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日比谷公園の花壇と山種美術館の西洋画

「ムーヴマン」って誰?

私のようにたくさん歩く人のこと?

2024年5月1日(水)、最初に「日比谷公園で花を見て」次に「山種美術館で絵を見る」という計画で出かけたら、

あいにくの雨。

それでも、地下鉄を竹橋駅で降り、皇居周辺を傘をさしながら歩いて、

東京駅を過ぎ、
木に囲まれた日比谷公園へ向かって歩き、
日比谷公園にたどり着くと、

日比谷公園では「Playground Becomes Dark Slowly」(花と光のムーブメント)というアートイベントが行われていました。


アートイベントは、

高さ7m以上の巨大な壺が光り、
花畑の上に(晴れていれば)
寄りかかれるハンモックがあり、
池には花の灯籠が浮かぶ、
(ただし4/27、5/4、5/11のみ)

という「光と花のムーブメント」でした。天気が良ければ賑わって、壺やハンモックにも「ムーブメント」を感じたことでしょう。


一方で、バラの花壇を見てみると、

「サイレントラブ」
「ヒーリング」
天津乙女あまつおとめ
万葉まんよう
「パルファンダムール」

などなど、日比谷公園の花壇の手入れが行き届き、バラが美しく咲き誇っていました。



さて、バラを見て回った後は、地下鉄で日比谷駅から恵比寿駅まで移動して、

山種美術館へ行きました。

山種美術館の特別展「花・flower・華 2024」、「花」にまつわる日本画と西洋画が展示されています。


例えば、奥村土牛とぎゅう(1889-1990)の代表作、お寺のしだれ桜を描いた「醍醐だいご」、


渡辺省亭せいてい(1851-1918)の、今にも枝が揺れて雀が飛び立ちそうな「桜に雀」、


ここからいくつかは、山種美術館のXをリンクして、


福田平八郎(1892-1974)の高精細な「牡丹」、


山口蓬春ほうしゅん(1893-1971)の絵の上にうっすらと粉をまぶしたかのように不思議な質感の「なでしこ」、


そして、西洋画、梅原龍三郎りゅうざぶろう(1888-1986)の「薔薇と蜜柑」、壺は作者が気に入っていた「万暦ばんれき赤絵あかえ」という中国の古い陶磁器です。


最後に、

次の西洋画は、中川一政かずまさ (1893-1991)の「薔薇」という作品郡です。中川一政は「薔薇」という作品を多数描いているのですが、今回、山種美術館で展示されていた作品はネットに公開されていないので、似たような作品をリンクします。

1973年の作品、

1979年の作品、

1990年の作品、


絵が動いて見えました?


というのも、中川一政は次のように語っていたのです。

私は薔薇ばらをかく。向日葵ひまわりをかく。

しかし、私は薔薇をかいているのではなく、向日葵をかいているのでもない。

それらの形、色をかいて、ムーヴマンをかいているのだ。

白山ミュージアムポータルサイト
展示会ポスターのpdfファイル
(「日は東より出づ」)より


「ムーヴマン」はフランス語、英語のムーブメントのことで、美術の用語としては「見る人に動きを感じさせるような描き方」なのでした。



読んでいただき、ありがとうございます。

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