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週末重賞展望|エルムS・レパードS

【エルムS】

オーソリティ
昨年宝塚記念以来の実戦。長期休養明けで当初はエプソムカップを目標にしていたが、回避してダートから始動するのはそれなりにリスクを抱えている現状があるからこそ。その点は陣営の使い方から汲み取れるしマイナス。
肝心のダート適性に関しては当然やってみないと分からないが、父オルフェーヴルで500kgを超える馬体重となればこなす下地はありそう。ただ、シーザリオ牝系はダートで実績を出した馬がおらず、血統的なプラスは特にないと考えて良い。芝で実績を出している馬らしく、そして馬柱が綺麗であることからも一定以上人気してしまうし、ここは特に買う気は起きない。以前、陣営も左回りが得意と発言していたように右回りへの不安も無くなった訳ではない。

ペプチドナイル
データを見れば分かる通り、同じダート1700mの舞台でも函館より札幌の方が逃げ馬に厳しい条件。故に、近2走函館ダート1700mで逃げ切ってきた本馬の札幌替わりはデータ上大きなマイナス材料と言える。連勝・圧勝の影響で人気がピークに達するここはかなり妙味の薄い馬になってきそう。ここを嫌って他馬の単勝に行きつくのは合理的な選択に見える。
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◆2010年以降 逃げ馬成績
函館D1700m ) 勝率24.2%,複勝率49.0%
札幌D1700m ) 勝率15.2%,複勝率35.7%
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◆函館D1700m逃げ→次走札幌D1700m
↓ 2010年以降 1~5人気対象
16-15-7-60/98 ) 単勝回収率61%,複勝回収率66%
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▼気になる馬

ルコルセール
間違いなく強かったのが3走前名古屋城S。レースラップ【13.0-11.4-12.9-12.1-12.1-12.1-12.2-12.2-12.2】と後半6Fスピードを持続するレースで2番手から止まることなくヴァンヤールを凌いだ走りは重賞級と言っていい。
間違いなくやれるポテンシャルを証明済な一方、常にスタートで出負けするリスクを持っているのが本馬の特徴。前走や4走前が顕著でスタートの悪さを二の脚でカバーして前半からやや無理をする形。結果的に決め手が一枚足りなくなってしまうというレース。この点が解消されれば3走前のような力強い決め手もあるし、重賞クラスでも簡単には止まらない。出来れば先行馬に被されないような枠の並びになって欲しい。

ペイシャエス
近走OPクラスで馬柱を綺麗に整えている馬が人気して出て来るなら、重賞で実績豊富な馬にbetする選択も。4歳になってからの2戦は全く奮っていないが、冷静に考えなおしたらユニコーンSを1.35.2の好タイムで勝つような馬が2100m・2400mを走っていたのはローテーションミスにも見える。この距離短縮はシンプルに一変を期待してもいいのでは?

カフジオクタゴン
この馬に関しては明らかなメンバーレベル低下が買い要素。2走前アンタレスSはプロミストウォリアが中盤から厳しいラップを刻んだ中で先行して大きく負けていないし、3走前マーチSも雨馬場で高速コーナーを外4から0.3差は悪くない。メンバーレベルが落ちて来るなら足りてきていいはず。


【レパードS】

※ほとんどが抽選対象馬ということで注目馬のみ

エクロジャイト
前走鳳雛Sは見た目的に前残りで展開が向いた感じがしてしまうが、よく見ていくと同日2勝クラス比較なら上がり差含めぶっちぎりの走破内容。同週のダートは強烈に上がりを要するタフなコンディションだったし、その中でラスト2F12.3-12.2で後続を突き放す走りは恐らく見た目以上に破格。実際、番手から2着のゼットリアンは次走で同日3勝クラス3着相当のパフォーマンスを見せ、2走後に2勝クラスを完勝。5着馬も次走2勝クラスをぶっちぎっているとなると本馬が見せたパフォーマンスは重賞級と判断するのが妥当になってくる。ここは人気でも嫌いづらいと考える。

メイショウフジ
前走八王子特別は重馬場とはいえ東京ダート2100mで2.07.9という超好タイム。現実として東京ダート2100mで2.07.9以内勝利の3歳馬は過去にクロフネ・セラフィックコールの2頭のみ。セラフィックコールに関しては3歳6月ということで破格。また、ラスト2F12.0-12.0という数字からもまだまだパフォーマンス上昇を見込めた印象。そこで直線詰まりながら追い出しが遅れてタイム差無しの2着まで走った本馬は普通に考えて重賞級のポテンシャルを持っているだろう。期待出来る。
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◆かしわうどん
21年9月に活動開始。22年中山牝馬S15番人気クリノプレミアムの的中を筆頭に安定した予想とSNS上での競馬情報発信に定評。Z世代の活動者らしく、直近ではInstagramでの発信にも力を入れている

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