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犬の不妊手術の時期

動物愛護管理法では「犬または猫の所有者は、これらの動物がみだりに繁殖してこれに適正な飼養を受ける機会を与えることが困難となるようなおそれがあると認める場合には、その繁殖を防止するため、生殖を不能にする手術その他の措置を講じなければならない」と定められています。
つまり、繁殖したペットをまともにお世話できないような人は、不妊手術をして増えないように対策しておきなさいということです。
また、不妊手術をすることで10%〜20%程度寿命が伸びるとも言われています。


適切な時期

子犬に不妊手術をする場合、一般的には生後6ヶ月~8ヶ月頃にすることが推奨されています。
ただ、この時期を超えても手術することの効果はあります。
繁殖防止の目的もありますが、後述する病気の予防にもなります。
しかし、犬種や個々の状況によって他の病気のリスクが高まる場合があります。
ペットの体力や健康状態を考慮した上で、精密検査などをして実施する判断をしましょう。

病気予防

不妊手術をすることで予防できる病気の代表的なものです。
・メス犬
卵巣子宮疾患(子宮蓄膿症、子宮内膜症、子宮がん、卵巣がん)、出産時の産科疾患、偽妊娠、乳腺炎、膣脱
・オス犬
睾丸腫瘍(セルトリ細胞腫、間細胞腫)、肛門周囲腺腫、精巣上体腫瘍、前立腺肥大
・オスメス
伝染性生殖器腫瘍、糖尿病、クッシング症候群、乳腺腫瘍

その他メリット

・攻撃性の低減
・遠吠え減少
・発情時のストレス

手術をした時のリスク

・肥満になりやすくなる
・ホルモン欠乏症による皮膚病
・関節障害
・その他手術時のトラブル

まとめ

不妊手術にはメリット、デメリットがありますのでしっかり理解して行うことが必要ですが、病気のリスクなどを考えると早期に実施しておくことがペットにも飼い主のためにも負担が少なくなります。
ただ、手術の時期、種類などによっては病気のリスクが上がるとも言われていますので個別の状況により獣医師と相談して判断しましょう。

参考 環境省資料
https://www.env.go.jp/council/14animal/y140-17/mat01-2.pdf

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ふじ行政書士事務所
https://fuji-gyosho-office8750.info/

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