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長岡まつり大花火大会にて

先週、長岡まつり大花火大会に行ってきました。

個人的に花火が好きで、日本三大花火大会(長岡、大曲、土浦)には行ってみたいと以前から思っていました。今回、日程が合った長岡に家族で行くことができました。

約2時間にわたる39の大型花火の演目すべてが素晴らしく、たいへんな迫力でした。しかも、これが2日間で2回行われるというので驚きです。今回の花火見物では、仕事に関連して考えさせられることがありました。

旅行会社によるバスツアーで昼前に都内の指定場所に集合し、バスで出発。花火の打ち上げ開始は19:20。花火会場の駐車場到着は、平均的な道路事情を勘案して16:30頃、そこから座席の指定エリアまで20分程度徒歩で移動と聞いていますので、旅行会社もかなり余裕を見ています。

しかし、15:30頃に新潟県に入ったところで発生しました。高速道路の横転事故。後でニュースを調べてみたら、男女2人が乗った軽乗用車の単独事故で、2人とも病院に搬送されたものの命に別状はないとありました。休暇シーズンは普段車に乗り慣れていない人も車を利用するため事故が増える傾向がありますが、今回もそうかもしれません。車の運転は本当に注意が必要だと痛感します。

さて、命に別状がないのはよかったのですが、バスは高速道路の中で完全に止まりました。当初は、単なる道路渋滞で「もうすぐまた動き始めるだろう」と思っていて談笑していた乗客も、20分過ぎたあたりから不安になってきます。そして添乗員から「情報の確認がとれ、事故で通行止めとなっているようで、動けません」というアナウンスがありました。

「遅れたらどうしよう」「せっかく1年で最も楽しみにしていた日なのに」などなど、人によって口をついて出てくる声は様々です。頻繁に立ち上がって、道路の前のほうが動き出しているかどうか見ようとする人もいます。

前々回に、「自分の課題と自分以外の課題とを分ける」ことの大切さを取り上げました。まさに、「バスが間に合ってくれるかどうか」は自分の課題ではありません。バスがいつ動き出してくれるかを気にしてストレスを感じても、大勢にはまったく影響ありません。こういう時こそ自分の課題に集中することが大切だと思います。

私もしばらくは、「これで間に合わなかったとしても、ツアー代の返金はないよなあ」などと考えても意味のないことで頭がいっぱいになりそうでしたが、今できる自分の課題に集中しようと思い直しました。この場面で役に立ったのが、持参した書籍でした。

山間部の高速道路のため、スマホはWifiもモバイル通信も電波が入りません。よって、スマホを使って何かの作業をすることができません。私は、電波も悪いところもあるだろうからと想像して、「一度は読んでみなければ」と思って買ったものの読んでなかった書籍「武士道」(新渡戸稲造氏著)を持参していました。この時間にさっそく読み始めた次第です。(ただし、ツアー複数日を通して同書を開いたのは、この時だけでした・・)

通行止めが解除になり、動き始めたのは約2時間後でした。結局花火会場の駐車場へ到着したのは、18:55。そこから暗がりになった河川敷の土手を歩いての徒歩のため時間もかかり、市長挨拶の後に始まる最初の演目とほぼ同時に指定座席に到着し着座。本当にジャストインタイムになりました。

「駐車場付近にスーパーやコンビニがあり、少し歩くとイオンもある。会場にはほとんど露店がない。到着後はゆったり時間があるのでそれらで食べ物飲み物を買ってほしい。また、不安な人は高速道路の途中に2回立ち寄るサービスエリアで買っておいてもよい」というのが、出発時の車中アナウンスでした。

このことは、申込時の行程表でもある程度推察できたのですが、サービスエリアや現地のスーパーがどういうものか想像できなかったため、対策しておいたほうがよいのではないかと、私は考えました。また、相当多くの人出があるはずなので、いろいろなものが売り切れているかもしれません。そこで、家から飲食物を持参することにしました。

それで、おにぎりやサンドイッチをつくり、ジュースやアルコール飲料、ごみ袋などを当日家から持参したのですが、これが当たりました。2回目のサービスエリアには食べ物は何もなく、現地でもスーパーに立ち寄る余裕はありませんでした。中には、はじめのほうの演目を見送ってスーパーに立ち寄る人もいましたが、私の家族一行はその必要がありませんでした。(周りにまで分けて渡すほどの量はもっていませんでしたが)

想定できる準備はしておいて損はない。

そのことを痛感した次第です。

さて、この高速道路を含めた全行程において、添乗員の動きや仕事ぶりがたいへん秀逸なものでした。花火のオープニングぎりぎりで間に合ったのも、今回の添乗員なしに実現することはありませんでした。本当に感謝でいっぱいで、仕事人として見習うべき点が多々ありました。

どんな動きや仕事ぶりだったのか。

次回取り上げてみたいと思います。

<まとめ>
想定できる準備はしておく。

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