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脱毛を推奨するブームが苦手

男性の脱毛が推奨されてどのくらい経つだろう。動画サイトでは脱毛する配信があふれ、一度見ると脱毛していないのは時代遅れと言わんばかりの広告の波が押し寄せる。そういう僕も十年前に脇の脱毛をして脇毛がない。しかし今は後悔している。世の中には性癖というものがあり、体毛はそのジャンルにおいて重要な価値を持つことがあるからだ。

銭湯でさりげなく他人の陰茎(竿)を見ているとある発見をした。若い男性、とくに体を鍛えている男性は高確率で陰毛が無い。陰毛が無いと陰茎の根元が丸見えなのだが、根本の中央(へその直線上)に小さなくぼみを発見した。ひとりだけだろうか。検証をするために複数人の陰茎をさりげなく見たがほぼ全ての人にくぼみがあった。

脱毛している友人と全裸になって陰茎を口淫する際も必ずチェックした。するとあることに気がついた。くぼみは通常時には有るが、勃起時には消えるのだ。これまで数々の脱毛根を見てきたが、くぼみに気がつかなかったのは勃起時によく見ていたからだと気がついた。くぼみだけなら気にしないが、くぼみを中心に左右に溝のようにへこんだ線が入ることがある。それはまるで女性器のようだった。陰茎を視点から逸らすと女性器に見えるのだ。人類の初期設定は女性だと聞いたことがあるが、口淫をしながら僕はそんなことを考えていた。

それ以来、陰毛のない男性が少しだけ苦手だ。これが脱毛根を回避する僕の表立った理由だが本当は違う。率直にいうと毛フェチなのだ。埋もれたい、スリスリしたい、大袈裟にいうとロマンさえ感じる。ロマンの〈ロ〉 の字を漢字の〈口〉に見間違えた人は重症だ。今すぐこのエッセイを離れることを勧める。


推敲をして気がついたのだが〈脱毛根〉という新しい単語…

脱・毛根
脱毛・根

区切る箇所が違っても、それとなく同じ意味になる単語で気にいった。



Podcast | 藤田哲平のアラオネ

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