風鳶堂(Fūen-Dō)

詩歌・散文の風鳶堂(ふうえんどう)です。 (雅号≒お店の名前みたいなもの。) 筆名は於…

風鳶堂(Fūen-Dō)

詩歌・散文の風鳶堂(ふうえんどう)です。 (雅号≒お店の名前みたいなもの。) 筆名は於兎沢(おとさわ)ふうり(仮)。 アイコン: ぐらきち(graco.) さま ヘッダー: ちぃちゃん さま https://lit.link/fuendo

マガジン

  • 「ライターズ・ブロックと共に住まう」

    不定期連載「ライターズ・ブロックと共に住まう」 スランプのなかでも書けそうな、“書けない”ということ。 内省して分析したりも。 同じような状況の方や、すでに乗り越えた方々に届けばと思います。

最近の記事

世界観さまざま。

汎用ファンタジーから近未来風まで。於兎沢ふうり まだ壊せないライターズ・ブロック  どうも、於兎沢ふうりです。  現在、世界観ばかりが増えて、舞台として絞り込むのがかえって困難なくらいです。  もちろん作品ごとのストーリーラインやキャラクター設定に合わせるだけなのですが、方向性迷子なのもライターズ・ブロックの一因になってはいまいか、と。  二兎追うものは一兎も得ず、とはこのことでしょうか。  しかし、やりたいことを一つひとつ諦めるのも違う気がします。  実を言えば、

    • 【散文詩】彼は、これを禊(みそぎ)だと思った。

      彼は、これを禊だと思った。 於兎沢ふうり  迷い込んだ道のさきは、どんどんと林道(りんどう)へと入って行った。  遠く近くに鳥の声。春の日射し。木々のつくる木蔭(こかげ)。  彼がみた夢は、そんなものでできていた。  そのまま歩きつづけて、やがてせせらぎへと辿り着く。  流れは静かだった。  水面(すいめん)には光の照り返しと陰翳(かげり)とがあって、岩陰(いわかげ)には魚影(ぎょえい)も泳いでみえる。  彼はなんとなしに疲れを感じて、光のよく当たる、すこし開けた場所

      • 筆名のこと。

        改名について お名前かぶり。  どうも、於兎沢ふうりです。  筆名を諸事情で変更することとなりそうなので、そのご報告までに。  まだ仮決定であることはご承知おきいただければ、と(;'ω'∩)  親しい関係になった方とお名前被ってしまい、変えないとなんだか不思議なことになってしまう事態となりまして。  こういう御縁もあるものだなぁ、となりつつ。  今回はそれだけのお話でした。  確定ではありませんが、ひとまず。  みなさまに良き一日がありますように𓂃 𓈒𓏸🍀 ́-‬

        • 【習作】彼は言葉に随(したが)った。

          彼は言葉に随った。於兎沢ちさと    ◇ ◇ ◇  その古い手紙からは、雨(あめ)の香(か)がした。  孤独な旅人がひそやかに籠(こ)めた切ない想いのように、ほのかな温(ぬく)もりと、儚(はかな)い幸せと、別離(べつり)の痛みと、しかし迷える心――そんな事ごとが脳内を去来(きょらい)し、忘れられた約束を思い出させた。  それを見つけたのは、中古で売られていた読みかけの本からで。  窓辺の椅子に座りながら、彼は読み進めた。  そこにあるのは、街角の詩人の朗々(ろうろう)

        世界観さまざま。

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        • 「ライターズ・ブロックと共に住まう」
          8本

        記事

          ちょびちょび進めるTRPGのこと。

          遊びとクリエイティブを兼ねたもの。 TRPGとはなんぞや?  どうも、御無沙汰しております( ..)"  於兎沢です。  健康のことなどさまざまありまして、だいぶ間が空きました。  ライターズ・ブロックと言いつつ、ちょこちょこと詩作などしておりました。  朗読していただく機会もあったりして、うれしいかぎりです◝( ॑꒳ ॑ )◜  さて、今回はTRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)というものについて触れます。  言ってしまえば、“すごろく”にストーリ

          ちょびちょび進めるTRPGのこと。

          近況と、取り組み中のこと。

          近況など。 まだまだ続くライターズ・ブロック。  明けましておめでとう御座います( ..)"  御無沙汰しております、於兎沢です。  成果はまだ出せてないのですが、近況など書き留めておきたく。  読みたかった小説記事は流れ去ること久しく( ´•ᴗ•ก )💦  読めば面白いのはわかっているのですけれど(作者への信頼MAX)。  病状の関係もあり、インプットが遅々としておりまして。  申し訳ないながら、その辺焦っても焦った分だけブレーキが掛かるので、ペース調整しつつ行こ

          近況と、取り組み中のこと。

          AIによるストーリーラインの骨子

          ChatGPTに聞いてみた。 プロップの要諦、ハリウッド脚本術からストーリーの基礎を抽出。  毎度ご無沙汰しております( ..)"  今回は、ChatGPTから引き出した“ストーリーラインの骨子”が、他の方々にも役立ちそうなので共有しておこうと思った次第です。  もちろん、肉付けには別な作業が必要になりますけども、とりあえず流れだけでもイメージできるかと。 で、こんな感じに: 【ストーリーラインの基礎】 (ここから引用)  以下は、短編小説のストーリーラインを構成

