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主催ライブ「付加価値」ができるまで

———  ヨーーーシこれで晴れて東京で、人とアカペラができるぞ!とウキウキしながら田舎から出てきたあの日。1年半後にたくさんの最高の仲間に囲まれて、主催ライブができるなんて誰が思っていただろうか。


…クサすぎる書き出しは置いておいて、忘れないうちに今日を振り返る&今後主催ライブやってみたいけど何からすればいいの??みたいな人がもしいたら参考になるかな…?ならないかな…?みたいな意味&感謝の意味を込めて、諸々書き出してみたいと思う。


ライブ概要

以下がフライヤーである。

このデザインは自分でもかなり気に入っている

コンセプトその1 :
各バンド1曲は必ずフカ書き下ろし譜を歌う。
コンセプトその2 :
その楽譜をどのように練習しているか?そもそも作譜ってみんなどうやってるの?など、ライブでのパフォーマンスに至る過程にも注目する。


#00構想

実はこのライブの発案者は私ではない。
去年の夏頃から、あるご縁を頼りにボイトレ↓に通い始めたのだが、そこの武田先生という方に、「4年間の目標として、さっくーさんみたいに主催ライブしてみたいんですよね〜〜」と言ったら、「別に4年まで待つ必要なくないか?」的なことを言われた。



さらに、「フカちゃん作譜上手いんだから、全バンドフカちゃん譜歌いますライブとか面白くない?」と。


た、確かに〜〜〜〜〜〜。

そういうコンセプトのライブは、今まであったのかなかったのかわからないけど少なくとも私は聞いたことがないし、私の作譜レベルも上がるかもしれないし、何より好きなバンドに声をかければ合法的に(?)私の楽譜を推しバンドに歌わせることができるし、いいことしか思いつかない。いち作譜者として非常に楽しそうな企画だ。できるならやりたい。

そうしてこのライブのアイディアは産声を上げた(?)のだった。これが2022年の9月ごろ。
この先生の発案がなければライブ自体が生まれなかったので、本当に大感謝である(武田先生ありがとう)。


#01企画

そしてもう1人、このライブの実現に大きく尽力くださった方がいる。
A-realizeの杉村穣さんだ。

杉村さんはA-reaslizeというアカペライベントやWSの企画を行う会社を運営している方で、1年生のアカペラライブhopefultoneや海外で活躍するアカペラ指導者を呼んだワークショップなどの企画者だ。また、先述のボイトレも杉村さん経由で紹介していただいた。

あと、昔「多作」というアカペラ専門のライブハウスが渋谷にあったそうだが(後述)、以前はそこで働いていたらしい。とにかくライブ企画運営に精通している方なので、めちゃめちゃいろんなことを聞いていろんなことを教えていただいた(特に走り始め)。まじで頭が上がらない。

ライブの構想が湧いてからすぐ、杉村さんに連絡した。
「いいね!やろう!」みたいなお返事をいただき、詳しい計画を一緒に練ってくださるとのことだったので、高田馬場のルノワールで作戦会議をした。

その時のメモ(当初は6月頭に開催予定だった)

このライブは、ビギナー企画者として「俺のやりたいこと全部やる」が裏コンセプトだったので、ロゴデザイン、動画編集、宣伝なども基本的に自分で手がけた。
えげつない作業量にはなりそうだけど、まあでも半年以上あればなんとか行けるんではないかと思い、翌年の6月、梅雨に入るギリ手前ぐらいに開催したいと思った。ちなみにライブハウスの予約は、半年前ぐらいだと割と日程を選べるかな、というぐらいだった気がする。

当日までのスケジュール感については、年内にもブッキングを開始して翌年3月までには完了させたい、作譜の時間も考えると早めに動き出したいよねという感じだった。そして2ヶ月前には楽譜の準備完了、実行の最終判断、告知などなどが動き出すというイメージだった。

