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読書による気づき~「精神科医が教える幸せの授業」

精神科医樺沢紫苑先生著の「精神科医が教える幸せの授業」を読みました。

以前樺沢先生が出された「精神科医が見つけた三つの幸福」で大きな衝撃を受けましたが、この度の「幸せの授業」は「三つの幸福」を誰もが読みやすく理解しやすいようにした図解版です。

さて、3年程前の私は誰かに「あなたは幸せですか?」と聞かれたとき、「そんなわけない。」と即答していました。

仕事のこと、家庭のこと、その他諸々、不満なこと、ネガティブなことを探し出して答える「不幸自慢」。

「幸せだよ。」と答えるのが格好悪い、恥ずかしいと思っていました。

しかし、後になってそうした考え自体が自ら幸せを遠ざけていたのだと知ることとなります。

「幸せとはズバリ、脳内で幸福物質が出ている状態のことです。」

どういうことか?
幸せとは主観的なもので自分の捉え方次第ということを書いている書籍は数あれど、このように断言しているのは本書とそのベースとなっている「3つの幸福」ぐらいではないでしょうか。

幸せを脳科学的に分類し解説してくれているところがすごく分かりやすいです。

「健康」の幸福「セロトニン的幸福」、「つながり」の幸福「オキシトシン的幸福」、そして「成功」「お金」の幸福「ドーパミン的幸福」。

これらが脳科学的にいう「3つの幸福」。

これらには優先順位があります。

このような3つの幸福のバランスを私は「幸せの三段重理論」と名づけました。健康があって、つながりができる。心と体の安定があって、はじめて仕事も頑張れる。セロトニン的幸福という土台の上に、オキシトシン的幸福、そしてドーパミン的幸福の3つを積み上げて、はじめてバランスのとれた「幸せ」が手に入るのです。

精神科医が教える幸せの授業

振り返ってみると以前の私は「ドーパミン的幸福」だけを「幸せ」と考えていたようです。
それではいつになっても「幸せ」にはなれません。

「3つの幸福」を知ってから、睡眠を最優先し朝散歩を習慣化して健康を保つことを心掛けました。
万全とまではいきませんが、それでも毎日問題ない体調で過ごせていることに「幸せ」を感じています。

そして、家族や、趣味や価値観を同じくする仲間がいることに感謝し、「幸せ」を感じています。

その土台があるからこそ、何かにチャレンジしたいという意欲が湧いてくるのです。

「3つの幸福」を知ったことで人生が変わりました。それがなければ土台なしにいつまでも「ドーパミン的幸福」ばかりを追い求めて燻っている私がいたと思います。

「あなたは今幸せですか?」

今の私は自信を持って言えます。

「はい、幸せです。」

「精神科医が教える幸せの授業」によって「幸せ」に対して根本から考え方を変えることができ、本当の「幸せ」が手に入ると言っても過言ではありません。

イラストが多く大変分かりやすいことも魅力です。是非多くの人に読んでいただきたい一冊です。







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