          AIによるストーリーラインの骨子

          散文としての配置見直し

          散文への移行のために。 散文の建築的性格  御無沙汰しております( ..)"  最近は、ChatGPT3.5turboにて調べ物をしたり、文例を出してもらって推敲したり、StableDiffusionXLにて雰囲気だけでも具体化しようと自動生成イラストを描いてもらったり、と自分なりに作品に落とし込もうと四苦八苦しております。 (カバーイラストも自動生成によるAIイラストです。ご注意ください。)  正直、ChatGPT3.5turboでは良い文例は出て来ません。  定型

          散文としての配置見直し

          久々に詠む。

          詩歌二編と、それから。 一、 仲秋の名月見送り早や寒き 日ごと追われる 追われるばかりの。 師走までにはまだ疾きにや なんぞ駆け足。 問われるぞかし。 二、 問いかけの 意味のありなん、この世のなかに 時勢もあらば、個のさまざまに 気の狂うほどが当たり前。 仕事としての人間なのか、 ギフトとしての賜物なのか、 組み合いてなおなお、 毒ぞ そこここ。 それから、  どうも、於兎沢です( ..)"  久々に、簡単なものながら詩歌を詠ませていただきました。  なに

          書けないときに書けた人 ― 牧野信一(二)

          書けてはいたけど、 結論:「自虐と自己否定、アグレッシブな人たちへの迎合」  どうもです( ..)"  牧野信一の技法について云々する予定でしたが、おそらく技法とかでなしに、「自虐と自己否定、アグレッシブな人たちへの迎合」だったのではないか、となりました。  書けてはいたけれど、これでは作品としてはユーモアでなく、風刺でもなく、ただ“叫び”のままです。  ほかの方法を模索せざるを得ない……🤔 (ただし、自死2年前に物された「るい」は別。  むしろ苦境にありつつも芯

          書けないときに書けた人 ― 牧野信一(二)

          書けないときに書けた人 ― 牧野信一(一)

          書けないときに書けた人  ― 牧野信一 書けないときこそ?  御無沙汰しております( ..)"  ライターズ・ブロックは相変わらずですが、なんやかやと動き回っております。  さて、夏目漱石「満韓ところどころ」のように、激しい胃痛を我慢したまま、レトリック頼りで書き連ねた作品もあったりしますが…… (某『漱石に学べ!』という文章読本にも書いてありましたね。)  逆境のなかで一番粘ったのは、牧野信一ではなかろうかな、と私などは勝手に思っております。 (もちろん、環境に殺さ

          書けないときに書けた人 ― 牧野信一(一)

          "A Writer's Guide to Story Structure & Beyond"を読み途中☕

          Mary Frame‐"A Writer's Guide to Story Structure & Beyond" メアリ・フレイム著「物語構成法そのほか:作家へのガイド」  どうも、御無沙汰しております( ..)"  小見出しのところでタイトルを抄訳しておきましたが、Mary Frame‐"A Writer's Guide to Story Structure & Beyond"を読み進めているところです。  まだ第一章を読み終えて、次章にある物語の出だしの話のところ

          "A Writer's Guide to Story Structure & Beyond"を読み途中☕

          雑多なことごと。

          諸々雑感。 “清新な”文体は擬いもの。  どうも、於兎沢です。  インプットしたり、アウトプットも試みたりと、いろいろお試し期間です。  ちょっとした小説作法や"The Artist's Way"三部作の読み直し等で、アレコレ気づかされることが多かった気がします。  まず、好みの文章のリズム。  離れて久しかったな、と。  簡明・平易な文体を探すうちに、自分なりの音遣いから離れてしまったなぁ、と感じることが多くなりました。  本来なら書かない文章ばかりをアウトプット

          雑多なことごと。

          御無沙汰しております(ㅅ´ ˘ `)

          しばし投稿の無かった話ネットワークの制限事情  御無沙汰しております。  しばらく投稿できずにおりました。  また、いろんな方の多数の記事を追えておらず……  というのも、スマホ代でやらかしまして、半年ほどポケットWi-Fiを休止することになったからで。  自業自得ですね。はい。  もう一つ、尊敬する作家さまの追いたい小説がnote上で連載されており、できれば続けて読みたいと思っているので、読めたところまでで、(ほかの方の記事含めて)いったん読み差す――ということをして

          御無沙汰しております(ㅅ´ ˘ `)

          お世話になったサイト。

          "Point of View"知っているひとは知っている?  どうも、於兎沢(おとさわ)です。  "Point of View"というサイトがあるのを、ご存知でしょうか?  以下のサイトが、それです。  このサイトでは、小説の技術講座が初級から中級まで書かれてあります。  作者さまの自己紹介は"Not Found"になってしまったような古(いにしえ)のサイトなのですが、重要な記事は今でも読むことができます。  大変シンプルな教え方で読みやすいので、興味本位で覗いてみるの

          お世話になったサイト。

          課題:基礎固めから。

          基礎固めから。ライターズ・ブロック脱却へ向けて  どうも、於兎沢(おとさわ)です。  初めての方は初めまして、既知の方、御覧くださってうれしい限りです。  今回は、自身への課題をあらためて考えてみることにしました。  ふたたび、ライターズ・ブロックのなかでのお話です。  同じような悩みに駆られている方に、そのまま届くものではないと思いますが、私の場合に分析していたらこうなった、と近況報告になります。 “清新な文体”づくり  目指すものは、至極単純。  “清新な文体

          課題:基礎固めから。