※主催ライブと言っても、普通に既存曲を歌ってもらうだけならブッキング→開催までにそこまで時間はかからないはず。。。定期開催されているアカペラライブも、1ヶ月前ぐらいにバンドが出揃う印象がある(あかぺらどっとこむとか)(違ったらごめんなさい)。

タイトルについて、「付加価値」というのは、

  • アレンジがバンドの新たな価値を生み出す/発見することだとすれば、そこに着目すること

  • 私のアレンジの引き出しが増える/上達する = 私に価値が付加される

みたいなことを想定してつけた。あとはなんか私っぽさが(名前とか)入ってたらいいな〜ライブ名って横文字とか多いけどむしろ漢字がいいな〜とか思っていろいろ考えた結果、こうなった。ふかかち。声に出すとパーカスみたい。
でもやっぱり一般名詞はハッシュタグ付けに困るので避けるべきだったかもしれない()。

会場については、大きな会場でやるよりも、こじんまりしたところでちょっとコアな感じで聴けるライブがいいなあと思っていた。2年目ヘナチョコの主催ライブなんてどのぐらい集客を頑張れるかわからなかったし、最初からデカすぎる企画をおっ立てるのも身の丈に合わない気がした(謙虚なトヤマケンミンなので)。

キャパについてもっと具体的に考えてみる。
例えば2時間のライブなら、1バンド15分(せっかくなのでストリートイベントとかよりは長く歌えた方がいいよねと思った)とすれば8バンド、その知り合いが10人ずつぐらい来てくれたら嬉しいんじゃないか、それならキャパは10人×8バンド = 80人ぐらいかなあ…

みたいな感じで見当をつけた(この時は演者も観るということを念頭においていなかった)。キャパ100人以下の小さめのライブハウス。

杉村さんによれば、ライブハウスはコロナでだいぶ打撃を受けたため、幾つも潰れてしまったらしい。今も生き延びているライブハウスでこのぐらいのキャパのところにあまり心当たりがなかったようなので、自力で良さげなライブハウスを調べるところからスタートした。

ライブ当日に「ここ(会場)ってどうやって探したの?」と聞かれたが、

↑スタジオと同じ感じでこういうサイトがあり、キャパや公式HPへのリンクが載っている。ここから大体80〜120人ぐらいのところをいくつかピックアップして、HPを参考に料金、アクセス、マイク本数、控室あり/なし、などの比較表を作った。

このぐらいのキャパのライブハウスはそんなにたくさんあるわけではなかった

もちろんこの段階では本当にライブをする実感などなく、というか自分が箱ライブに出たことすらなかった。せいぜいユニツキを観に月見ルに1回行ったぐらいである(あそこは人気だしオシャレなので高いらしい)。
今考えればそんな状態でよく「主催ライブをやる〜」とか言い出したものだ。普通に考えてバチが当たりそうだ。

会場は、土日より平日が安く、夜より昼が安い。
でも流石に2年目の主催ライブは夜より昼だろうという気がしたので昼、さらに土曜日は土曜授業がある大学もあるため、集客やブッキングを考えて日曜昼が第一希望、無理そうなら土曜昼にしようと思っていた。


#02ライブハウス内見

上の表に挙げたライブハウスの中で、交通アクセスが良さげなところ(山手線なら確実)、HPをよく見て、ネット上の情報をよく見て、ときめくところに片っ端からメールを送り、内見の予約を取り付けた。

渋谷、上野、水道橋、神楽坂あたりを見に行った気がする。
内見自体は1会場あたり10分ぐらいで、マイクケーブルの本数(アカペラは普通のバンドよりもマイク本数が多く必要なため注意が必要)、運営体制(スタッフ1人で公演を回すとかだと心配)、アカペラという特殊な音楽形態に対応してくれそうか(?)、スクリーン有無、実際の雰囲気などをチェックした。

