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富士通デザインセンター「Sustainable Sense」イベントレポート -どうすればこの世界はより良くなるのだろうか

2024年2月19日~22日、表参道のギャラリーにて、富士通デザインセンターExperience Design部(以下、EXD部)は、招待制のイベント「Sustainable Sense」を開催しました。
社外のお客様をはじめ、富士通社内のBP(ビジネスプロデューサー)、経営層、デザイナーなど、たくさんの方がギャラリーを訪れました。

「Sustainable Sense」会場

 
EXD部はデザインセンターの中で、主に社外の顧客に対してデザインサービスを提供しています。イシューをとらえ(WHAT)、解決に導く具体化を提案し(HOW)、優れたアウトプットを生み出すことによって、社会実装を目指すチームです。
モノづくりへの深い洞察と実績、そして新領域に向かう挑戦心を兼ね備えたチームとして、さまざまな案件に取り組んできました。
 
われわれ、富士通デザインセンターの取り組みのひとつに「デザインによる社会課題の解決とエコシステムの構築」があります。今回のイベントはそのゴールに向けた一つのアプローチです。



想いを共有し、対話を深めるデザイン

今回のイベントでは、さまざまな領域(素材循環、フードロス、防災、街づくり、など)における「問い」とビジョン(望ましい未来)、ビジョンを支えるプロトタイプを7つ展示しました。

これらのプロトタイプからは、富士通の持つ技術やソリューション、これまでどんなデザインを世に出してきたのかといったことは読み取れません。今回、あえて「問い」を展示したのはなぜでしょうか。
EXD部の担当マネージャー、滝澤に話を聞きました。

「今回のイベントの目的は、世界をより良くする『問い』を皆さんと共有することです。それぞれの問いに応えるプロトタイプを制作しましたが、この展示をきっかけに商談をまとめたいとか、デザインスキルやソリューションを知っていただきたくことを主目的にはしていません。

むしろ、この『問い』に対して、お客様や社内の他部署の方が持つビジョンや想いがどのようなものか、それを我々は知りたいのです。展示してある『問い』やプロトタイプはお客様の内にあるビジョンを引き出す装置のような役割で、みなさんがそれぞれのブースを前に、この世界について考えを深めたり、対話を深めることが狙いです

来場者と「問い」を共有する試みは予想以上の成果を挙げました。たまたま同じタイミングで来場した初対面のお客様同士が、一つのプロトタイプを挟んで議論したり、お互いの課題感を話し合ったりしたシーンもあったそう。会場に用意されたディスカッションエリアにたどり着く前に対話が盛り上がってしまった、ということも多かったようです。

EXD部が富士通とお客様、またお客様同士が持つ技術を繋いだり、EXD部が持つクリエイションを掛け合わせたりして、世界のあるべき姿を描き出す、そんな場面はもうすぐそこかもしれません。

Sustainable Senseで展示された「問い」とプロトタイプ


「Sustainable Sense」で展示された問いをご紹介します。

どうすれば私たちは使い捨てを減らし、モノを大切に長く使えるだろうか

素材循環の一例としては、
「どうすれば私たちは使い捨てを減らし、モノを大切に長く使えるだろうか」という問いを立てました。
単一素材化や簡易分解性などの新しい設計思想が根付き、私たちの暮らしの道具が一新している世界を描いています。

どうすれば私たちは災害時に自分ゴトとして危機を強く感じることができるだろうか

また、公共防災の一例としては、
「どうすれば私たちは災害時に自分ゴトとして危機を強く感じることができるだろうか」という問いを立て、誰もが災害時に避難誘導を直感的に感じることができるインフラの未来を描きました。


 
「Sustainable Sense」は終わりましたが、私たち富士通デザインセンターが、より良い世界をつくる活動はまだ始まったばかり。
様々な企業がもつ技術や想いを引き出し、繋いで社会に実装するという大きなチャレンジは続きます。
 
以下の記事はEXD部とお客様との共創の事例です。今回のイベントレポートやこれらの記事を読んで興味を持った方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。


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