七五調にみる編集の妙
俳句や川柳、短歌などで主に使われているような七五調、あるいは五七調のコピーってリズム感いいですよね。
身近な七五調
たとえば「セブンイレブン、いい気分」も「僕らはみんな生きている」も、あとは手前味噌ですがSmartHRのオープン社内報のタグラインである「誰でも読める社内報」も七五調です。(ワシが育てた)
いろは歌と与謝野晶子がすごすぎる
で、最近感動したのは『いろは歌』や『君死にたまふことなかれ』(与謝野晶子)なども七五調で構成されているんですね。
『いろは歌』
『いろは歌』は、仮名の普及のため一字のかぶりなく散りばめつつ意味のある文としてつくられているだけでなく、それを耳馴染みのよい七五調にまとめているのがすごい。
与謝野晶子『君死にたまふことなかれ』
与謝野晶子の『君死にたまふことなかれ』は、愛する弟の出征に際して、溢れんばかりの想いをただ書き連ねるのではなく、印象的で余韻の残る七五調によって構成することで、記憶に刻まれる作品になっていることがわかります。
編集にもマーケティングにも活かせる、かも
コンテンツ制作に携わっていると色々なタイトルや見出しに触れることになりますが、ウェブという特性上おおきな制約は少なくて、ともすれば伝えたいこと全部盛りになってしまいがち。あとから振り返ると「あんまり記憶に刻まれないつくりだったなあ。」なんて経験も少なくないです。
先人たちが代々努めてきたように、七五調や五七調をはじめとした美しい制約に則ってみると、洗練されることも多いのかもしれません。
もちろん難しさもあります。コンテキストの説明なしにピンとこないような事柄や概念は多々あります。そうなると説明がましいというか冗長的にならざるをえない。
となると、そのコンテキストが自然と浸透していくような仕掛けが必要になってくる。逆に捉えると、自社やその提供するサービスを川柳や短歌なんかにまとめてみたときに、「もっと説明が必要だな〜」と感じるところがあれば、それはブランディングあるいはマーケティングの観点でより良い取り組みの余地があるかもしれない。
と考えるとこれもまた編集者やマーケターの腕の見せどころなのかもしれないなと思ったふじじゅんでした。
いつもお読みいただきありがとうございます! 笑顔で生きる糧になります😍 今後とも🍢ふじじゅん🍢をよろしくお願いします!