神楽音HPより
ここもすごい好きだったけどかなり硬質な雰囲気だったのでやむなく断念

一口にライブハウスと言っても、会場によって雰囲気が全然違う。黒ベースで硬い感じのところもあれば、最終的に選んだ渋谷HOMEのように、木材が使われて柔らかい雰囲気のところもあった。そこを選んだのは、そういう温かい雰囲気の方がいいなと思ったこと、山手線の駅であること、大学から近いのでなんとなく馴染みがある土地だったことが理由だ。

ライブハウス側に5〜6月の空き日程をリストアップしてもらい、希望に一番近いところを予約(というか口約束?)した。それ以降はメールで会場の方とやりとりしていたが、スタンダードがどうなのかは知らないがこんなにゆるっとした感じで大丈夫なんだろうか?外国の怪しい旅行会社みたいに「予約取れてまて〜〜〜ん」みたいなことがないだろうか??とまあ心配にはなった(普通に大丈夫でした)。

ちなみにこれは当日言われたことだが、渋谷HOMEは以前存在していたアカペラ専門ライブハウス「多作」に雰囲気が似ているらしい。

在りし日の「アカペラライブハウス」に思いを馳せる

というか場所が近いらしい。衣装を持って宮益坂をのぼってライブに行く感じ、懐かしいね〜〜と言っている方がいらっしゃった。
まあ私がアカペラを始めるよりずっと前に「多作」は無くなっていたらしいので、どこがどんなふうに似ていたのかは知るよしもないが、"アカペラ専門の"ライブハウスに似たところで偶然主催を開けるというのは、なんだか嬉しいことに感じた。


#03ブッキング

ブッキングとはバンドと出演交渉をすることだが、これが一番大変だったかも😇
何しろ無名の2年目アカペラーが送る、普通に持ち曲だけではなく「新たに楽譜を作って譜読みして練習して歌う」という面倒ごとがついた出演依頼である。あまりに知らないバンドや、コピバンには声をかけられないし、内容が重すぎて普通断る。

そうでなくてもサークルの行事と被ったり(これのせいで開催期を当初の予定より1ヶ月ずらした)(それでも今度は違うサークルの行事と被った)、就活など大学生の忙しイベントと被ったり、バンドがちょっと危うくなっていたりと(確かに半年後ともなるとバンドが続いてるかわからないよね)いろんな理由で結構ほうぼうに断られ、時期って思ったより難しいんだなーーーームムムとなった。でもこんなよくわからない企画に対して、真剣に検討してくださることがもうありがたいではないか…。

そんな中で、出演依頼DMに対して秒で承諾の返事をくださった薫風さんはじめ、出演を決めてくださったバンドさんたちには本当に感謝してもしきれない。

既読から5分で出演を決めてくださった薫風さん
その辺の大学生より素早い反応でカッコ良すぎる

2年目が書く楽譜なんぞたかが知れてるし、どんな仕上がりになるかもわからないのに…。それでも企画に乗ってあげよう、一緒に盛り上げよう、若手を育てよう(?)としてくれるバンド様がいること、本当にありがたすぎる。全力で書こうと決めた。

このライブは、コンセプトその1にある通り「各バンド1曲はフカ書き下ろし譜を歌う」というものだったのだが、同期に加えて先輩バンドも2-3つお呼びしたいと思っていた。同期には「私作譜デキルヨ!」みたいなアピールをしたかったし(草)、研鑽を積んだ先輩にビシバシ指導いただいてアレンジを上達させたかった。

「アレンジの引き出しを増やす」という意味で、ギャルバン/ヤロバン/4声/5声/6声などいろいろなジャンル(?)のバンドに出演いただきたかったが、ここは残念ながらフル達成はされなかった。
が、なんとかギャルバン2つが集まった時に、あーギャルコレやりたくね?となって他のギャルバンを探し回った。私はそもそも多録から全てが始まっているので、女の私が歌う楽譜ばかり作っていたがそれも広義ギャルバン譜である。となればギャルバンって私の得意分野なのかも?と思った次第だ。

