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どんな基準だと、どんな満足を得られるでしょう? より成長するためにはどんな満足を基準にすればよいでしょう?[チーム編 #20]

今日、従業員満足が関心を集めている理由は、産業社会において、もはや恐怖が動機づけとなりえなくなったからである。しかし、従業員満足に関心を移すことは、動機づけとしての恐怖が消滅したことによってもたらされた問題に正面から取り組まず、横に逃げているにすぎない。

現代の経営(下)』第Ⅳ部 人と仕事のマネジメント
第23章 最高の仕事への動機づけ p161より


顧客満足度(CS:Customer Satisfaction)と従業員満足(ES:Employee Satisfaction)の関係性について、話題になることも多くなっている気がします。

「従業員満足」という言葉だけだと、給与や福利厚生といった待遇に目を奪われてしまいがちです。
組織という存在が出始めたころの時代背景を考えると、「恐怖」心をあおることで、組織に従属させることができました。
「クビ」をちらつかせたり、減給処分を行ったり、雇用者と被雇用者の力関係が強く働いていた時代だったのでしょう。

現代は違います。
雇用者と被雇用者は対等な関係です。
「雇用」という契約関係でしかありません。
その組織で定めている就労条件に納得して就職をしている前提があります。
そして被雇用者が知識労働者である以上、知識労働者は組織を変わる力があります。

組織を構成しているメンバーが何を基準に組織に対する満足感を得ているかは、アンケートで得られる結果から測れるものではありません。
メンバーがそれぞれの価値観で考える満足感を基準にするよりも、従業員のモチベーションや組織に対する信頼、組織が提供するモノ・サービスに対する愛情を高められるかどうか、が組織の成長・存続を左右します。

組織が、その組織で働き続けたいと思ってもらえるような力を備えるためには、組織を構成している人たちの成長が欠かせません。
メンバーが成長すればするほど、その組織をより良くしたい、より良くすることで自らもより成長したい、という好循環が生まれます。

成長には、「任せる」ことが欠かせません。
任された側が、「任せてもらえた」「責任を果たすことができた」と感じられることが成長への近道です。


他人に動機づけされるのを待たず、自ら動機づけしませんか♪
ということで『起業家のように企業で働く 令和版』 (小杉俊哉 著 クロスメディア・パブリッシング(インプレス))のご紹介です。

組織を離れてみて、組織に所属することは得られることは大きいなぁ、と感じています。
組織に所属するからできることは、自分で制限をかけない限り、どこまでも大きくなるのではないでしょうか。
できることを大きくするために、意識すべきことは「起業家として組織という道具を使い、自らを成長させる」ということだと思うのです。
起業は、独立を意味しているわけではありません。
生業を起こすのですから、組織内で新事業を立ち上げることも含まれます。
誰かのために役に立つことを実践するのに、企業人であるか組織人であるかは関係ありません。
自ら動ける人になるほうが、従業員満足の満足度合いを高めることができます。
他人任せより、自分任せで動いたほうが、人生そのものがきっと楽しいですよね( *´艸`)

大人の小杉ゼミ」発見しましたっ!!
気になります~♪


ドラッカー先生の言葉を、肚落ちさせるたびに、「安住するな」と背中を押されている気がします。
世の中が変わるのは常です。
変わらない世界・時代・社会はありません。
どんな世界・時代・社会であろうとも、より良くありたい、と思うのが、人間という生物の基本姿勢でしょう。
良くありたいという想いから離れることはできないのならば、良くあるためにどうあるべきかを、自分発信で動いていきたいなぁ、と思います。
満足してしまっては、成長しません。
成長しない毎日は、より大きな満足を得ることができなくなります。
そんな毎日はつまらなさそうだなぁ、と想像します。

悩みは尽きず、投げ出したい日もなくならないでしょう。
悩みが尽きないのであれば、投げ出したい日を楽しめる毎日に変えてしまいたいものです。

毎日変化の繰り返しです。
毎日問題が生まれます。
問題から逃げるよりも、問題に取り組む姿勢で、真正面から向き合ってみたら……どんな毎日になるのでしょうか。
人生は、楽しんだほうが、いいと思うのです♪

あなたはどんなことに満足を覚えますか?
その満足は、加算法による満足ですか? 減算法による満足ですか?
あなたにとって加算法・減算法、どちらの満足により満足しますか?
より多くの満足を得るために、どんな尺度で満足を測りますか?
どんな尺度を設定したら、より大きく成長できると思いますか?


実践するドラッカー【チーム編】』 
chapter2 メンバーを育成するーやる気に火をつけ、成長を支援する p52
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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
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佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【チーム編】は、チームをあずかるすべてのマネジャーに向けて書かれており、ドラッカー教授のチームマネジメントの極意が1冊に凝縮されています。

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