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MOKAチョコレートの非凡なるネーミングセンスについての考察

良い。非常に良き。
MOKAチョコレートをオススメしたい。

私のnoteでも度々登場する「こしさん」が作ったブランド、それがMOKAチョコレートです。

こしさんらしいこだわりが至るところに散りばめられていてとても良きなのです。

MOKAチョコレートの商品は2つ。
まずは「vivit!」というチョコレート。味はピスタチオ×柚子、ロゼ×フランボワーズの2種類。

そして「YAMITUKI」というナッツチョコレート。
味は2種類でブロンドチョコレートを使用した「ブロンドベアー」と、ビターチョコレートを使用した「ブラックマ」

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まずこのMOKAの素晴らしい点として、そのネーミングセンスが挙げられる。

「vivit!」はビビッと来るとビビットカラーをかけたネーミングだろう。
「YAMITUKI」に関しては、やみつきになるからこの名前にしたとのこと。

この一見安直に感じられるネーミングこそ、次世代を担うスイーツブランドにふさわしいのではないかと思わずにはいられない。

スイーツ好きの方は分かると思うのですが、人にオススメのパティスリーを紹介するときによく言われる言葉として「横文字で店名が覚えられない」がある。

個人的な偏見を盛り盛りで言わせていただければ、「パリセヴェイユ」「ラヴィエイユフランス」あたり、ヴェとか日本語ではまず発音しないような音が入ると一回では覚えられない。
(パリセヴェイユもラヴィエイユフランスもめちゃくちゃ美味しいので、これを機に店名を覚えて行ってほしい)

それに比べてMOKAはどうか?
ビビットはどうか?
YAMITUKIはどうか?!

なんて覚えやすさなんだ!昨日の晩ごはん、そして明日の昼食も思い出せない俺ですら一回で覚えた!
これは安直なのではなく、シンプルかつインパクトのあるネーミングだと言えるでしょう!
そのあまりの潔さ、シンプルさ、大胆さは江夏豊や藤川球児のストレートを彷彿とさせる。

様々な球種がある野球において結局1番カッコいいのはストレートなように、子供のときは超サイヤ人3が1番カッコいいと思ってたけど、大人になるにつれて超サイヤ人2が1番カッコいいと思うように、精神性が醸造されるにつれ洗練されたシンプルなものを好むようになる。

MOKAはまさにそれ!
全年齢的な親しみやすさを感じさせながら、チラリと光る大人のダンディズム。そこにこそこしさんのこだわりが見え隠れしているような気がしてならない!もしかしたら俺の気のせいかもしれない!

さらに言えば「YAMITUKI」!!!
こいつは特に素晴らしい!!!

皆さまはこのネーミングに隠されたトリックにお気付きでしょうか?

そう。やみつきのスペルは通常「YAMITSUKI」
しかしこしさんはあえての「YAMITUKI」

「やみとぅき」だ。

やみとぅき。なんて可愛い響きなのでしょう。

MOKAのインスタのプロフィールにはこう書いてあります。
「可愛い×美味しいチョコレート」と。
常に「kawaii」を意識しているこしさんらしさが全面に出たネーミングなのです。
このさり気ないところで自らの色を表現するやり方には芸術家や建築家がよく使う「細部にこそ神は宿る」と言う言葉を思い出さずにはいられない。これはトップパティシエの杉野英実シェフも使われていた。

ここ日本に置いてパティシエをアーティストとして認識、もしくは自認している人がどれほどいようか。それほど多くはないはずだ。
トップパティシエにはアーティストとしての意識を持っている方もいる印象だが、逆に言えばトップパティシエでないとアーティストの意識というのは持ち合わせることはできないように思う。

そういう点で考えればこしさんはやはりトップパティシエなのだ。

あぁ。すごい。なんてことだ。
まだだ。まだ実際にチョコレートを食べる前に、ネーミングだけでここまでの凄みを表現してしまうなんて。圧倒的過ぎる。時代がこしさんを選んだのか、それともこしさんが時代を選んだのか。
おぉメシアよ。こしさんこそが3000年待ち焦がれた救世主なのでしょうか。アーメンアーメン。

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ちなみにYAMITUKIの「ブロンドベアー」と「ブラックマ」も個人的には見逃せない。

なぜブラックベアーではないのか。
ブラックマはほとんど「リラッ○クマ」ではないのか。

このあたりに関してはどれほど考察してもそれらしき答えが思いつかないので、おそらくなんとなくこうなったんだと思われる。
「ロジックにばかり縛れるな。自分の感覚に身を委ねることも必要だ」という現代社会へのアンチテーゼなのかもしれない。
ともかくMOKAには強いメッセージ性があることは理解できた。明日を生きるためのヒントが散りばめられていると言い換えてもいいかもしれない。

さて、ネーミングセンスの素晴らしさを語り尽くしたところで、続いて味についてお伝えしたい。

お伝えしたいのはやまやまなんですが、それを書くにはこの余白は狭すぎる。

ひとこと、「うまピヨ」であることは間違いないということだけお伝えしておきます。

それでは!

※次回の予約受付は10月頭を予定しているそうです。


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