推しバンドかつ知り合いがいて…となって頼みの綱だったのがどちゃえもんだ。東京在住ではないメンバーもいらっしゃると聞いて、新譜歌わせるのはさすがに無茶振りだろうか?と思ったが、ソラマチで聴いたEmotionsが忘れられずエイヤッとお声がけした結果、良いお返事を返してくださり歓喜の舞を踊った。

そんなこんなでなんとかブッキングを終わらせたのが今年の5月、告知の寸前だった()。


#04作譜

曲はバンド側に選定してもらっていたのだが、馴染みのない曲だったりすると途端に筆が進まなくなる。
私はアレンジのアイディアはそのバンドの声で湧いてきて、それをミュースコに書き留めるといった感じでアレンジをするが、あまりに馴染みがない/そのバンドの今までの曲のイメージと異なると、何も湧いてこずさすがに困った。その結果楽譜を渡すのがかなり遅くなってしまったバンドもいて、申し訳なかったと思っている。

作譜はもちろん楽しいが、何もアイディアが湧かないというのは辛い。アイディアが湧かないというか、しっくりこない/ミュースコに起こしてMIDIで再生した瞬間に「なんか違くね?」ってなるみたいなことが多発した。加えて、「バンドのイメージに寄せる」ことと「せっかく私が楽譜を書くのだから私らしさも出す」ことのバランスも掴むのが大変だった。書きたいことと歌いやすさのバランスも。

でもこのライブを通して、アレンジの引き出しが本当に増えたと思う。それに次なる目標も見えた(後述)。我ながらいい企画やってるわと思った(草)。


#05練習見学

このライブのコンセプトその2「その楽譜をどのように練習しているか?そもそも作譜ってみんなどうやってるの?など、ライブでのパフォーマンスに至る過程にも注目する。」に従って、各バンドの練習に見学に行き、その様子を取材して転換映像にするという計画も実現した。

自バンドを振り返ってもそうだが、バンドの練習の様子は(エンタメとして)(?)かなり面白いし、先輩バンドの練習風景はとても勉強になったし、練習から上手いので普通にお金払おうかと思った。どちゃえもんを見に行った時「今日ほぼ初めて合わせをするの〜〜」と言いながらあれよあれよという間に曲が仕上がって行くのでやべえと思った。私も早く社会人の「大人の余裕ハモり」みたいなやつと「譜読みの手練感」みたいなやつを得たい。


#06動画編集&デザイン

今まで動画編集はあまりやったことがなかったのだが、裏コンセプトの「俺がやりたいこと全部やる」があったので、とりあえずちゃっちくても自分で作ってみようと思った。多録時代は映像作りはサボっていたのでスキルが皆無なのだが、わからないことは大体調べたらやり方がネット記事に書いてあって助かった。

が、困るのがそもそも何と調べたら出てくるのかわからない時だ。さすがにLaVoce同期のデザインの神もこえ氏を頼って一緒に実現方法を考えてもらうなどした。
ちなみにもこえ氏にはロゴデザインやフライヤー作りの段階でもお世話になった。ロゴの原デザインは私が考えたが、細部のカクカク具合(日本語)や、フライヤーの配色など、いろいろとご助言いただき本当に助かった。

ロゴ原案
最終的にはもっとはみ出しの多い、大胆かつスタイリッシュな感じになった



当初のものよりだいぶカッコいいものができたので、とても満足している。本当にありがとう🫶

ちなみに動画の出来は普通に改善の余地ありありだった。Davinci Resolveという無料ソフトを使用していたが、バーは伸びてるのに画像が途中で表示されなくなるバグとかが多発したので、課金したくなった(思い留まれ〜〜〜)。

