見出し画像

完全に機を逸した、第61回宣伝会議賞 グランプリ予想 〜シルバー賞&学生賞編②〜

前回の予想はコチラから。

昨日、10年前に通ってたコピーライター養成講座の同期の仲間たちと、数年ぶりに会って、サイゼリヤでワインを飲みながら語り合っていました。

特にコピーの話がメインってわけではなかったですが、最近はチャットやSNSで「。」をつけるのが高圧的に受け止められて「マルハラ」って呼ばれるらしいねって話題になって盛り上がってました。
「、」も改行でやるのが主流になってきているみたいですね。
そういえば宣伝会議賞の中高生部門や一般部門でも句読点なしのコピーが増えてるように見受けられます。
少しずつそういうのも書いてみようかな。


と、脈絡もない前段でしたが、機を逸したグランプリ予想の続きを書いていきます。(このnoteは句読点入りですが、むしろヘコヘコして書いてます)


シルバー賞(予想)④

アカチャンホンポに
定休日はありません。
親がそうであるように。

赤ちゃん本舗
アカチャンホンポならではの取り組みや魅力を伝えるアイデア

言っていることは「定休日はありません」だけなのに、言い方ひとつで親ではない人たちにも育児の大変さを想像させますし、赤ちゃん(子ども)を育てる親に寄り添う企業の姿勢が伝わります。
この想像を掻き立てる余白がお見事ですし、定休日がないお店なんて今や当たり前の時代だと思われる中で、あらためてその理由を定義するというアイデアが素晴らしい。
ゴールド予想と迷った、僕の理想とするコピーライティングのお手本のようなコピーでした。


シルバー賞(予想)⑤

弁護士呼ぶぞ、と言う人もたいがい事務所を知りません。

平松剛法律事務所
平松剛法律事務所にいざという時
相談したくなるキャッチフレーズのアイデア


「あ、確かに」と思わせる発見と共感性の高いコピーですが、視点をズラして書いてることがお見事だと思い選出しました。このお題でコピーを書くときは、想定されるのは大概、弱者(被害者)に着目した発想になるのですが、これは文脈からして明らかに強者(加害者と呼べるかは別として)に着目したことで生まれた発見だと思います。
弱者はもちろん、強者にとっても法律事務所を知っていることが大きなメリットになる、ちょっと前に書いた哲学とコピーじゃないですが、固定観念から半歩踏み出すだけで、世界は発見に溢れてると再認識させられたコピーでした。



で、学生賞なんですが、これは学生さんが書いたのかなというほぼ推測だけでの選出になります。
少し疑問だったのは、この学生賞、ファイナリストに学生さんが選出されることを前提として設けられた賞なのかということ。
ここでその是非を問う気はありませんか、その前提でこの賞に対する考え方がかなり変わるなぁ、と思いました。
まぁ、今回は結果が「該当なし」だったのですが。


学生賞(予想)

卒業までに、何C.C.飲むんだろ。

サントリー
‎「C.C.Lemon」を魅力的にみせるアイデア

見てわかる通り、‎「C.C.Lemon」と「何CC」をかけた言葉遊びですが、ターゲットが高校生と明確に提示された課題で、「卒業までに」と入れることで、残り高校生活に想いを馳せる学生と、そのそばにあるC.C.Lemonの存在のビジュアルが目に浮かぶとてもキレイなコピーだと思います。
実際は眞木準賞だったのも納得のいくコピーですが、この課題を考える時に、卒業だったら卒業式など、ある特定のシーンをピンポイントで書きがちですが、卒業が近づいていく、いわば過程の想いに着目する解像度の高さが学生なのかな、と思っての予想でした。


なんとかここまで書けました。
続きはまた遠くないうちに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?