう拡張性があります。
(例外として、女性が女性アイドルを推す場合は単推しになりがち)

また、推しが出来た瞬間、推しを媒介としたコミュニティが生まれます。
そして外界から自分の所属するコミュニティがどのように思われるか?という視点も同時に開かれます。

推しの炎上、結婚、スキャンダルにも屈することなく推し続ける修行のような教団的なコミュニティやチケット争いのときに使用される「徳を積む」という概念などに表れています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?