ちなみにちょっと今回は真面目な方に振ってしまったなと反省したので、次はもっと面白い動画を作りたい。


#07作譜者アンケート

Twitterにアンケートを流して、作譜者にどこからアレンジするか、どのパートから、そのほかこだわりなどを聞いた。裏企画(?)としてこんなものも動かしていたのだが、効果的に使えたかどうかわからない(申し訳ない)。あともうちょっと面白い事実を発見できればよかったが、そこまでのサンプル数も読み解く時間もなかった。

でもまあ面白がってくれた人もいるみたいなので良しとする(雑)。


#08ライブハウスの人と

動画の動作確認なども含め、何度かライブハウスを訪れて打ち合わせをしたが、会場の渋谷HOMEはアカペラに使われたことはないようだった。

アカペラ"バンド"という言葉にも馴染みがないようで、「コッチに合わせてくれてんのかな〜と思った」と言われた。でもアカペラへの関心はかなり高く持ってくださっているようで、「最近人気なってきてるよね〜ちょっと気になってた」みたいなことを言っていた。

実は余計なお世話かと思ったが、事前資料と一緒にアカペラのPAで特殊っぽいことをまとめた資料も送っておいた。よほどではない限り、ライブハウスのPAさんでアカペラに慣れている人というのは少ないだろう。
私だって楽器のバンドのことはあまりわからないから、事前に少しでも情報を共有しておくのは少なくともマイナスにはならないだろうと思った。これも広義「俺がやりたいこと全部やる」である。

フーチャンはしっかり者です

ライブハウスのスタッフの方は、見た目はイカついが本番終了まで本当に親身にサポートしてくださり、いろいろ要望を実現してくださった。本番終了後にもいっぱい褒めてくださって本当に嬉しかった。

#10〜当日朝

前日になってから録画用のビデオカメラを調達したり、さすがに動画再生やマイク消毒、写真撮影など当日ワンオペは無理なので、そのスタッフを方々頼み込んで集めたり、細々した「これはどうやるんだ」みたいなことが出てきて本番ぽくなっていっていた。
ソロ主催で一番辛いのはここかもしれない。なんか忘れている気がする、でも何を忘れているのかわからない、思い出したとしてもそれを全部自分で何とかしないといけないので、心身共にバタバタした。

仕事を快く引き受けてくれた、写真係はじめ協力してくれたみんなには、本当に感謝しかないですありがとうございます🥺

余談だが、今回の本番はスタッフとして働いてくれた方々にサンドイッチを差し入れした。作譜界隈ではよく言われることだが、例え趣味だとしても相手に何かをしてもらった/相手の時間を使わせた場合というのは、少しでもお礼をしなければと思う。特に昼ライブだと昼食を食べるタイミングを逃しがちなので、我ながら良いことを思いついたかもしれないと思った()。


#11本番

ライブハウスを借りている9:00-15:00の6時間のあいだ、とても不思議な気分だった。ぬるい水の中を、抵抗を受けながらゆっくり歩いて行くような。時が速く過ぎるようにも、遅く過ぎるようにも感じる。

お客さんがちゃんと来てくれるかも心配だったが、会場がギチギチになるぐらい来てくださって、本当に嬉しかった。どのバンドの演奏も素晴らしすぎて、そして私の楽譜を本当に素敵に歌ってくださって、アレンジャー冥利に尽きるどころの騒ぎではなかった。

細かい感想は割愛します&言葉を選んでいませんが、私のためにライブに出てくださるバンドがいること、私の楽譜に真剣に向き合って演奏してくださるバンドがいること、私がイベントやりますと言ったらチケットを買ってすごく楽しみにしてくれて見に来てくださる人がいること、私がこれをこうしたいんだけど…と言ったら手伝ってくださる人がいること、ポジティブな感想を呟いてくれるツイッタラーがいること、その全てが最高でした。今日は記念すべき日です。本当にありがとうございます。


#12お金の話

そんなこんなでライブが無事終了したわけだが、みんながちょっと気になるかもしれないお金の話を。今回のライブは以下のような感じだった。↓

会場使用料 + PA料: 約75,000円 (9:00-15:00)
控室使用料: 約13,000円

そして、今回は1,500円のチケット代で約50名の方にご来場いただけたので、会場代は2,000円ぐらいの微赤字に収めることができた。万歳!ありがとうございます!!!

