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イエメンのフーシ派が「攻撃の対象範囲を地中海にまで拡大する」と警告。米国主導の船舶攻撃を封じ込め作戦は、ほぼ失敗に

2024年05月05日(日) 

フーシ派がドローンとミサイル攻撃の対象範囲を地中海に拡大と警告

zerohedge.com 2024/05/04

Houthis Warn Drone & Missile Attack Coverage Expanding To Mediterranean Sea

イランが支援するテロ組織フーシ派のスポークスマン、
ヤヒヤ・サリー氏は、
イエメンの首都サナアでの 5月3日の集会で
ネ支持者たちに向けたテレビ演説で、
東地中海のイスラエル関連船舶を標的にするつもりだと宣言した。

サリー氏は、
「地中海のイスラエルの港に向かうあらゆる船舶を、
我々が到達可能なあらゆる海域で標的にする」
と述べた。

東地中海がイエメンから 1,900キロメートル離れていることを考えると、
これは紛争地域が拡大し、
戦争の新たな激化を引き起こすことを示している可能性がある。

Rapidan Energy Groupのエネルギーアナリスト、
フェルナンド・フェレイラはこう指摘する:

「フーシ派の迷惑行為は続いているが、
混乱を引き起こす能力は限界にきている。
エスカレートの本当のリスクは、
フーシ派を援助しているIRGCの将校/資産に対する
イスラエルの報復にある」

これは、フーシ派が昨年11月以来、
紅海南部、
バブ・アル・マンダブ海峡、
アデン湾、さらには
ホルムズ海峡にわたって、
欧米やイスラエルと関係のある数十隻の商業船や軍艦を
攻撃していることに起因する。
このグループは、これらの海上攻撃は
ガザのパレスチナ人と連帯するためだと主張している。

サリーは、もしイスラエル国防軍が、
7ヶ月に及ぶ戦争から数十万人のパレスチナ人が避難している
ガザ南部の都市ラファへの攻撃を開始した場合、
こう警告した。
イスラエルに物資を供給し、
イスラエルの港に入港している企業の全船舶に制裁を課す以外に
選択肢はないだろう」。

フーシ派が攻撃範囲を拡大しているように見えるのは、
この地域の数多くの海上封鎖地点が常に脅威にさらされているからだ。

今年初めにバイデン政権が開始した米国主導の海上連合
「オペレーション・プロスペリティ・ガーディアン」は、
ほとんど失敗に終わっていることを木曜日に指摘した。

ブルームバーグの海上交通データによれば、
フーシの無人偵察機やミサイルによる攻撃を恐れて、
紅海を通過した欧米向けのLNG船は一隻もなかった。

中東では紛争の波及リスクが高まっている。
しかし、ブレント原油の戦争リスクプレミアムは
ここ数週間で沈静化している。

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