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映画「GET BACK(Part 3)」

セッション18日目から最終日となる22日目まで。いよいよルーフトップパフォーマンス。

彼らの様子を見ていて、音楽というのは至ってフィジカルな営みだなと、あらためて実感した。身体によって空気を震わせる。震えた空気は音と呼ばれる。空気が音になる。音は空気。

中村天風は「心が身体を動かす」と言った。ということは、音楽を生むのは心。

俺たちは心が生んだ音楽を、心でキャッチできてるだろうか。鼓膜震わせておしまいになってないだろうか。音と音楽の違いがあるとすれば、それは心が有るか無いかだろう。

人間ひとりにひとつずつ心が備わってるとして、4人で4つの心というのでは音楽になり得ただろうか。4人でひとつの心、ビートルズの心とでも言おうか、その心を見失ってしまって、彼らの音楽は彼らにとってただの音になってしまったのかも知れないね。

ビートルズがこの世に生まれてくれてよかった。多感な時期にビートルズと出会えてよかった。もはや録画や録音を楽しむしかないのだけど、触れるたびに心を新しくして音楽の一員に加わろうと思う。

その意味で、最後のセリフも妙にしんみりする。

関係ないけど斉藤和義にもあっぱれ差し上げる。彼もまた心でキャッチしている。


世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。