控室については、遠方から来る人のことも考えると会場とは別に広めの部屋を借りて、荷物置き場を用意した方が良いのでは?と途中で思いついた分なので、まあ良しとする(雑)。会場代をほぼペイできたというだけでも、なかなか好成績だったと思う。みなさん宣伝頑張ってくださってありがとうございます。

ちなみに今回はチケットノルマ制にしてあり、各バンドにバンドメンバーと同じ人数分チケット予約を取り付けるようお願いしてあった。が、思ったよりチケットの売れ行きが良く、演者人数分を超えて会場のキャパが溢れてしまいそうだったこともあり、予約を早めに締め切ってしまった。ちょっとこの展開は予想していなかったので、運営としてあまり良くなかったなと反省している。売れ行きに応じた対応方法を考えてから、予約を開始すればよかった。
結局バンドから出演費はいただかなかった。まあ新たに譜読みをして歌ってもらうことを考えると、当然ではある。😇


反省、今後の展望(笑)

「各バンドが必ずフカ書き下ろし譜を歌う」というコンセプトは、私自身や作譜者にとっては面白い企画かもしれないが、かなり独りよがり的な要素が強いなあ…そんな企画でお客さんが集まるだろうか…とは思っていた。観客からすれば、その楽譜が誰が書いたのかというのはわからないし。

でもまあ普通に上手いバンドの演奏は需要しかないし、2年目ならまだ「お客さんが何聴いて喜ぶとか全然わかんないんです〜〜テヘ」みたいなことができるかな(←無理かも)と思って、「お客さんがどう感じるか」みたいなことはあまり考えすぎないことにした。一旦自分が面白いと思うことに全振りして、それでもいいね!と思ってくれる人はどのぐらいいるのか、試してみたかった。
結果、(お世辞が入るにせよ)いいライブだったねと言ってくれた人がたくさんいて嬉しかったし、私自身これだけのことが実現できるんだという自信もついた。


反省点としては、動画がおもしろみに欠けていた+バンドのテンション感がもっと高いバンドがいてもよかった、らへんかなあと思っている。ブッキングにもセンスがいるんだな、と思った(これは今回出ているバンドが悪いとか言ってるのではなく、自分の好みにあまりに偏らせすぎたなという感じがするだけです)。作譜に関して言えば、そろそろゴチャゴチャした楽譜をやめたい。ロングトーンを信じられるように。

今、あまりにいろんな物事に対して「120%のゲンキを詰め込む!!」みたいな感じで取り組んでいるせいで、不要なゴチャつきを生んでいる感じがする。それが若いってことなのかもしれないけど。

多録時代を含めると、今年でアカペラは4-5年目ぐらいになる。「付加価値」は私の最初の主催ライブではあるが、なんとなく「一旦今までの集大成」みたいな意識も持っていた。大学アカペラ4年間の目標だと思っていた主催ライブが、実現できてしまった。次は何を生み出せるだろう?


ちなみにですが「付加価値」vol.2は今の所やる予定もやるつもりもありません(逆張り東大生をナメてはいけません)。でもなんかまたおもしろいこと思いついたら何かをおっ立てようと思います。その時はどうかご協力をお願いいたします。奔放な感じですみません。

現時点でいちばんやりたいことは、ちゃんとジャズやってるところ(ジャズ研)で勉強して、パチモンのジャズアレンジから卒業したいと思っている。
(実はこの春からビッグバンドに入っていきなりラッパを吹き始めたのです(草)。新たな音楽の知見を得て、もっと面白くなれるように精進します。



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